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新鮮ホルモンを小皿で安く、アテ仕様に。“はしご酒”客を吸収して連日大盛況

16.06.02
業種別【飲食業】
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大阪で最もホットなエリアとされる"ウラなんば"で、連日大盛況の『アンケラソ』。ホルモンにこだわり、小ポーションで価格を抑えた売り方が、複数店をはしごするお客が多いこのエリアの特性にマッチした。
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■このお店が繁盛している理由!

1.小ポーションで価格を抑えた売り方がイマドキ女子にヒット 

2.「はしご酒を楽しむ」エリアの特性を熟知した店づくり

ここ数年、飲食店の出店ラッシュが続き、盛り上がりを見せる大阪・ウラなんばエリア。“安くてうまい”店が乱立する激戦区で『アンケラソ』は、オープンから1年半ほど経ったいま、ウラなんばの人気立ち飲み店へと成長した。 

『アンケラソ』の看板メニューといえば、なんといってもその日の朝に仕入れる新鮮なホルモンの鉄板焼き。心臓やテッチャンなどの定番はもちろん、コリコリ食感が面白いバイパス(心筋)やツラミ(ほほ肉)など、珍部位も豊富に揃えている。 

「できるだけいろんな部位を食べてもらいたい」という店主の西尾亘平氏の思いは、ポーションのサイズに現れている。どの部位も小皿に小ポーションで提供。その売り方が、あれもこれも食べたいイマドキ女子にハマった。

そしてSNSや口コミなどで火がつき、各メディアで取り上げられたことも新規客の増加を後押しした。ちょい呑み利用のサラリーマンも来店するなど、幅広いニーズにフィットし、連日満員御礼に。 

また、順調な集客の理由には、「ウラなんばのコミュニティの力」も大きいという。西尾氏の奥さんは、ウラなんばで一、二を争う繁盛店『魚屋ひでぞう 立ち飲み店』の立ち上げメンバー。そのツテで店をオープンさせたこともあり、周辺のお店との仲は極めて良好。

開業直後から様々なお店からの紹介で訪れるお客が多く、一度来店したお客はリーズナブルな価格の絶品ホルモンでたちまち店のファンに。「ホルモンならココ」と言われる人気店となった。 

様々なジャンルの店が集まり、はしご酒を楽しむお客の多いウラなんば。『アンケラソ』は、そんなエリアの特性を上手く掴み、1軒目としても〆の店としても利用できる店づくりを実行。利用シーンを広げることで確固たる地位を確立し、着々とファンを増やし続けている。 


繁盛飲食店のヒット商法最前線 


【記事提供元】
近代食堂2016年6月号(旭屋出版)