Management LABO 経営会計事務所

AIDMA(アイドマ)の法則のAとIについて詳しく考えてみよう

14.02.16
ビジネス【マーケティング】
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広告はWhat to sayとHow to sayでできている、
という話があります。

そのHow to sayチェックのための有名理論
AIDMA(アイドマ)の法則のうち、
今回は、A(Attention)とI(Interest)について、
考えてみましょう。
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佐藤達郎の今すぐ使える!マーケティング手法

ちなみにAIDMA(アイドマ)の法則とは、
Attention→Interest→Desire→Memory→Actionの
頭文字を取ったものです。

あなたの会社がチラシを作るとして、
見て欲しい受け手の方は、
何十枚ものチラシを手に取ることを
前提に考えなければなりません。

朝、新聞を開くと、チラシが何十枚か入っている。
ざっと眺めてみる。
目に留まったチラシだけ、少し詳しく読んでみる。
大多数の人の行動は、そのようなものでしょう。
  
中には「チラシを熟読するのが趣味」
という人もいるかもしれませんが、
たいていの人は、ざっと目を通すだけです。

どんなに良いことが書いてあろうとも、
Attentionを得て、中身を読んでもらわなければ、
メッセージは伝わりません。
すべては、ここから始まるのです。

それではAttentionを得るには、
どうすれば良いのでしょうか?
まずは、見た目で勝負です。
全体として、何かに「特化」する必要があります。

いろいろな要素をお行儀よく並べるだけでは、
Attentionは得られません。
バランスを「わざと」崩すのです。

例えば、全体として「黒」に見えるようにする。
真っ黒なチラシというのはあまり見かけないので、
とりあえず手は止めてもらえそうです。

あるいは、形に工夫を凝らしてみる。
全体の形が☆の形をしていたら、Attentionは取れそうです。

しかし、Attentionで終わってしまっては、
受け手は先に進んでくれません。次に必要なのはInterestです。

チラシで言えばInterestは、
「キーメッセージの選定」×「ターゲットの設定」、
そして、その掛け合わせをいかに実感のある形で語りかけるか、
ということになると思います。

たとえば「通常より20%安い」というキーメッセージを、
安い製品を探している人をターゲットとして訴えるのであれば、
他の要素は小さくしても「20%安い」という要素を
いかに目立たせるかに腐心すべきです。

こうしてAttentionとInterestを得ることが出来れば、
その後やっと、Desire→Memory→Actionへと進んで行くわけです。


次回の佐藤達郎の今すぐ使える!マーケティング手法は
「AIDMA(アイドマ)の法則の、
DとMとAについて、詳しく考えてみよう。」をお届けします。

[プロフィール]
佐藤 達郎(さとう・たつろう)
多摩美術大学教授(広告論 / マーケティング論)、コミュニケーション・ラボ代表。2004年カンヌ国際広告祭日本代表審査員。浦和高校、一橋大学、アサツーDK、(青学MBA)、博報堂DYを経て、2011年4月より現職。著書に、『NOをYESにする力!』『アイデアの選び方』『自分を広告する技術』『教えて!カンヌ国際広告祭』がある。

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