5月病って?
新年度を迎え、5月の連休明けから6月にかけての時期に、「やる気が出ない」「ふさぎ込む」という症状が現れる人が多く、それを5月病と言われることがあります。今回はその5月病の内容や予防について考えていきたいと思います。
「5月病」は正式な医学用語ではないとのこと。医療機関では「適応障害」「軽度のうつ」といった診断名がつけられることも。
また最近では、以前からある「5月病」に更に輪をかけて、コロナ禍が2年目に突入したこともあり、職場から在宅、逆に在宅から職場など職場環境も変化が激しかった事などが増加傾向の原因のようです。
日本だけではなかった海外にもある「9月病」?
夏に長いバケーションをとる欧米では「9月病」、5月に配属が決まる企業では「6月病」など様々な呼び名があります。
「5月病」の予防ポイント
ストレス解消
コロナ禍で、なかなか同僚や同期、友人とのコミュニケーションが取りづらいのが現状
パズル、ゲーム、料理・・・なんでも好きな事をしてストレス発散
質の良い睡眠
「起床・就寝の生活リズムを整える」、「夕食は寝る2時間前まで、入浴は1時間前までに済ませる」、「寝る前にテレビやパソコンを見ない」など生活リズムを整える事が大切です。
栄養バランスの摂れた食事
食事は一品で済ませるよりも、「主食・副菜・主菜」を組み合わせるように意識すると良いとのこと。
とりわけ感情をコントロールする神経伝達物質「セロトニン」が不足しがちです。
セロトニンの元となる「トリプトファン」を十分に摂取することが大切と言われています。「トリプトファン」は人間が体内で作ることができない必須アミノ酸の一つで、食品のタンパク質に含まれています。
トリプトファンを多く含む食品には、豚ヒレ肉・鶏むね肉・かつお・マグロ・牛乳・チーズ・納豆・豆腐・ナッツ類・バナナ等に含まれているようです。
「抗ストレスビタミン」とも呼ばれるビタミンCは、ストレスへの対処によって消耗する副腎皮質ホルモンの合成をサポートします。
ビタミンCは、パプリカやブロッコリー、キウイフルーツなどに比較的多く含まれています。
また、豚肉や卵、牛乳、玄米などに含まれるビタミンB1は情緒の安定化に有効です。
特に、牛乳や卵は神経伝達物質の合成を盛んにしてくれる必須アミノ酸の一つである「トリプトファン」「フェニルアラニン」が含まれます。また、「トリプトファン」は不眠症やうつの症状改善、「フェニルアラニン」には精神の高揚、抗うつ作用もあるそうです。
運動
可能であれば、1日30分程度の自分に向いてる運動をしたり、午前中に日光を浴びるようにすると良いそうです。感情をコントロールする神経伝達物質「セロトニン」の正常な分泌にも役立ちます。