ゼンリン「住宅地図」の成り立ち
こんにちは
土地家屋調査士の田畑です。
2020年がスタートしましたが皆さまいかがお過ごしでしょうか。
本年もよろしくお願いいたします。
さて、ビルや店舗の名称、住宅の居住者まで記されている
ゼンリンさんの「住宅地図」。
いつも利用させていただいておりますが、
その成り立ちについてご存知でしょうか。
ゼンリンさんの住宅地図の製作は60数年前からで、今では
全国すべの市区町村の住宅地図が完成しています。
国のすべてを網羅する住宅地図は世界でもほかにないそうです。
始りは大分県別府市で温泉の魅力などを紹介する
地図入りの観光冊子を作ったことがきっかけでした。
それが評判になって、昭和27年に今のかたちに近い
「別府市住宅案内図」が完成しました。
地元の役場や警察にも好評だったため、
全国に地図作りを広げていきました。
地図作りには気の遠くなるような労力が必要で
今でも1日1000人の調査員のかたが歩いて
最新の街並みを地図に反映させています。
長い歳月をかけて蓄積した住宅地図のデータは、現在、
カーナビやスマートフォンなどの普及に伴って
活用方法もデジタル化しています。
もとは温泉地の冊子から始まっているなんて夢がありますね。
そして地道な日々の一歩一歩が
大きな成果につながるのだと改めて思います。
私共も土地の境界確定という地道な作業を
日々頑張っていきたいと思います。