スタッフお勧め情報! 「櫻井よしこ氏の講演会に行ってきました」 中村&瀧川
今回は6月13日(木)に沼津リバーサイドホテルにて行われました、沼津商工会議所主催櫻井よしこ氏の講演会に弊所の中村と瀧川が参加してまいりました報告です。
「この国の行方~日本の進路と誇りある国づくり~」と題したこの講演会、世界がどこに進もうとしていくのか、今の世界の在り様を読みといていくことでどう日本が進んでいくべきなのか・・・
日常的に世界情勢にはあまり興味がないという方も是非ご一読ください。
もっと世界を知ろう、と思うきっかけになりましたら幸いです。
櫻井よしこ氏の講演を受けて 中村敦美
今回は、商工会議所主催の櫻井よしこ氏の講演会に行ってきましたので、講演の内容を書かせて頂きます。
櫻井氏の講演は理路整然としていて1つ1つのお話がとてもわかりやすく噛み砕いて話して頂きましたので普段新聞やニュースで事実を聞いていただけの事象の本質を知る機会を与えて頂きました。また、普段週間新潮でのコラムを毎週読んでいたので今回著者の方にお会いできる機会となりとても光栄でした。
講演の中で、特に印象的なお話を書かせて頂きます。それは、尖閣諸島をめぐる日中間の問題です。テレビでもたびたび報道がされていますが、私自身歴史認識が低いこともありあまり関心がありませんでしたので今回お話頂き驚きと同時に改めて中国という国の脅威を知る機会となりました。
それは、中国海警局という存在です。 当然ですが、この組織を今回初めて知ったのですが中国は日本の行政組織をよく研究したうえで、この組織に警察権というものを付与しています。この点は、対中防衛を考える上できわめて重要な事柄であるということだそうです。たとえば、中国が尖閣諸島に人を送り込んできた場合、武装巡視船をもつ中国海警局が監理する名目で動きます。これに対して、日本は自衛隊を投入することができず、海上保安庁に対応させるほかありません。なぜなら相手国は警察権で対応しているので、警察権をもつ海上保安庁の所管になってしまうのだそうです。中国政府は警察権をもつ中国海警局を前面に出すことで、軍事問題化を避けることに成功し、日米安全保障条約第5条の適用外にしてしまったとおっしゃっていました。
上記の中国海警局の動きにも中国としての緻密な戦略を伺い知ることができ、とても脅威を感じました。今回、この講演を聞くことで事実の事象しか知らなかった物事の本質を知ることができました。今回は中国と日本との関係性のお話を書かせて頂きましたが、私自身、日本と世界との関係性やどのような経緯で事象が起こっているのかを今まで考えたことがありませんでした。事実を事実として聞き入れるだけでしたので改めて私自身の知識の無さ、歴史認識の低さを浮き彫りとなる機会になりました。日本の教育では、日本という国が造られてきた歴史についてあまり深く学習をしていないと思います。
今回、櫻井よしこさんの講演に参加しまして講演の内容はもちろん素晴らしいものでしたが、もう一つ人前で話すときの話方について感銘を受けました。日本全国やテレビでお話をされていますので緩急をつけた話の構成で人を飽きさせない話の仕方でした。私自身、2月に新卒の採用担当をしていた際に、学生に対して社会人となってからの仕事内容や成長した点や学生時代のことを話すということだけでも緊張しまったく話すことができなかったことがありますので、あれだけの人の前で自身のことでなくワールドワイドの事象について話すということは、どれだけ難しいことであるのかと感じました。
会計事務所の仕事は、なかなか人前で話す機会はありませんがお客様と話す機会はもちろんあります。そんなときに緊張せずに会社の業況や身近な話題やお客様の業界の話題などを話すことができるように物事の表面のみの理解でなく本質まで理解をしていくために日々勉強をしていきたいと思いました。
櫻井よしこ氏の講演会に参加して 瀧川鮎美
講演会は、今年6月7日~8日(日本時間では8日~9日)アメリカ西海岸カリフォルニアサニーランズで行われた米中首脳会談の話題から始まりました。
この会談の内容によっては日本が大変な局面を迎える可能性もあるというのです。
「何故中国の習近平国家主席は、政権発足後間もないにも関わらず急いでアメリカに行ったのか?」
「何故オバマ大統領は8時間もの会談を行ったのか?」
今、2つの大国がどのような方向を目指しているのかを知ることが日本にとってとても重要とのことでした。
その後は、今までの米国・今の米国(特に今のオバマ大統領の関心事はもっぱら国内政治に向いていること・今の国務長官が親中家で軍事軽視の傾向があること等)、今の中国(21世紀の中華思想・平時における軍事力の活用をすすめることを宣言している)ことに触れ、まだまだこれからどう動いていくのかはわからないけれど、日本にとって不安な局面を迎えることになるかもしれないとの見解でした。
拍手とともに入場された櫻井氏はテレビで拝見するよりずっと華奢でしたが、放つオーラはテレビや写真よりとても強く感じました。毅然と、凛としたお姿からは正反対とも思える、物腰柔らかで優しく諭すような穏やかな語り口のお話で、私にはとんでもなく難しい内容なのに何故か理解できたような気分になり、少し世間を知ったような気持ちになって会場を後にしました。
日常生活の中で国際的視点から考えることは、恥ずかしながら私の生活にはありません。国際的・・・どころか沼津で働き沼津に住む日々の中、せいぜい「県東部」範囲で考えるのがいいところです。
同じ女性として、世界のことをよく見、知り、考察されている氏の姿に素直に尊敬の念を抱きました。
今回、氏の講演を拝聴する機会を頂き、改めて世界と自分の日々の暮らしが繋がっていることを再考させられました。
未来の日本の主役は子どもたちです。その子どもたちに少しでも明るい日本をバトンタッチするのが、私たち大人の責務です。
政治家や氏のような有識者の方々はもちろんのこと、その子どもたちを育む私たち母親ひとりひとりが、もっと世界を知り子どもに伝えていくことが、ひとつの母としての責任ではないかと思うようになりました。
私には何の力もありませんが、ひとりの母親としてわが子に、日本について世界について教えていきたいと思います。