グッドブリッジ税理士法人

恒例の富士登山報告

13.08.20
所長の一言
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所長の大橋よりその時々の話題をお届けするコーナーです。

 今月は恒例の富士登山報告です。早いもので今年で5回目を迎える富士登山。

 富士山が世界遺産に登録されたことや入山料の件で、今年はますます注目された富士山。近年の登山ブームもあり少しでも地元の景気が盛り上がってくれるといいものです。

 皆様も、体力・精神力を養うために登山に挑戦されてみてはいかがでしょうか。

 是非、ご一読下さい。

恒例の富士登山報告

 

 猛暑が続いていますが、皆さんいかがお過ごしですか? 中国であまりの暑さに市民が冷房の効いた家具売り場などでくつろぐ姿が報道されていて、文化の違いに驚かされました。

 さて、今年も恒例の富士登山をしてきました。そういえば10年ほど前に、お客様の海外事業所が中国の青島にあり同行させて頂く機会を得て、現地スタッフの方々と山に登り親睦を深めたことを思い出しました。山登りでお互いの親睦を深める文化は中国も日本も変わりないようです。きっと万国共通の文化なのかもしれません。

 

 今年の参加は当事務所スタッフ3名(男性1名、女性2名)、社会保険労務士の加藤先生とその息子さん、生命保険会社の担当の吉田君に私を加えた7名でした。例年のこの富士登山は日帰り登山です。ルートにもよりますが、一般的には往復約10時間が目安で、朝出て夕方には帰ってくる計画です。あまり遅いメンバーに合わせていると帰りが日没を過ぎてしまいますので、ペースを守り登頂を目指します。今年で連続5回目となるこの富士登山ですが、その大きな目的は一年に一回、日本最高峰の富士山への登頂を目指すことで自身の体力や気力に衰えなどがないかをチェックすることです。

 

 登りのスタート地点となる新五合目は標高2400mということもあり、少しひんやりとした空気が感じられます。眼下には雲海が広がり、下界での暑さが嘘のようにすがすがしい気分にさせてくれます。世界遺産に登録された初年度ということもあり、相当な混雑を覚悟していたのですが、例年と比べてそれほど混雑した様子はありませんでした。

 また、外国人の登山者が沢山いるのかと思いきやそうでもありません。まだまだ観光地としてのアピールができていないのでしょうか。そして、テレビで再三取り上げられていた入山料は、その徴収が朝9時からということで、私たちの登る時間にはまだ窓口が開いておらず・・・入山料を払うことも、入山バッチを手に入れることもできませんでした。残念。

 ということで、「世界遺産登録初年度に登るぞ!」という意気込みほど現地の様子は例年と変わりなく、それでも「いつ登るの?今でしょ!」のノリで朝7時に新五合目をスタートしました。過去4回登っていますが、全員で登頂できたのは1回のみ、しかもその時は今回と同じ富士宮ルートでしたので、今回も全員登頂を期待してのスタートです。

 

 福岡出身で富士山初挑戦の人、去年のリベンジをかける人、そして還暦を迎えての挑戦や親子での挑戦など、それぞれに熱い思いがあり、今年の目標は「7人全員での登頂」です。男女、年齢差など体力に差がありますが、お互いに補完し合い全員で山頂を目指します。

 

 最初はピクニック気分で会話も多いのですが、次第に息があがり一歩一歩地道に必死に山頂を目指すようになります。富士山は7合目を過ぎると草木もほとんど生えておらず、8合目を越えると斜度もきつくなりむき出しの歩きにくい岩場が続きます。初めての人は思っていたより厳しい現状に戸惑いを感じる頃です。9合目近くなると、頭を抱え顔色悪くうずくまる人をよく見かけるようになります。高山病です。富士宮口は距離が短いのですが、傾斜がきつくこの高山病になりやすいようです。さて我々はというと、午後1時30分予定より1時間遅れたものの全員で無事山頂へ到着することができました。万歳!

 

 下山のときにいつも思うことがあります。こんなにいっぱい登ってきたかなぁ‥と。必死に登っている時にはその長さに気が付きませんが、下りの際にその道のりの長さに驚かされます。どんな長い道のりも目標に必死に向かっていけば乗り越えることのできることの証だと思います。地道な努力の積み重ねが大きな成果を生むことをいつも実感させられます。

 

 最終的な下山は午後7時。上り下り含めてちょうど12時間と長い登山となりましたが、全員で助け合い登りきった達成感はこれまた格別なものでした。また今回の登山では、若者が先輩の荷物を持ち手助けをする場面に触れ、自分のことで精一杯の自分にまだまだ心構えが低いなと感じさせられたりもしましたが、スタッフの成長を感じ、また自身の現状を確認するいい機会となりました。

 

 来年はもっと素晴らしい登山ができるように、一年間日々精進し続けたいと思います。