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1,000万円以下のローコスト住宅に、参入が相次ぐ理由とは

19.06.04
業種別【建設業】
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近年、“ローコスト住宅”と呼ばれる1,000万円以下の格安の住宅が増えてきました。 
登場は2000年代初期にさかのぼりますが、建設費用が抑えられることから、今もなお高いニーズがあります。
ビジネスにおいても注目され、あらゆる企業が参入しています。 
そこで今回は、新規参入するうえで知っておきたいローコスト住宅の魅力と、その可能性について触れていきます。
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買い手、メーカー双方にとって大きな魅力 


多くの人にとって住宅購入は、生涯に幾度とない大きな買い物です。
それゆえ、建設過程からこだわり、自分だけの“夢のマイホーム”を手にしたいという人が多いと思います。 
とはいえ、住宅ローンなどを考えると、購入に踏み切れないという人もいるようです。 

もし、月の支払い額がアパートの家賃程度ならば、住宅購入をあきらめていた層も手を伸ばすことができるのではないでしょうか。 
ローコスト住宅なら、それがかないます。 
またハウスメーカーとしても、住宅購入者の裾野が広げられるので、ローコスト住宅を扱うことはメリットになるのです。 


内装、設備などの工夫でローコストを実現 

では、ローコスト住宅の取り扱いで利益を出すためには、何をすればよいのでしょうか? 

住宅購入は大きな買い物ですから、綿密に何度も打ち合わせを重ねて建築へと進めるのが常です。
そのため、都度参加する設計士や営業マンの人件費が発生し、その分建築コストも高くなってしまいます。 

それを避けるためにローコスト住宅では、内装や仕様にいくつかのプランを用意し、購入者に選択してもらうシステムにしたり、設備を固定化するなどして、打ち合わせの頻度を最低限に抑えられるように工夫しましょう。 

さらに、設計やデザイン、使用する素材をある程度絞ることで、仕入れの共同化が可能となり、コスト削減にもつながります。 
このほか、常設の住宅展示場には出展せずに、自社単独のモデルハウスを建てるという方法もあります。
モデルハウスとして数カ月利用した後、建売住宅としてそのまま販売できるので、メーカーとしてはメリットにもなります。
買い手としては、モデルルーム使用後ということで、さらに低額で購入できる場合もあります。 
現在もハウスメーカーがローコスト住宅に次々参入している背景には、売り手側のメリットも大きいことは間違いないでしょう。 


ネガティブな印象を払拭するアピール力 

ローコスト住宅販売の鍵は、集客です。 
ローコスト住宅には、住宅購入費を抑えたい層はもちろん、住宅購入を考えていなかった層を取り込める可能性があります。 
ただし、劣悪な品質や手抜き工事といったネガティブなイメージをもっている人も少なくないと思います。
それらを払拭してもらうには、実際の住宅やモデルルームを見てもらうことです。
“ハウスメーカーとしてのこだわり”や“材質や設計力の高さ”、“ローコストで手に入ること”を、広告などを活用してアピールしましょう。 

買い手とメーカー、双方にとって多くのメリットを備えたローコスト住宅。
ぜひ一度、自社商品として検討してみてはいかがでしょうか。 


※本記事の記載内容は、2019年6月現在の法令・情報等に基づいています。