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2.5坪で1日12万円!ドミナント出店の強みを生かして“店内調理無し”

15.03.11
業種別【飲食業】
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名古屋駅近くにバル業態をドミナント展開する(株)マールダイニング。
その4号店としてオープンした『カドマル』の売りは“日本一安いシャンパンの店”。
高価なイメージのシャンパンが手頃に楽しめると人気を呼び、2.5坪で月商300万円を売る。
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繁盛飲食店のヒット商法最前線

■このお店が繁盛している理由!

 1.シャンパンは高価なイメージがある。だからこそ“格安”だと大きな価値
 2.小さい店舗でも角地の目立つ場所は宣伝力が抜群。姉妹店への効果も大

近年様々なバルが登場する中で、『カドマル』が売りに掲げるのは“日本一安いシャンパンの店”。
「高価」や「お祝い」といったイメージが強いシャンパンを、日常の中で気軽に親しめる店がコンセプトだ。

シャンパンのメインの価格帯は、グラス600~800円、ボトル4,000~6,000円。
人気銘柄の「モエ・エ・シャンドン」や「ヴーヴクリコ」もボトル6,000円前後と、一般的な小売価格を下回る価格設定がほとんどだ。

これを可能にしているのが徹底したコスト削減。
仕入れでは信頼するインポーターと直接取引きを行なうことで、中間コストをカット。
また2.5坪の超狭小物件を最大限に活用し、8人分の客席やボトルの保管スペースを確保した。
来店客の大半が常連客になるという高いリピート率で、1日12万円を売り上げる繁盛店だ。

メニューはシャンパンをはじめとしたアルコールに特化し、店内で調理を行なわないのも同店の特徴の一つ。
代わりに料理は歩いてすぐの距離にある姉妹店『イタリア食堂 マル』や『スペイン食堂 マル』などの計200品から注文ができるシステムだ。

料理を届けてもらう代わりに、満席で入れなかったお客や、二軒目の利用には、近くの姉妹店へ誘導し売上に貢献。
姉妹店への道順を記した案内板やショップカードも用意し、グループ全体のキーステーションとしての役割を果たす。

代表取締役の秋山清高氏は、「目標は自分が本当に通いたいと思う店を作ること。お客様を満足させることを第一に心がけています。原価で見れば赤字の部分もありますが、シャンパンの値打ち感でしっかりとアピールし、他のアルコールや料理の売上でカバーする。グループ全体でお客様や売上を共有しながら、黒字にできれば。『カドマル』では、一番の売りであるシャンパンがさらに安く提供できるよう努力していきたい」と意気込む。現場主義を大切にする
秋山氏は、必ず毎日店に出て、自らカウンターに立つのがモットー。
現場を肌で感じ、お客目線の店づくりが、高い満足度とリピートを生む。


【記事提供元】
近代食堂2015年3月号(旭屋出版)