一串80円～、一品200～300円台がズラリ。コロワイドの強力な“やきとん業態”！

居酒屋やレストランなど
多業態を展開するコロワイドグループの
新業態「やきとん酒場 ぎんぶた」が好調だ。

2012年６月オープンの赤坂店を皮切りに、
東京と神奈川、大阪で現在７店舗を展開。

鮮度にこだわった１本80円からの焼きとんに
200～300円台が中心のつまみをそろえ、
割安感を前面に打ち出す戦略で
サラリーマン層の支持をがっちりとつかんでいる。

繁盛飲食店のヒット商法最前線

■このお店が繁盛している理由！

1．価格を80円に抑えた割安メニューを打ち出し集客のフックに
2．一品料理を180円～とインパクトのある低価格で用意
3．1000円台でサクッと飲んで帰る「チョイ飲み利用者」に人気

大きな提灯と「一串80円～」と
書かれた看板が目を引き、
周辺のサラリーマン客で連日賑わう
「やきとん酒場 ぎんぶた」。

同店はコロワイドグループによる新業態で、
2012年６月に東京・赤坂に一号店をオープン。

赤坂店は23坪・70席（立ち飲み席含む）の規模で
月商700万円を売り上げる繁盛ぶり。
その好調を受け、現在は同業態で計７店舗を展開している。

主力商品は、鮮度のよい豚の内臓肉を使ったジューシーな焼きとん。
一串140円（税抜価格・以下同）が中心だが、
中でも「ればー」と「しろ」の２種は
価格を80円に抑えることで割安感を打ち出し、
集客のフックにしているのが特徴だ。

毎日、チルドで届く豚の内臓肉を店で串打ちし、炭火で焼き上げる。

そのほか、一品料理も
「ガツぽん」180円や「もつ煮込」380円など、
安さを印象づけるインパクトのある価格で用意。
客単価2000円前後で満足度を高め、
足繁く通うリピーターを獲得している。

1000円台でサクッと飲んで帰る、
いわゆるチョイ飲み利用ができる点も大きな強みだ。
夜の営業16時～23時半まで客足が絶えず、
二軒目利用にも対応することで高回転率を実現している。
また昼は、内臓肉を使ったハヤシライスやもつ煮込み定食など、
焼きとん屋ならではのメニューを648円均一で提供。
ランチの売上比率は全体の２割を占める。

現在は既存店のブラッシュアップを図りながら、
多店化の候補ブランドの一つとして様々な立地での動向を検証中。
その結果を踏まえた上で、出店を拡大していく予定だ。

次回の繁盛飲食店のヒット商法最前線は
「多彩に用意するこだわりの定食メニューを
ウリにする定食業態」（仮）をお届けします。


【記事提供元】
近代食堂2014年１月号（旭屋出版）