阿部尚武税理士事務所

86%のケアマネは介護ロボット使用に前向き

15.02.18
C-MAS会-介護事業
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ケアマネ対象「介護ロボット」に対する意識調査   

介護関連メディア事業を手掛ける(株)「イン

ターネットインフィニティー」(東京都)が1月29日

、介護現場のケアマネジャーが「介護ロボット」につい

てどのように考えているのか、の調査結果を公表した。

 

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厚生労働省は現在、高齢者の自立支援や介護従事者の負

担軽減をはかることを目的に、「移乗介助機器(装着用・

非装着用)」や「見守り支援機器(在宅介護型・施設介護

型)」分野等における介護ロボット開発を支援している。

将来的に、「介護ロボット」は介護現場での導入が進んで

いくと予測されている。

 

調査期間は2015年1月20日~1月25日。ケアマネジャー

584名から有効回答を得たとし、勤務先として最も多かった

のは「居宅介護支援事業所」383名(65.6%)、業務経

験7年以上の人が半数以上を占めた。

                                 

調査結果ポイントは、

○   86%のケアマネは介護ロボットの使用に前向き

○   大多数が介護ロボットに「介護従事者の身体的負担の軽減」

を期待

○   現場で最も使用されている介護ロボットは「見守り支援」

 

<調査結果の概要>

大多数が介護ロボットに「介護従事者の身体的負担の

軽減」を期待

介護現場で介護ロボットが使われることについて、「とて

も良いことだと思う」「どちらかといえば良いことだと思

う」と回答したケアマネジャーは501名(85.8%)に

のぼった。理由として、「介護従事者の身体的負担が軽

減できる」が445名(88.8%)と最も多く、続いて「人

では難しい動作ができる」232名(46.3%)などが上

位を占めた。

 

一方、「どちらかといえば良いことではないと思う」「ま

ったく良くないことだと思う」と回答した人は83名(14.2%)。

理由に、「ロボットでは、人のようなキメ細やかなケアができ

ない」をあげた人が58名(69.9%)いた。



不測の事態への不安も

続いて、「誤操作、誤作動が起こる可能性があり、不安

である」48名(57.8%)、「事故が起こったときの責

任の所在があいまいになる」46名(55.4%)と続き、

不測の事態への不安が強いことがうかがわれる。

 

最も多い介護ロボットは見守り支援機器

▼現場で最も使用されている介護ロボットは「見守り支

援機器」国・厚生労働省は現在、介護ロボットの重点開

発分野として「移乗介助機器(装着用・非装着用)」「移

動支援機器(屋外型・屋内型)」「排泄支援機器」「入浴支

援機器」「見守り支援機器(在宅介護型・施設介護型)」

をあげている。

 

ケアマネが担当している利用者のなかに、実際にこれら

の介護ロボットを使用している人がいるかを聞いたとこ

ろ、「在宅」で26名(4.5%)、「設等」で45名(7.7

%)の利用者が使用していた。利用者全体で「在宅」「施

設等」ともに最も多かった介護ロボットは「見守り支援

機器」(在宅18名、施設系35名)だった。