グッドブリッジ税理士法人

2013新年の抱負

13.01.18
所長の一言
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 2012年1月から所長の大橋より、その時々の話題をお届けするコーナーです。   

厳しい経済状況が続き、来るべき時代をどう予測すべきなのか本当に難しい判断を迫られる昨今です。経営者をはじめとする読者の方々に、この難局を乗り切るヒントとなるような話題がお伝えできればと思います。

是非ご一読下さい。

 明けましておめでとうございます。昨年暮の自民党の大勝による政権奪還により何か良い予感を感じつつ幕を開けた2013年ですが、例年、暦が改まるとなぜか気分が一新するものです。「一年の計は元旦にあり」という諺がありますが、何事も最初が肝心。「今年こそ」という前向きな気持ちのあるうちに、きちんとした目標を立てて一年をスタートしたいものです。

 

 我々を取り巻く外部環境は今年も激変が続くことは間違いありません。自民党による政権奪回による政治の方向性の変化は我々を取り巻く環境に大きな変化をもたらすことが予想されます。企業も我々個人も社会というインフラの中で生きている以上、この外部環境の変化に影響を受けながら活動をしているわけですが、昨今はこの外部環境の変化の道筋が定まっておらず、政局の不安定、中国との領土をめぐる軋轢、未曾有の震災など国、国際レベルのものから、沼津では駅前の西武百貨店の撤退など、予測し難い変化が次々と身の回りに起こってきます。

 

 我々中小企業そして個人は、気を緩めているとこの外部環境の変化に対応するだけで右往左往してしまいがちではないでしょうか。また、その変化に受動的に対応するだけで時間が流れてしまっていっているように思えます。

 

 外部環境の変化に対応することだけが企業の本来の目的ではありません。新年にあたり、企業のもつ存在理由、何のために我々企業がそして個人が存在するのかということを今一度、再考してみてはどうでしょうか。できれば、外部環境に影響を受けるだけでなく、外部環境に影響されない又は影響を与える存在になりたいものです。

 

『事業の目的・意義を明確にする』 

 京セラでは「全従業員の物心両面の幸福を追求すると同時に、人類・社会の進歩発展に貢献すること」が経営理念となっています。京セラといえば、JALを再生させた稲盛和夫氏の率いる会社ですが、その稲盛氏は会社の目的として『「この会社に勤めてよかった。給料もヨソの会社より少し高いし、将来も安定していて安心して働ける」と思える会社にしてあげたいと思うから私は経営をしているのです』と言っています。実に単純明快な会社の目的だと思いませんか。公明正大で大義名分のある高い目標を打ち立て、従業員としっかり共有する。是非皆さんもそのような会社の目的・意義を明確に打ち立ててみてはどうでしょう。外部環境の変化に惑わされるだけでなく、事業本来の目的に向けて前進したいものです。

 

 我々の会社では「企業の成長を日本の未来の原動力と位置づけ、クライアントの経営サポートを通して社会に貢献する」という経営理念の実現に向けて日々業務に邁進しておりますが、今年はその更なる実現へ向けて「社長を元気にする」という、より主体性のあるテーマを掲げ、皆様のお役に立ちたいと思っています。

 

『所詮、人生は心一つの置きどころ』

 中村天風という哲人をみなさんご存知でしょうか。30歳の時に結核を発病し、病気のために弱くなった心を強くする方法を求めて世界各地を渡り歩き、インドのヨーガの聖人と出会い弟子入りし、ヒマラヤのふもとで修行を行った日本初のヨーガの直伝者です。天風氏は「心を積極化し、プラス思考で生きることが重要である」ということを説きました。その人生成功の哲学は、多くの人を魅了し皇族、政財界、スポーツ界など各界のトップが師として仰ぎました。師事した著名人では松下幸之助・山本五十六・東平八郎・王貞治などが名を連ねています。「所詮、人生は心一つの置きどころ」であり、何をするにも、まず心の姿勢を正してから行うことが大切で、「積極的な精神の態度」が重要であると説いています。

 

 人間の心で行う思い方、考え方が、人生の一切を良くもし、悪くもする、というのが人生支配の根本原則である。思い方や考え方が積極的であれば、積極的なものが出来、消極的なら消極的なものが出来る。何事においても、そのときの心の状態が、成功を生み、また失敗に追いやる。

 

 そんな天風氏は積極的精神をつくる心得を次のように説いています。

 

【積極的精神をつくる心得】

 

一、平素の人生を生きる場合に、何事にも自分の心を強くもつ努力をすること。

一、常日頃、どんな些細なことに対しても、第三者の心になって、今の自分は積極的なのか、消極的なのかを自問する。

一、ほかの人の言葉のなかの消極的なものに自分の心を同化させない。

一、“取り越し苦労”を断じてしない。

一、どんなときにでも本心良心に悖(もと)った言葉や行いは断然しない。

一、常に明るく朗らかに、生き生きとして何事にも応接する。不平不満を口にしないで、感謝を先にする。

 

 そんな心の姿勢を今年は『挑む』(ある対象に立ち向かっていく)として自分の個人としてのテーマに掲げました。仕事、プライベート、心、技術、体力、社会、出会い…今年もさまざまなことがあると思いますが、『挑む』という積極的な姿勢で物事に取り組んでいく所存です。今年も一年間どうぞ宜しくお願い致します。