税理士法人ベストフレンド

記事一覧

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政府統計で読み解く歯科医院経営(5)…人口と歯科診療所数の推移

16.02.05
業種別【歯科医業】

厚生労働省の「医療施設調査」で発表された平成27年末の歯科診療所数は68,756施設で、昨年とほぼ変わらずの数値となりました。ここ10年ほど歯科診療所数は7万施設に届かない数で微増微減を繰り返していることになります。 この状態は、安定と見てよいのでしょうか、それとも頭打ちと見るべきでしょうか。その判断を下すには、もう少し長い期間にわたって歯科診療所数の変化を見ていく必要があります。

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組織力を強化する(5)…始めの具体策

16.01.08
業種別【歯科医業】

組織力を強化するには、以下のような点を理解することから始まります。 ○クリニックは脆弱な組織なので、何もしなければまとまらない ○患者はクリニックに、専門家でありながら迅速で幅広いサービスを提供してくれる組織を求めている ○患者のニーズに応えるには、「組織作り」と「意識作り」の両輪が大切 ○組織を作るには、スタッフ間コミュニケーションを活性化させる必要がある ○意識を作るには、スタッフのモチベーションを上げる必要がある では、具体的にはどのようなことから始めればよいでしょうか。

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組織力を強化する(4)…意識作りと組織作り

15.12.04
業種別【歯科医業】

クリニックの組織力を強化するには、組織作りだけでなく、意識作りが必要。意識作りに欠かせないのがモチベーションです。モチベーションに関連する理論には、人間の欲求を生理・安全・社会・尊厳・自己実現という5段階に分けたマズローの理論や、その理論を生存・関係・成長という併存する段階に修正したアルダーファのERG理論、達成・権力・親和・回避の4種に区分したマクレランドの理論など、さまざまなものがあります。 理論を学び、組織全体を冷静に分析することは、当然ながら重要なことです。しかし、日々の現場ではもっと簡単に「モチベーション=やる気」ととらえて、やる気を持たせるにはどうすればよいかを、具体的に考えてみることが必要になります。

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組織力を強化する(3)…職員満足とモチベーション

15.11.06
業種別【歯科医業】

組織についてよく聞く言葉で、「1個の傷んだみかんを放置しておくと、いずれ1箱全部に傷みが広がる」というものがあります。差別をうながすものとして、否定的に受け取られることが多い言葉ですが、私は、「組織を作るためには、組織内のコミュニケーションについても目を配る必要がある」という意味の言葉として、肯定的に受け止めています。

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組織力を強化する(2)…院内コミュニケーション

15.10.09
業種別【歯科医業】

BtoC事業(個人を顧客とする事業)の組織が縦割りになっていると、顧客の要請に柔軟に対応することができず、大きな欠点になると言われています。より迅速で幅広いサービスを求める現代の消費者を振り向かせるには、担当の壁を越えたスタッフ対応が求められているのです。 とはいえ、縦割りの組織がすべて悪いかというと、そうとばかりは言えません。特に専門性の高いサービスを提供する場合は、組織内での業務分担が明確で、責任の所在がはっきりとしていることによって、質が高まり安定したレベルでのサービス提供が可能になる、という側面もあります。 専門性が高いBtoC事業であるクリニックは、その両方の良さを身につけ、柔軟に使い分けていくことが必要となります。

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政府統計で読み解く歯科医院経営(4)…歯科衛生士不足の要因

15.09.04
業種別【歯科医業】

資格を取得しながら勤務をしていない「潜在歯科衛生士」の実態を把握することは非常に困難です。実際に病院や診療所等に勤務している歯科衛生士の動向については、「衛生行政報告例(就業医療関係者)の概況」として厚生労働省から隔年で統計が出されています。

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組織力を強化する(1)…クリニックという脆弱な組織

15.08.07
業種別【歯科医業】

組織はよく「協力のシステム」と定義されます。とすると、組織内でどれだけ協力し合えるかで組織の力は決まります。「まとまり」が力を生むということです。 皆の目的が同じなので一体感がある。仕事自体に変化があるので、やる気が続く。管理の専門家がマネージメントしてくれる。こういう組織であれば自然にまとまりが生まれ、組織としての力も強くなります。

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「とにかく採用」からの脱却(5)…「ジンザイ」区分による評価度

15.07.03
業種別【歯科医業】

採用活動で成功するためには、求人時だけでなくその後の教育・評価にまで視野を拡げて考えることが必要です。 どんなに素晴らしい経歴の持ち主だったとしても、それだけですべての医院にとって理想のスタッフであるとは言い切れません。医院ごとで求めるスタッフの理想像は異なりますから、採用後の教育は必須となります。

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「とにかく採用」からの脱却(4)…求人活動のゴール

15.06.07
業種別【歯科医業】

歯科衛生士のような応募者自体が少ない業種の求人活動では、得てして採用すること自体がゴールとなってしまいがちです。 しかし本来は、採用した歯科衛生士が勤務後に活躍してはじめて求人活動がゴールにたどり着いたといえます。

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政府統計で読み解く歯科医院経営(3)歯科診療所の過密度

15.05.10
業種別【歯科医業】

地域人口を同じ地域内にある歯科診療所数で割ることによって得られる数値を、「歯科診療所充実度」と呼びます。確かに住民にとって歯科診療所の数が少ないところでは、この表現は妥当でしょう。しかし、現在のように過剰と言われるほど歯科診療所の数が増えてくると、地域によっては逆に「歯科患者充実度」のほうが適切な表現といえるかもしれません。 いずれにしても、各県の歯科診療所数を比較するときの一つの指標になります。この数値が高ければ、1院に対する人口が多いことになります。 平成26年の日本全体でみると127,083千人÷68,871院=1,845.2となり、1,845人に1院の割合で歯科診療所が存在していることとなります。