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低コスト&低リスクでも要注意?『シェアサロン』を利用しての開業

26.08.04
業種別【美容業】
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美容師として独立して開業するには、数百万円から1,000万円規模の初期投資が必要とされており、毎月の固定費やスタッフの人件費などのランニングコストもかかります。
そのようななか、開業のコストやリスクを抑えられる『シェアサロン』の需要が高まっています。
シェアサロンとは、複数のフリーランス美容師が一つの店舗を共有する仕組みです。
シャンプー台やセット面などの設備がすでに整っているため、大がかりな準備をせずに美容師としての活動をスタートできます。
特にフリーランスの美容師に選ばれているシェアサロンについて解説します。

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働き方の多様化で増えるシェアサロンの需要

『シェアサロン』は、最初から複数の美容師が利用する前提でつくられた専門の施設であり、各利用者が専用のセット面を利用しつつ、シャンプー台や受付などの共有スペースを共同で使うというスタイルです。
シェアサロンとよく似た形態に「面貸し」や「レンタルサロン」がありますが、それぞれ少しニュアンスが異なります。
面貸しは既存の美容室の空きスペースを一時的に借りる形が多く、レンタルサロンは美容室という「空間そのもの」を一つの店舗として一定時間貸し切るスタイルです。

このシェアサロンの需要が伸びている背景には、美容師の働き方の多様化があります。
以前のように有名店で修行を積み、多額の借入をして自分の店舗を構えるというキャリアパスだけでなく、「自分のペースで働きたい」「プライベートの時間も大切にしたい」という美容師が増加しています。
また、独立後の店舗運営における金銭的なリスクや、人材不足による採用難といった経営のむずかしさを目の当たりにし、店舗という「箱」を持たずに身軽に働きたいと考える人が増えたことも大きな要因です。
シェアサロンは、こうしたニーズに合致したシステムといえるでしょう。

開業コストを抑えられて自由度も高いが……

シェアサロンを拠点に開業する最大のメリットは、開業コストを低く抑えられるという点にあります。
通常、美容室をオープンするには多額の資金が必要ですが、シェアサロンであれば、ハサミなどの自分専用の道具さえ持っていけば、あとは店舗の利用契約を結び、必要な準備を整えることで、比較的早く営業を開始できます。
ドライヤーや薬剤を温める機材などの備品、さらにはタオルなどが用意されている店舗も多く、初期費用だけでなく日々の運転資金の負担も大幅に抑えられるでしょう。

また、働く場所の自由度が高いことも魅力の一つです。
特定の店舗に縛られることがないため、たとえば平日はオフィス街のシェアサロンを借り、週末は住宅街のシェアサロンを借りるといった、お客の層やニーズに合わせた柔軟な働き方が可能です。
立地のよい一等地に自分の店舗を構えるのは資金的にむずかしくても、シェアサロンであれば一等地の洗練された空間を自分の仕事場として手軽に利用することができます。

ただし、シェアサロンならではのデメリットもあります。
まず、美容師としての施術だけではなく、集客から予約管理、経理、事務手続きに至るまで、サロン運営に関するすべての業務を自分一人でこなさなければなりません。
特に確定申告に向けた日々の売上管理や経費精算は、これまで店任せにしていた美容師にとっては大きな負担になります。

また、店舗の空間を借りるという性質上、自分の個性を全面的に打ち出したお店づくりはできません。
内装の好みが自分のお客のテイストと合わなかったり、自分専用の待合スペースをつくれなかったりと、空間を通じたブランディングには限界があることを理解しておきましょう。

さらに、シェアサロンはほかの美容師と設備を共有しているため、週末などの繁忙期には予約の枠が埋まってしまい、自分が使いたいタイミングでスペースを借りられない場合もあります。
お客から予約の希望が入ったのに席が確保できず、結果として失客につながってしまうリスクもあります。

シェアサロンの一般的な料金形態

シェアサロンを利用する際に注意したいのは、料金形態と契約内容を把握しておくことです。
シェアサロンの料金システムは店舗によって大きく異なり、主に「時間制」「月額制」「歩合制」の3つのパターンに分けられます。
時間制は利用した時間分だけ料金を支払うため、まずは副業的に始めたいケースや顧客数がまだ少ない場合に適していますが、長時間利用すると割高になる傾向があります。
月額制は家賃のように固定費を支払うスタイルで、毎月のコストが読みやすく、顧客を多く抱えている場合には、手元に残る金額が大きくなるケースもあります。
歩合制は売上に対して一定の割合を利用料として支払うシステムで、売上が少ない月は支払いも減るためリスクは低いですが、売上が上がるほど利用料も高額になってしまいます。
自分の現在の顧客数や働き方のスタイルに合わせて、最適なプランを選択することが大切です。

現在、主要都市を中心に多数のシェアサロンが展開しており、インターネット上で検索すれば、さまざまなグループやブランドのサイトを見つけることができます。
自分の働き方に合った料金プランはもちろん、立地やターゲット層の動線なども考慮しながら、検討してみるとよいでしょう。


※本記事の記載内容は、2026年8月現在の法令・情報等に基づいています。