阿部尚武税理士事務所

年末調整も電子化の時代!より便利になる年末調整とは?!

20.10.12
事務所通信
dummy
みなさんこんにちは。

すっかり秋も深く

なってきましたね。

先日、弊所営業部の

スタッフで、

コロナ感染に細心の注意を払いながら

懇親会に行ってまいりました。

場所は浦安ブライトンホテル東京ベイの

【ひもろぎ】です。

料理もさることながら夜景も素晴らしく、

楽しく懇親を深められました。

今なら飲み放題のコースもありますので、

ぜひどうぞ。

さて今回は、いよいよ電子化が始まった

年末調整の話題をお届けいたします。
今年ももうすぐ年末調整の季節がやってきます。

いつも書類を集めるのに苦労が絶えない年末調整ですが、

今年度から、いよいよ年末調整の電子化が

始まることになりました。

年末調整の電子化とは、ズバリ

紙による書類を一切使わないで年末調整業務が

完了する事に他なりません。

年末調整は、下記の手続きの総称をいいます。

1.従業員からの控除証明書等の回収

2.従業員の年間給与等の支払額を集計

3.1及び2の情報による年末調整計算

4.3による源泉徴収税額の還付・もしくは追徴

5.源泉徴収票の発行

6.給与支払報告書を市町村に提出

7.法定調書合計表に5の情報を集計し提出

一般的な給与計算ソフトを利用する事で

2~5の事務を行うことが出来ます。

また電子申告をすることにより

6及び7の業務は電子化出来ます。

一番の難関は1です。すなわち各人から

書類を回収し、3により1の情報を誤りなく

年末調整ソフトに入力しなければなりません。

また紙により提出された書類は7年間の

保存義務があることもネックになります。

上記難題を克服すべく、平成30年の税制改正により、

年末調整の電子化が大きく前進する事になりました。

年末調整電子化の具体的な施策は

以下の2つです。

※年末調整の電子化

~~~~~~~~~~~~~~~~~~

1.保険会社等から電子データにて

      保険料控除証明書を受け取れる

2.電子データにて扶養控除等申告書他の

      提出が可能になる

~~~~~~~~~~~~~~~~~~

今回は上記の施策を見ていきます。

1.保険会社等から電子データにて

      保険料控除証明書を受け取れる

 今まで郵送にて送られていた保険料等控除

証明書が今後は電子データにて受取る事が

可能になります。

 電子データはマイナポータルにて

受け取る事を想定していますが、

直接各保険会社からダウンロードする事が

出来る場合があります。

※電子データのダウンロードが出来る保険会社

■日本生命保険

■大同生命

■朝日生命

■明治安田生命

■三井住友生命

■メットライフ生命

■フコク生命

■住友生命保険

■第一生命

上記の他にも対応している生命保険会社があると

思いますので、ご自身で加入している生命保険会社に

お問い合わせください。

2.電子データにて扶養控除等申告書他の

      提出が可能になる

 こちらについては、2020年10月に国税庁から

年末調整ソフトが発表されました。

このソフトにより扶養控除等申告書をPCで作成し、

その作成したデータを印刷することなくデータにて

勤務先に提出することが出来ます。

但し、ここが一番肝になる部分ですが、

勤務先が年末調整電子化に対応できるシステムを

採用していなければ、年末調整の電子化は

出来ません。

ですので、企業はまず電子化できる給与システムを

利用できるかを確認する必要があります。

今は勤怠管理や給与計算を全てPC・スマートフォンにて

行い、年末調整も全て対応できるシステムを

導入している会社が多いです。

※スマホが利用できる主な労務管理システム

■オフィスステーション

■SmartHR

■Edge Tracker

■奉行クラウドEdge

労務管理もスマホでできる時代です。

従業員が30名以上の企業であれば、これを機に

新しいシステムを導入しても良いかもしれませんね。