わかもり税理士事務所

求職者を呼び込み、人手不足解消につながる美容室の求人広告とは?

20.08.03
業種別【美容業】
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美容師は人気のある職業で、志す人も多いですが、資格をとって職についたとしても、労働環境の過酷さゆえに人材が定着しない職業でもあります。
そこには美容師という仕事のイメージに、働く前と後のギャップがあるからかもしれません。
今回は、人手不足に陥りがちな美容室における、効果的な求人広告の作り方を詳しく見ていきます。
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第一印象で勝負! 今どきの求人戦略

求人広告には、主に雑誌やチラシなどの紙媒体と、求人サイトなどのWeb媒体があります。
それぞれに特徴はありますが、共通して重要なのは、目に留めた人が“気になる”とつい見入ってしまう、第一印象のインパクトです。

たとえば、『○月×日にオープンする新店舗で、アシスタントを募集する』というケースで考えてみましょう。
A4用紙に収めるならば、多くのオーナーは『○月×日オープン』または『アシスタント募集』を大きな文字で表現するはずです。
しかし、この時点で求職者に伝えたいことは、オープン日や働くポジションで間違いないのでしょうか? 
優先すべきは、自店舗の魅力を伝えることです。
数多ある美容師求人広告と並んだ時に、文字だけのPRでは確実に埋もれてしまいます。
仮に、福利厚生や給与面などに大きなメリットがあったとしても、文字でつらつらと訴えるよりも、画像のほうが目に留まる確率は上がります。
そこで、これらの文字要素はキャッチコピーに集約し、『読ませないアイキャッチ』=『写真』などのわかりやすいキービジュアルを利用して、魅力を伝えることに視点を変えてみましょう。
店舗の内装やスタッフ、導入している最先端の美容機器などの写真でもよいかもしれません。

また、Web広告の場合は、画像だけでなく映像で伝えることも重要なポイントになります。
写真と文字だけでは伝えきれない魅力を、オリジナリティあふれる映像にしてPRしていきましょう。


求める人材に届くキャッチコピーをつける

広告は、第一段階として“ビジュアル”が重要であることがわかりました。
パッと見の広告センスで心をキャッチされた求職者が、次に目を向けるのが職務内容です。
福利厚生や給与面、業務内容や拘束時間などの基本データは、この第二段階でやっと読んでもらえると想定しておきましょう。
充実した研修制度や福利厚生などがある場合には、『マンツーマン研修あり』や『ママ美容師さん活躍』など、具体的な魅力を盛り込んでいきます。

さらに、他店との違いを伝えるコツとしては、自店に来る客層をしっかり伝えること
コンビニよりも多いといわれる美容室は、客にとってはもちろん、求職者にとっても“他店との違い”が曖昧に見えることもあります。
広告に、一見オシャレな店内の写真や、『未経験者募集』の文字が掲載されていても、それが他店と比べて秀でた情報とはいえません。
そこで、自店だけが持つ客層をうまくキャッチコピーや写真で伝えてみましょう。

たとえば、1日に外国人客が数名来店する店舗では、美容師としての技術以外に『英語が話せるスタッフ大歓迎』などのキャッチコピーを加えます。
語学が堪能であることが店のメリットになることを伝えれば、「語学力を生かしたい」と思う求職者の応募が増えるはずです。
将来海外へ進出したいと考えている人や、語学を勉強している日本人スタイリスト、日本在住の外国人スタッフなど、求人の幅は広がります。

また、テレビや雑誌、有名人の専属スタイリストが在籍している店舗では、「芸能人専属スタイリストによる研修あり」など、求職者のミーハー心をくすぐるPRも効果的です。
コアな客層が20代か60代かによって、店が求める人材の年齢層に違いがあるでしょう。
広告を出す前に、自店の客層や特徴、働くメリットや将来性を、第三者目線で一度整理してみることが大切です。


YouTubeが広告代わり! 動画の効果的な使い方

今、YouTubeビジネスは急速に拡大しています。
美容関連動画も日に日に増え、一般人からYouTuberまで、多数の美容系チャンネルが存在しています。
特に、毎日のメイクやヘアスタイリング、髪のケアや自宅で使える美容グッズなどを試しながら伝える、いわゆる“やってみた”動画が人気です。

知名度アップや集客のためにYouTubeチャンネルを開設して、コンスタントに動画配信をしている美容室も少なくありません。
さて、ここで注目したいのは、動画の目的です。
単純に集客のために配信しているようですが、なかには“間接的な求人広告”として利用している店舗もあります。
動画の仕上がりとしては、トップスタイリストの技術を解説付きで配信したり、季節の流行ヘアを紹介したり、これらは一般視聴者向けの動画として成立しています。
しかし、同じ動画でも、同業者目線では『店舗の技術力』や『スタイリングのセンス』などが見てわかるため、求人広告の内容よりも具体的に参考になることがあります。
こうしたPRの方法も、求職者に目を留めてもらうテクニックといえるでしょう。

求人広告には、さまざまな媒体と方法があります。
自店の個性をはっきり伝えられる方法を選び、わかりやすい求人広告で求職者を呼び込みましょう。


※本記事の記載内容は、2020年8月現在の法令・情報等に基づいています。