Management LABO 経営会計事務所

「とにかく採用」からの脱却(4)…求人活動のゴール

15.06.07
業種別【歯科医業】
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歯科衛生士のような応募者自体が少ない業種の求人活動では、得てして採用すること自体がゴールとなってしまいがちです。

しかし本来は、採用した歯科衛生士が勤務後に活躍してはじめて求人活動がゴールにたどり着いたといえます。
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応募がないから、良い人材が少ないからという消極的な理由でゴールまでの距離を本来のものから大幅に縮めてしまうことは、目先の解決にはなっても、中長期的な診療所の発展にはつながりません。

仮に採用できたことだけで良しとしなければならない状況に陥ったとしても、「それが本来のゴールではない」「求人活動が完了したわけではない」という自覚を持つことは大切なことです。その自覚がないと、いつまでたっても「勤務後活躍」という本来のゴールにたどり着くことができずに終わってしまいます。

従来から、人材戦略においては次の3つが重要であると言われています。

・採用をする(Employment)
・教育をする(Education)
・評価をする(Evaluation)

最近ではこの3つ以外にも、能力を個別評価して給与に反映することに加えて、組織全体の基礎的な環境をより良いものにするという意味で「福利厚生を提供する(Employee Benefit)」をプラスした「4E」を一連の活動として継続的に実施することこそが、勤務後活躍というゴールにたどり着くための求人活動であると考えられるようになっています。

いずれにしても、診療所の将来を考えると、採用という局地的な視点だけで求人活動をとらえるべきではありません。


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[プロフィール]
倉田竜典(くらた・りゅうすけ)
フォーユーメディカル株式会社 アットベネフィット事業部
医院経営の視点を持ったWEBコンサルタントとして、集客だけでなくWEBによる採用・求人にまで踏み込んだコンサルティングで数多くのクリニックをサポート。現在は、その活動を医療介護福祉分野へと広げ、人材戦略コンサルタントとして活躍中。
医療・介護従事者のための福利厚生サービス「@Benefit」
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@Benefit(アットベネフィット)


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