利益法人と欠損法人の格差が広がった!?【平成28年度会社標本調査②】とは?
皆さんこんにちは。
今はゴールデン
ウイーク
真っただ中です。
先日、家族と三浦
半島にある長浜海水浴場に行ってきました。
我が家ではよく行くスポットですが、天気が良かったのと
だいぶ暑かったので久しぶりに行ってきました。
結構人も多く、相変わらず風が強くてトンビが優雅に
飛んでいました。
このトンビ、本当に曲者で、人間の食事を狙って奪いに来ます。
三浦半島の西側によくいるのでトンビがいたら
気を付けてください。(から揚げとか大好きです)
さて今回は、前回の続きです
前回は、国税庁が発表した【平成28年度会社実態調査】
をご紹介しました。
毎年発表されるこのサンプル調査ですが、
このサンプル調査のポイントは以下の3つです。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
1.法人数は年々増加しているが、
利益計上法人が増えており、その割合は
36.5%である
2.売上は2年ぶりにプラスだが、利益は
7年連続で増加している
3.繰越欠損金は減少傾向から増加傾向に
変わった
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
前回は1をご紹介しましたので、今回は2・3
を見てみましょう。
今はゴールデン
ウイーク
真っただ中です。
先日、家族と三浦
半島にある長浜海水浴場に行ってきました。
我が家ではよく行くスポットですが、天気が良かったのと
だいぶ暑かったので久しぶりに行ってきました。
結構人も多く、相変わらず風が強くてトンビが優雅に
飛んでいました。
このトンビ、本当に曲者で、人間の食事を狙って奪いに来ます。
三浦半島の西側によくいるのでトンビがいたら
気を付けてください。(から揚げとか大好きです)
さて今回は、前回の続きです
前回は、国税庁が発表した【平成28年度会社実態調査】
をご紹介しました。
毎年発表されるこのサンプル調査ですが、
このサンプル調査のポイントは以下の3つです。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
1.法人数は年々増加しているが、
利益計上法人が増えており、その割合は
36.5%である
2.売上は2年ぶりにプラスだが、利益は
7年連続で増加している
3.繰越欠損金は減少傾向から増加傾向に
変わった
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
前回は1をご紹介しましたので、今回は2・3
を見てみましょう。
2.売上は2年ぶりにプラスだが、
利益は7年連続で増加している
会社標本調査のデータをグラフ化したものを
見ると、営業収入=売上高(棒グラフ)は上下ありますが、
税引き前利益は平成21年(2009年)から一貫して
増加しています。

この対象は利益を計上し、かつ法人税の納税を行っている
法人のみが対象ですので、結果に違和感を
感じる方もいるかと思います。
(2011年の地震の時でさえ利益は増加しています)
売上は景気動向に左右され、上下があるものの、利益金額は
確実に増えています。
つまり、利益を出している法人は売上よりも利益重視の
方向性を明確に示していると思われます。
また、平成24年4月以降より法人税の税率が下がったことも
無関係ではないでしょう。
利益を出しても今までに比較して法人税負担が減るので、
無理をして利益対策をする必要がありません。
利益を出す会社は、納税負担が少なくなる内部留保により、
利益を蓄積しているのではないでしょうか。
3.繰越欠損金は減少傾向から増加傾向に変わった
今までのデータでは、利益を出す会社が増え、
また利益を出す会社は、より多くの利益額を稼ぐ傾向に
あるという話でした。
この要因としては、
①景気が良くなっている可能性がある事と、
②法人税率が下がり多くの企業が利益の蓄積をしている事
の2点が挙げられました。
そして最後に紹介するデータは繰越欠損金に関するもの
です。
繰越欠損の発生・解消と繰越欠損を有する法人数の推移を
グラフにまとめてみました。

先ず欠損法人数ですが、平成20年度に大きく数が増えて
います。
これは恐らくリーマンショックの影響かと思われます。
その後数を減らしていますが、平成28年度は平成27年度に
比べて、その数がほぼ横ばいとなっています。
次に欠損金の発生(青色)と解消(オレンジ色)ですが、
こちらもリーマンショック時に大きく欠損金額を増やしました。
その後解消が発生を上回り、欠損金額は徐々に減っていたのですが、
平成27年度と平成28年度には欠損金額が増加に転じています。
原因の一つとして考えられるのは東芝不祥事です。
東芝は平成27年3月期に965億円もの赤字を計上しています。
ただ、欠損金額の発生額は10兆6,387億円ですので、
その割合はわずか0.9%です。
関連会社の赤字もあるかもしれませんが大きな影響ではない
ような気がします。
大企業の影響があるかもしれませんが、ここ2年間で
大きく赤字を出している会社が増えているようです。
2の結果と合わせて考えると、利益が出ている企業と
赤字の企業の格差が広がっているのかも知れません。
前回・今回と2回に分けて結果を検証しましたが、
次の特徴がわかりました。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~
1.景気が良くなっている可能性がある
2.法人税率が下がり多くの企業が
利益の蓄積をしている
3.利益が出ている企業と赤字の企業の
格差が広がっている
~~~~~~~~~~~~~~~~~~
この結果を見ると、企業も勝ち組と負け組の格差が
広がってきているのかもしれませんね。
自社の業績と比較をしてみるとよいと思います。
なお、利益を出している会社の経営指標は
以下の通りです。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~
税引前当期利益率(所得率)5.5%
前年比 +3.9%(利益計上法人)
~~~~~~~~~~~~~~~~~~
自社の利益率や前年比較の伸び率を
皆さんの会社と比較してみてください。
税引前利益率は業種によってもかなり
違うのですが、利益目標の目安として
考えてみると良いと思います。
利益は7年連続で増加している
会社標本調査のデータをグラフ化したものを
見ると、営業収入=売上高(棒グラフ)は上下ありますが、
税引き前利益は平成21年(2009年)から一貫して
増加しています。
この対象は利益を計上し、かつ法人税の納税を行っている
法人のみが対象ですので、結果に違和感を
感じる方もいるかと思います。
(2011年の地震の時でさえ利益は増加しています)
売上は景気動向に左右され、上下があるものの、利益金額は
確実に増えています。
つまり、利益を出している法人は売上よりも利益重視の
方向性を明確に示していると思われます。
また、平成24年4月以降より法人税の税率が下がったことも
無関係ではないでしょう。
利益を出しても今までに比較して法人税負担が減るので、
無理をして利益対策をする必要がありません。
利益を出す会社は、納税負担が少なくなる内部留保により、
利益を蓄積しているのではないでしょうか。
3.繰越欠損金は減少傾向から増加傾向に変わった
今までのデータでは、利益を出す会社が増え、
また利益を出す会社は、より多くの利益額を稼ぐ傾向に
あるという話でした。
この要因としては、
①景気が良くなっている可能性がある事と、
②法人税率が下がり多くの企業が利益の蓄積をしている事
の2点が挙げられました。
そして最後に紹介するデータは繰越欠損金に関するもの
です。
繰越欠損の発生・解消と繰越欠損を有する法人数の推移を
グラフにまとめてみました。
先ず欠損法人数ですが、平成20年度に大きく数が増えて
います。
これは恐らくリーマンショックの影響かと思われます。
その後数を減らしていますが、平成28年度は平成27年度に
比べて、その数がほぼ横ばいとなっています。
次に欠損金の発生(青色)と解消(オレンジ色)ですが、
こちらもリーマンショック時に大きく欠損金額を増やしました。
その後解消が発生を上回り、欠損金額は徐々に減っていたのですが、
平成27年度と平成28年度には欠損金額が増加に転じています。
原因の一つとして考えられるのは東芝不祥事です。
東芝は平成27年3月期に965億円もの赤字を計上しています。
ただ、欠損金額の発生額は10兆6,387億円ですので、
その割合はわずか0.9%です。
関連会社の赤字もあるかもしれませんが大きな影響ではない
ような気がします。
大企業の影響があるかもしれませんが、ここ2年間で
大きく赤字を出している会社が増えているようです。
2の結果と合わせて考えると、利益が出ている企業と
赤字の企業の格差が広がっているのかも知れません。
前回・今回と2回に分けて結果を検証しましたが、
次の特徴がわかりました。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~
1.景気が良くなっている可能性がある
2.法人税率が下がり多くの企業が
利益の蓄積をしている
3.利益が出ている企業と赤字の企業の
格差が広がっている
~~~~~~~~~~~~~~~~~~
この結果を見ると、企業も勝ち組と負け組の格差が
広がってきているのかもしれませんね。
自社の業績と比較をしてみるとよいと思います。
なお、利益を出している会社の経営指標は
以下の通りです。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~
税引前当期利益率(所得率)5.5%
前年比 +3.9%(利益計上法人)
~~~~~~~~~~~~~~~~~~
自社の利益率や前年比較の伸び率を
皆さんの会社と比較してみてください。
税引前利益率は業種によってもかなり
違うのですが、利益目標の目安として
考えてみると良いと思います。