有限会社 サステイナブル・デザイン

13周年を迎えました

15.12.10
オトク情報
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今日は会社の設立記念日です。満13歳になりました。 
長いようで、やっと中学1年生の年頃と思えば、まだまだ駆け出しです。 
この間、お世話になりました皆様に、この場を借りて心より感謝申し上げます。 
と同時に、今日から始まる次の1年、より多くの経営者・会社により大きな価値提供することを誓います。 

さて、会社を設立するに当たり、最初にしなければならいのが、会社名を決めること。
そして、私の場合、どういう意味ですか?とよく聞かれます。 

今日のテーマは、「サステイナブル」です。

私もずいぶん、悩みました。

最終的に残った社名の案は2つ。
スマート・デザインvsサステイナブル・デザイン。

スマートは、当時は流線型・かっこいい、といった従来の用法が主でしたが、この10年でかしこい・知的といった意味合いの用法が増えましたね。
スマートフォン、略してスマホ、など。
スマート・デザイン研究所にしていたら、今頃「スマデ」が流行語大賞だったかも?しれません。どうでしょう。

サステイナブル・デザインにしたのは、こっちの方が言葉としての寿命が長続きしそうと考えたからです。
ただ問題は、有限会社サステイナブル・デザイン研究所というのは長すぎた、ということです。
設立のためにハンコをつくるときから、「字数超過で割増料金です」。
手書きで書類を書くたびに、枠からはみ出たり、時間がかかったり。
銀行の窓口などで呼出しを受ける際も、「サ、サ、サー、サス、あれ?あ、サステ、ん?サスティ・・・ナ・ブル?・・さま?」といった感じです。

なので、次に会社をつくるときは4文字くらいにします。
これから会社をつくる皆様も、文字数少なめ&画数少なめをおすすめします。

脱線しました。本題です。

サステイナブル=持続可能

という意味です。
個人的には、存続可能とした方が、より正確と思っていますが、一般的な表現ではこうです。

この言葉に出会ったのは25年前、ちょうどバブル経済が崩壊し始めた、とされる頃です。
株価のピークは89年末でしたが、土地資産評価額のピークは90年末。
成長は続く、どこまでも、イケイケ・ドンドンで、バブルが崩壊したとリアルタイムで認識していた人などいませんでした。
しかし今では、そんなことはあり得ないよね、と誰もが思っています。

サステイナブルの思想は、実は、成長は続く、どこまでも、の思想の対案です。
「右肩上がり」の追求ではなく、「右肩下がりにならない」の追求です。

成長曲線が右肩下がりということは、成長率がマイナスなので、そのままいくと、いずれどこかの時点で、0になってしまいます。
将来に待っているのは破局とか消滅とか死の運命です。
つまり、存続不能ということですね。

しかし、成長自体を否定することもできないので、「水平(ゼロ)以上、無茶でない範囲での右肩上がり」で成長をマネジメンしようね、というのがサステイナブルの思想です。
(なので、持続可能より存続可能とした方が正確と考えるのです)

由来は?

元々は、30年前、地球温暖化とか生物多様性といった環境政策の分野で使われるようになりました。

ちょうど今、パリでCOP21で温暖化対策をどうするか、議論が行われています。
COPというのは気候変動枠組条約の締約国会議という意味で、その21回目なのでCOP21です。
つまり20年以上、先進国・新興国・途上国が、温暖化対策について議論をし続けているのです。その根本共通概念が、「持続可能な開発」です。

そうはいっても「無茶でない範囲」を定義したり合意するのは大変です。今は、「気温上昇2℃に抑えるための責任と対策費用をどうするか」で綱引きです。

ただ、今では環境政策だけではありません。
先月開催されたG20サミットでは、「持続的な経済成長」がキーワードとなりました。経済政策でも重要なコンセプトになっています。
日本語でも持続可能という言葉が使われる頻度は上がっているので、少しは名刺交換の後の会話は楽になってきました。

ただし、経済・経営の分野で使われる時、継続性(Continuity)と持続可能性(Sustainability)の区別がついていないことが多いようです。

継続(Continue)は、「途切れることなく続く」ということですから、「継続的な経済成長」は、右肩上がりの思想です。
一方、本来の持続可能性とは、それに対する対案ですから、成長という言葉とセットで使うのはおかしい。

そこで、開発(Development)という言葉とセットになって、「持続可能な開発」となったわけです。

(人類社会が)存続可能な(範囲・やり方での)開発

と言葉を補うと、違いがはっきりしますね。

では、サステイナブル・デザインとは?

一方、デザインとは、ファッション・デザインとかグラフィック・デザインなど「意匠」の意味ではなく、「設計」という意味合いで使っています。
なので、サステイナブル・デザイン=持続可能な設計、となります。

では、何の設計をするのか?

創業当時は、100%環境コンサルタントだったので、

サステイナブル・ソサエティ・デザイン=持続可能な「社会」の設計

です。

これは、会社というより私個人のミッションなので、営利・非営利を問わず、生涯を通じて追求するライフワークです。
ガラパゴス保全、グリーン購入、エコ印刷、環境教育、等々。
ちょうど今日からお台場でエコプロダクツ展という展示会が始まっていますが、そういう世界です。

現在は、経営コンサルタントとして、

サステイナブル・カンパニー・デザイン=持続可能な「会社」の設計
(社会を会社にひっくり返しただけ?・・・)
サステイナブル・ビジネス・デザイン=持続可能な「事業」の設計

です。

では、どうすれば、サステイナブル=持続可能になれるのか?

ゆく川の流れは絶えずして、しかももとの水にあらず(方丈記)
不易流行(松尾芭蕉)
変わらないために変わり続ける(いろいろな人が言ってますね)

要するに、不断の自己革新ではないかと思っています。

この先もサステイナブル・デザインの思想は変わりません。

しかし、【サステイナブル・○○・デザイン】の公式の○○に入るものは、
これからも増えたり変わったりすると思います。

たとえば、、、

○○=オーナーライフ(オーナー経営者人生)
○○=ファンドレイジング(非営利組織の資金調達のしくみ)
○○=スポーツ(スポーツ組織・競技団体)

などが考えられます。 

というわけで、14年目に突入しましたが、 
これからも変わらずに、変わり続けていきます!