グッドブリッジ税理士法人

新年にあたり~変革~

12.01.18
所長の一言
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2012年1月から所長の大橋より、その時々の話題をお届けするコーナーです。

厳しい経済状況が続き、来るべき時代をどう予測すべきなのか本当に難しい判断を迫られる昨今です。経営者をはじめとする読者の方々に、この難局を乗り切るヒントとなるような話題がお伝えできればと思います。

是非ご一読下さい。 

 明けましておめでとうございます。平成24年皆様の心願が成就することを祈念しております。さて我々税理士業界を取り巻く状況もご多分に漏れず非常に厳しいものがあります。経済、政局、仕事柄特に税制など今年一年がどうなっていくのかが非常に気になるところですが多難な一年となることは覚悟しなければなりません。

 

新年早々税理士業界向けのコンサル会社の新春感謝祭なるものに参加をしてきました。冒頭の特別公演にカルチュア・コンビニエンス・クラブ㈱(皆様もよくご存知のレンタルのTSUTAYAです。)の元COOで現在コンサル会社社長を務める柴田励司氏から「目に見えない価値を最大化する」という題目での講演がありました。

すべては組織とヒトに依存をするわけだが、その組織の動きを決めるのは「社長の言動」であり、社長は組織感情を踏まえて「元気、夢、笑顔、誇り」といった“目に見えない価値”で組織を動かすことが大切だという内容でした。私も社長様達より「今のままではやっていけないのでもっと従業員に歩合給を導入したいと思うのだが‥」という様な相談を受ける機会がよくあるのですが、従業員の危機感をあおる前に、この“目に見えない価値”でスタッフの士気を高めることの大切さを感じました。ヒトあっての組織です。スタッフと食事をし、対話をするなど心がけてはどうでしょうか。

もうひとつ印象深い話が「社長の時間の使い方」に関するアンケートで、経営者の約半数が「事業の戦略とその検証」に主に時間を割きたいと思っているにもかかわらず、「ビジネスの率先垂範」にその時間を割いているという結果です。時代が変遷し今のままではいけないと分かっていながらも、日々の仕事に追われ、社長にしかできない大事な“事業戦略”という仕事をなおざりにしてしまっているということであり、自戒させられます。以前ドラッカーの書籍のなかで「過去ではなく未来に、問題ではなく機会に目を向けるべきだ」という言葉がありましたが、日々起こる問題に対処をするだけで時間が過ぎ去ってしまっている現状を今一度見直さなければいけないと感じました。

 

 昨年の12月よりこのメールマガジンの配信を始め、私ども事務所としては今年から本格的に“情報発信”という新しい“機会”に取り組んでいくことになりました。

ビジネスは入ってきた情報を自分なりに整理分析しアウトプットするのが仕事ですが、同じ環境にいるとどうしても同じ情報しかインプットされないため、思考が固まりいつも代わり映えのしない発想しかアウトプットしかできなくなるそうです。ゆえに、いかに優秀な社長でもスタッフでも同じ環境にしかいない場合、思考が硬直化し言われたことしかできない人になってしまいます。この変革の時代を生き抜くためには、新鮮な情報を能動的にインプットしなければなりません。

稚拙な文章しか書けませんが、新鮮な情報を仕入れ、皆様の気づきとなる情報を、私の今年の目標である強い「意志」をもって一年間お届けしていきたいと思っています。宜しくお付き合い下さい。