2013年を振り返り 〜人生、二度なし〜
所長の大橋よりその時々の話題をお届けするコーナーです。
皆様にとって2013年は、どんな一年となりましたでしょうか。
2013年、最後に皆様にお届けするメッセージは「人生、二度なし」です。
「人生、二度なし」~わかっているつもりでも、光陰矢の如し、気が付いたら今年も終わる・・・と毎年恒例の反省をされている方もいらっしゃるかもしれません。
新年の始まりを前に、是非読んで頂きたいメッセージです。
(写真は大橋2013年一押しの書籍「何のために働くのか」です)ご希望の方にプレゼントいたしますので、詳しくは本文をご覧ください。(数に限りがあります)
2013年を振り返り ~人生、二度なし~
今年も残すところあと僅かになりました。思えばアベノミクスへの期待で始まった一年でした。黒田総裁の大胆な金融緩和策が打ち出され、インフレ期待により一旦は上向きかけたように見えた日本経済でしたが、金融緩和策だけでは実態経済への波及は中途半端に過ぎませんでした。しかし、9月に決定した東京五輪の開催は、今後大きな景気の下支えになりそうで期待大です。
そんな最中、いよいよ来年4月の消費税増税が実施されます。同じ経済状況・所得状況であれば、実質的に生活者の可処分所得は確実に減ります。年収500万の世帯で6.7万円、800万で10万円の可処分所得が減ることになります。月額5,500円~8,000円ほど消費税負担が多くなるわけで、その影響が家計で一番削りやすいお父さんのお小遣いのダウンということになれば、お父さん達の労働意欲はますます低下してしまいかねませんね。
さて、個人的に『挑む』というテーマを掲げてスタートした2013年でした。
会社のトップとしては、標準化プロジェクト・チーム制の導入・所内在庫削減・「経営者の学び場」の開催といった新しいテーマに挑んだ1年でした。スタッフの協力なくしては到底挑戦できず、挑戦と失敗の繰り返しでしたが、様々なテーマに共に取り組んでくれたスタッフに感謝をしています。
実は『挑む』というテーマは掲げたものの、何に対して挑むのかと悩みに悩んだ1年でもありました。仕事、家族、スポーツ、趣味など挑戦したいことは限りなくあります。ただし時間的・物理的な制約があり、全てを選択することはできません。
例えば、ハワイでホノルルマラソンに参加するという目標を立てるとします。しかしこの目標達成のためには、仕事とのスケジュール調整や金銭的な余裕、フルマラソンに耐えうる体力作りなど、様々な条件が整わなければその目標を達成することはできません。とすると、今のスタイルをどう変えるのか。自分ひとりでしかできなかった仕事を誰かとシェアできるようにしなければならないかもしれませんし、そのためには属する組織の規律をも変更しなければならないかもしれません。仕事を変えるという選択肢も存在します。金銭的な余裕を持つためには、毎日の習慣の晩酌を我慢する必要があるかもしれませんし、昼飯の予算を抑える必要があるかもしれません。懸命に働き給料のアップを狙うという選択肢も存在します。
そして体力、ウォーキングからはじめ短距離のマラソンをするまでにどのくらいの時間を要すことか‥。走る時間を確保するために早起きをするのか、またこの年齢から始めると走った後の身体のメンテナンスが必要となり、マッサージ代や温泉代がかかるかもしれません。
このような様々な制約を打破しなくては「ホノルルマラソンに出場する」という挑戦は叶わないのです。大きな目標を立て達成するには、目の前の一つ一つの課題を確実にクリアしていくしか方法はないのです。
しかし、もっと重要なことがあります。それはこの制約を乗り越えるだけの「目的意識」です。『何のために』立てた目標なのかという「目的意識」がしっかりしていなければならないのです。『何のために』といってもまたひと様々です。
個人の趣味としてなのか、それとも家族での思い出作りのためなのか。もしかすると学校の先生で生徒に夢は叶うということを見せてあげたいという熱血先生なのかもしれません。『何のために』という目的は、自身の欲のような利己的なものから、家族・従業員などの世のため人のためという利他的なものまで様々なものがあります。またその目的を達成しよう、又は達成しなければならないという意識の高低も目標の達成に大きく影響を及ぼします。
何に挑むのかということももちろんのこと、挑むことへの“姿勢”が大切だということに気づかされた一年でした。
人生、二度なし
「人生二度なし」とは哲学者の森信三先生の言葉ですが、SBIホールディングスの北尾CEOは“何のために働くのか”という著書の中で「一日は一生の縮図、一刹那一刹那、一瞬間一瞬間、これの積み重ねが一日になり、一日の積み重ねが一か月になり一年になり、そして一生になる~そう考えると、この刹那刹那も無駄にはできないと思うのです」と言っています。
また松尾芭蕉は最後の臨終の床で「昨日の発句は今日の辞世、今日の発句は明日の辞世、わが生涯の一句として辞世ならざるは無し」と言ったといいます。つまり、‘人間はいつ死ぬかわからない。だからその日自分が作った句が辞世の句になってもいい’という思いで俳句に向き合っていたのです。すごい気迫です。
まもなくまた新たな一年が始まろうとしています。「年頭まず自らの意気を新たにすべし」という金言にもある通り、一年の帰趨は年頭の心構えによって決すると言えます。年末年始の余裕ある時間を使って自身の目的や目標についてゆっくり考え、「人生二度なし」の境地で2014年、気持ち新たに取り組んでいきたいと思います。
皆さん一年間本当にありがとうございました。
そしてまた来年も共に幸せな一年を創っていきましょう。
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