なぜ、日本の文字はいくつもあるの?
4月に入り、幼稚園や学校で学ぶことの中に文字の読み書きがあります。
日本は、ひらがな・カタカナ・漢字の文字を使っていますが、中でも「ひらがな・カタカナ」は日本特有の文字です。
今回はその「ひらがな・カタカナ」について少し調べてみました。
古代日本は文字というものを持っていませんでした。
中国から漢字が入って来ますが、それを日本の言葉に書き表すために漢字の意味とは関係なく、一字一音のかな文字を考えました。それが「万葉がな」です。
しかし、一つの音にいくつもの漢字を当てて複雑だったため、平安時代に万葉がなをくずした「ひらがな」が生まれました。
カタカナはお坊さんが経典を読むために使われていました。行間に読み方をメモしていくので、万葉がなでは狭い行間に書き入れるのが難しかったため、万葉がなの一部分(偏やつくり)をとって造られました。
明治の初めまでは、たくさんの「ひらがな」が使われていましたが、明治33年「小学校令施行規則」により改定され、一音一字の「ひらがな」になりました。戦後の教育では、ひらがなが主体になったためカタカナは外来語や外国の地名・人名、擬音語など特殊な場合に使われています。