土地家屋調査士法人共立パートナーズ

土地の境界石は信頼できるのか

20.12.07
オリジナル記事
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土地家屋調査士の横田です。

今日はこんなご質問にお答えしたいと思います。

Question

不動産の仲介業者を通じて土地を購入しました。

最近、境界問題のトラブルをよく耳にするので、

仲介業者に「境界杭はしっかりしていますか?」と質問したところ、

すべての個所に境界石があるので大丈夫と言われました。

これだけで本当に大丈夫なのでしょうか?

Answer

境界石があれば大丈夫と考えがちですが、実はこれだけでは充分ではありません

と言うのも、その境界石は、

隣接地権者(道路と接する場合は役所も含む)の立ち会い同意は得ているのか

道路工事やブロック塀などの基礎工事等で移動してない

その石が境界だとみなす根拠(境界確定図や法務局備え付けの地積測量図、

昔の実測図等と一致した点に石杭等)はあるのか


など境界石を見ただけでは判断はできません。

従って、土地を購入するときは、境界石があるだけで安心せずに

[必ずその石が境界だと言える根拠のある図面]を求めることが有効です。

さらに最も安全なのは、隣地所有者の境界承認印が押印してある

「境界確定図」を作成させることでしょう。


土地境界確定図

この図面を作ることは費用も時間もかかるため、常に作成するとは限りませんが、

買い主にとって境界トラブルを未然に防ぐ有益な方法と言えます。

もっと詳しくお知りになりたい場合は、ぜひ弊社までお気軽におたずねください。


土地家屋調査士法人 共立測量登記事務所
代表社員  横田  教和