グッドブリッジ税理士法人

「学び」こそが幸せの源泉

14.12.24
所長の一言
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 所長の大橋よりその時々の話題をお届けするコーナーです。

 

 2014年も残すところあと数日となりました。今年一年を振り返るとさまざまなことがありましたが、社会構造や、人々の価値観が大きく変化する時代の中で、大きく飛躍していくためにはやはり『学ぶ』ことが重要であるのだと思います。当事務所でも「経営者の学び場」を通じて、皆様と共に学んでいく時間を今後も大切に作り上げていきたいと思います。

 是非ご一読下さい。

(写真は12月で退職になる勝呂とバス旅行にて)

 今年一年を振り返り、変化の大きな年だったなと実感しています。アベノミクスに始まった2014年でしたが、黒田総裁の異次元の金融緩和により株式市場が1万8千円台となり、為替は120円近くまで安くなりました。しかし、中小企業への金融緩和の影響は非常に限定的で、資金調達については逆に厳しくなっているといってもいいかもしれません。また、社会構造が激変しつつあります。消費税は5%から8%となり、スマートフォンの大幅な普及により情報も簡単に手に入る時代となりました。また、フェイスブックなどのSNSにより、人と人のコミュニティーも飛躍的に広められる時代となりました。こうした社会構造の変化により人々の価値観も大きく変遷しつつあります。「モノからコトへ」とはよく言われますが、若者の車離れなどはまさしくその象徴なのだと思います。

 

 経営とは変遷する人々のニーズに対して価値を提供することですが、果たして人々は何を求めているのか?我々はどのような価値を社会に提供していくのか?我々経営者は、ますます高度な経営の舵取りを求められるようになってきました。我々経営者にとって今一番大切なことは何なのでしょうか?まずはこれを再考しなければなりません。そして何が必要なのかを判断するために必要なことは『学ぶ』ということだと思います。福沢諭吉先生が明治の勃興期に『学問のすすめ』で、社会に学問の意義を平易に伝えています。「天は人の上に人を造らず人の下に人を造らずと言えり…学問を勤めて物事をよく知るものは貴人となり富人となり、無学なる者は貧人となり下人となるなり。」現代はまさにその明治維新の勃興期にあたるのかもしれません。

 

 人々の価値観に大きな変革をもたらした社会構造の転換は、今に起きたことではありません。過去の歴史の中で幾度もこうした大きな変化が起こっています。そうした大きな時代の変化の中で大きな飛躍を遂げてきた企業はたくさんあります。私の私淑する稲盛和夫氏や松下幸之助氏、最近では日本電産の永守重信氏やユニクロの柳井正氏など大きな時代の変遷の中で活躍をされてきた経営者は数えきれません。そして、情報化時代の恩恵を受け、我々にはそうした人々の考えや体験をすぐにでも共有できる環境が整っています。アマゾンドットコムでは何クリックかですぐに書籍が自宅まで配送されてきます。また様々な勉強会やセミナーがあちこちで開催されており、様々な情報がグーグルなどの検索エンジンですぐに入手可能です。こうしてみると情報化時代は味方につければ我々の可能性を飛躍的に向上させてくれているのかもしれません。そうであるならばこの武器を味方につけ戦わない手はありません。しかし人はなかなか自身の価値観の枠から飛び出すことができません。こんなに便利な時代になったというのになぜでしょう。人が自分の養ってきたその価値観を突き抜けるには、大きなエネルギーが必要とされ、そのエネルギーが不足しているのだと思います。しかし、そのエネルギーにあたるものこそが『学び』だと思うのです。

 

 今年は自身で「共に」というテーマを掲げ、取り組んできました。皆様と共に学び、原動力となるエネルギーを蓄え、経営を通してそのエネルギーを発散することで、皆様と共に幸せな社会の一翼が担える経営者となっていきたいと思います。来年も「経営者の学び場」が皆様の経営に少しでもお役に立つように頑張って運営して参ります。来年も皆様是非ご支援、ご協力をお願い致します。

 来年2015年も素晴らしい年としていきましょう。一年間ありがとうございました。