グッドブリッジ税理士法人

事業計画を作りましょう!

13.03.21
所長の一言
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2012年1月から、所長の大橋よりその時々の話題をお届けするコーナーです。

 厳しい経済状況が続き、来るべき時代をどう予測すべきなのか本当に難しい判断を迫られる昨今です。経営者をはじめとする読者の方々に、この難局を乗り切るヒントとなるような話題ができればと思います。

 是非ご一読ください。

事業計画を作りましょう!

 

 卒業式シーズンも終わり、いよいよ入学式シーズンの到来ですね。春になると気持ちがワクワクしてくるのは、この暖かさのせいでしょうか。新年度に向け、あれをしよう、これをしよう、と新たな決意が自身を高揚させるからなのかもしれません。

 

  会社は3月決算のところが非常に多く、この3月末は今年度を総括し、次期に向け何に取り組んでいくのかを考える絶好の機会です。業績低迷にあえいだ企業も、新たな計画をこのタイミングで掲げたいものです。 

 

 先日ある記事で、資生堂の業績が低迷しているとの記事がありました。国内化粧品市場の低価格化が進み、主要販路がドラッグストアにシフトする中で、ドラッグストアと競合する町の専門店を育成してきた戦略がその背景にあるようです。

 

 実は、経営をしているとどうしても前述したものと同じような壁にあたります。既存のスキームを大事にするのか、それとも新しい戦略を策定し実行していくのか。その比重をどのようにしていくかを決定するのがまさに経営です。時代の変遷をどう受け取るのかによってもその選択は変わります。経営者はその感覚を凄まじく研ぎ澄まして来るべき時代を予測し、最良の決断をする必要があります。今ここで下すその決断・選択が3年後、5年後の会社の未来を決定するのです。

 

  我々はなぜか新しいものにすぐには飛びつきません。なぜでしょうか? 新しいものを取り入れると、変化をしなければならず、そこには困難が伴うというマイナスの側面に目を向けてしまうからではないでしょうか。

 

  良くも悪くも時代は常に進化・変化し続けています。手紙はメールに代わり、電力は原子力からクリーンエネルギーへ、高度経済成長期を経て超高齢化の少子化時代へ~取り巻く環境の変化を上げればきりがありません。そういった時代の変遷の中で、自分の会社はどのように変化をしてきたのでしょうか? 環境が変わる中で、自分だけが変わらないというのでは会社の将来を明るくすることはできません。

 

  さらに、時代が変化をするから企業も変化をしなければならいない、という受動的な変化ではなく、環境の変化を好機と捉え、新たな環境に適した、又は新たな環境を作り出す商品・サービスを提供していくという能動的な姿勢で目標を掲げれば、時代の変化を追い風とし、更なる飛躍ができるのではないでしょうか。

 

 

O2Oマーケティング

 

 スマートフォンに電子クーポン券などを配信して、消費者の来店を増やす小売業向けの新サービスが広がっています。このネットの「オンライン」で集めた客を「オフライン」の実店舗に呼び込む販売手法が「O2O(オンライン・トゥー・オフライン)」と呼ばれるものです。ネット上で得た情報をもとに、実店舗に出向いてサービスを受けたり品物を受け取ったりする消費行動です。出先からでもネット接続が容易にできるスマホの普及や、買い得情報を知人間ですぐに共有できるソーシャルメディアの拡大が普及を後押ししているようです。

 

  既存の発想だけではもはや物を売ることさえもできません。新しい時代を受け入れ、便利になった様々なインフラを取り入れ、新たな視点を折り込み、新事業年度の経営計画に取り組んでみたいものです。

 

 そういえば、私の子供もいよいよ幼稚園入園です。子供と一緒に気分を一新して新年度に取り組んでいきたいものです。