わかもり税理士事務所

ハローワークが主催する『説明会』や『面接会』の求人効果

26.04.28
ビジネス【人的資源】
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人事・採用について、「求人広告を出しても応募が来ない」「コストばかりがかさむ」といった悩みを抱える企業は少なくありません。
そうした状況を打破する手段として検討したいのが、ハローワークが主催する「合同説明会」や「合同面接会」です。
これらは各地域のハローワークが、地元企業と求職者を直接つなぐために定期的に開催している求人イベントです。
公的機関が主導するため信頼性が高く、直接、求職者と顔を合わせて対話ができるというメリットがあります。
ハローワーク主催の求人イベントを活用する際のポイントを解説します。

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求人イベントに参加するメリット

ハローワークが主催する「合同説明会」や「合同面接会」とは、特定の会場に複数の企業がブースを構え、就職を希望する求職者と一堂に会する求人イベントのことを指します。

一般的には、地域のハローワークを中心に、自治体や関連機関と連携して、そのエリアの雇用活性化を目的に企画・運営されています。
対象となる層は幅広く、新卒者や第二新卒を対象としたものから、キャリア採用を目指す転職者向け、さらにはシニア層や障がいのある方に特化したものまで、多様なテーマで定期的に実施されています。

参加する求職者側にとって、このイベントの最大の魅力は「効率性」と「手軽さ」にあります。
一度の来場で複数の企業と出会えるため、自分で一つずつ求人を検索して応募する手間が省けます。
また、形式にもよりますが、多くの求人イベントは開催時間内であれば好きな時間に入退場でき、最初から最後まで拘束されることはありません。
「ちょっと話を聞いてみよう」という心理的なハードルの低さは、多くの求人イベントが盛況な理由の一つといえます。

一方、企業側にもさまざまなメリットがあります。
まず一つは、求人票の文字情報だけでは伝えきれない自社の魅力や「社風」を、担当者の言葉と表情で直接伝えられる点です。
採用のミスマッチは、言葉のニュアンスや雰囲気の齟齬からも生まれますが、対面でのコミュニケーションはそのリスクを減らします。
その場ですぐに採用の可否を決める必要はなく、まずは自社を知ってもらうための「広報・PRの場」として活用できることも大きな強みです。
多くの求職者と触れ合うことで、現在の労働市場で自社がどのような立ち位置にあり、どのような層に響くのかという市場調査としての側面もあるでしょう。
また、求職者にとってのメリットでもある「来場の心理的なハードルの低さ」により、普段の求人募集では接点を持てないような潜在的な層と対面することも可能です。

求人イベントに参加する流れと注意点

実際にこれらのイベントに参加するためには、どのような手順を踏めばよいのでしょうか。
まずは自社の所在地を管轄しているハローワークの窓口、またはホームページを確認しましょう。
求人イベントの開催が決まると、参加企業の募集が開始されます。
ただし、人気の高いイベントや会場のキャパシティに限りがある場合は、抽選によって参加企業が決定することもあります。

参加が決まると、実施に向けた準備を行います。
イベントによっては、ハローワークの担当者が事業所を訪問し、当日の流れやターゲットとする人物像について打ち合わせを行うこともあります。
イベントの広報活動については、ハローワークのホームページやSNS、窓口での声掛けを通じて広く周知を行なってくれます。
同時に、企業側も自社サイトなどで告知を行うことで、相乗効果を生むことが可能です。

当日は、各企業がブースを設け、1人当たり最大30分程度の持ち時間で、会社説明や簡易的な面接を個別に行う形式が一般的です。
ここで特に注意しておきたいのが、個人情報の取り扱いに関するルールです。
単なる「説明会」として開催されている場合、参加者が明確に「この企業の面接に進みたい」という意向を示さない限り、履歴書の受け取りや詳細な個人情報の収集を制限している場合があります。
その求人イベントを主催するハローワークに、あらかじめ確認しておきましょう。

ハローワーク主催のイベントは、民間企業が運営する大規模なイベントに比べると、華やかさはないかもしれません。
しかし、地域に根ざした採用を目指す企業にとっては、コストパフォーマンスに優れ、かつ確実な出会いを生む場でもあります。
まずは最寄りのハローワークの相談窓口へ、開催予定の有無を問い合わせてみましょう。


※本記事の記載内容は、2026年4月現在の法令・情報等に基づいています。