グッドブリッジ税理士法人

スタッフお勧めの一冊 「リッツ・カールトンが大切にする サービスを超える瞬間」 中村敦美

16.02.04
スタッフ紹介
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半年ぶりのスタッフお勧めの一冊になります。

今回のスタッフお勧めの一冊は、宮澤からの紹介です。映画化にもなったこの著書は、事故で記憶力を失った老数学者と、彼の世話をすることとなった母子とのふれあいを描いたものです。

ぜひご一読下さい。

博士の愛した数式

 

 

 今回久しぶりにこの「博士の愛した数式」を読みました。最初に読んだときは東京にいて人生が思ったように進まずもがいていた頃でした。

 そんな私に博士と家政婦、その10才の頭が平らで√と呼ばれた子供が暖かく穏やかな気持ちを与えてくれました。

 この物語から私が感じたことは二つあります。

 一つは人の心の大切さ真っ直ぐな心の素晴らしさです。

 確かに博士の記憶は80分しか持ちません。毎日玄関での自己紹介から始まります。それでも博士の数学に対するひたむきさ、子供への愛情は変わらず続いていくのです。

 博士は自分の胸に手を当てて、永遠の真実は目に見えないものだといっています。記憶を積み重ねることができず、数学しか友達がいなかった博士が辿り着いたその結論が印象深く残っています。

 やはり人を成長させ人の心を満たしてくれるものは人と人とのつながりなのだと思いました。

 二つ目は数字がいかに興味深いかということです。私は仕事上毎日数字と向き合っています。パソコンも書類も数字だらけです。また学生の頃意外と数学が好きでした。

 しかし数字が持つ意味や奥深さなんて考えたこともありませんでした。

 例えば28という数字、約数を足すと28になります。これは完全数といい、ありふれているようでとても珍しく美しい数字なのだそうです。そうなると2月8日生まれの人は何かすごい人生を送れるのではないかとか、スポーツをやるなら背番号28がいいなとか、堅く無機質な数字が血の通ったものに思え、何かを語りかけてくれるような気がします。

 そう思ってお客様の出納帳や試算表をみてみると、そこから日々の仕事の風景や苦労、より良くなるために何ができるか、数字が語りかけてくれるのではないかと思いました。

 日々の生活の中で、ふと深呼吸して心を静めたいとき、きっと素晴らし友になってくれると思います。