土地家屋調査士法人共立パートナーズ

【ヒヤリハット】について

17.10.16
オリジナル記事
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こんにちは

共立測量登記事務所の今津と申します。

測量作業は外での作業が多いため、人やモノへの接触が事故につながるケースがあります。
昔からの工事現場の職人さんは「ケガと弁当は自分持ち」と言う言葉をよく言ったりします。
ケガと弁当は自分持ちの意味は弁当の管理は自分自身でするように、
ケガや事故も自分で管理するといったことです。
ケガは自己責任ということになります。

仕事に慣れてくると油断して、事故やケガをするかもしれません。

皆様【ヒヤリハット】というものをご存知でしょうか?
今回のテーマは【ヒヤリハット】について書かせていただきます。

 

ヒヤリハットとは結果として重大事故にはいたらないものの、重大事故に直結してもおかしくない
一歩手前の事例をいいます。

例えば、車の運転をしている時や歩道を歩いている時などに急に曲がり角から
人や車などが飛び出してきて接触やケガはないもののビックリしてヒヤリとしたことです。
また、かすり傷すらないものの、歩行中につまずいたりすることです。

生活をしていて、一度は経験があると思います。

アメリカのハーバード・ウィリアム・ハインリッヒはある工場で発生した
約5000件もの労働災害について統計学的に調べ、
下記のハインリッヒの法則を導き出しました。

ハインリッヒの法則とは1件の重大事故の背景には29件の軽微な事故があり、
その軽微な事故の背景には300件のヒヤリハットがあると言われています。

 

<ハインリッヒの法則>


たかがヒヤリハットでも、紛れもなく重大事故につながる可能性につながっていることを忘れてはならないものです。

ヒヤリハットを減らせば、結果的に重大事故に至らないことになります。
重大事故を考える前に、小さなヒヤリハットを減らすことが重要です。
毎日仕事をする中、危険要因をさがし、その危険性の重大さと可能性を見積もり考えながら、
仕事に取り組む必要があります。

仕事中の事故は、労災があるから大丈夫ではなく、ケガをして困るのは自分自身であり、会社にも心配や迷惑をかけることもあると思います。
小さなヒヤリハットのうちに、大問題になる前に、危険を回避したいものです。

意識を強く向けることでしかヒヤリハットは防げないかもしれませんが
第三者との接触、事故の被害者・加害者にならないよう、安全作業で仕事に取り組みたいと思います。


最後まで、お読みいただきありがとうございました。

今津 章