土地家屋調査士法人共立パートナーズ

本格派のパエリヤ&ブイヤベースを看板に大繁盛する魚貝系スペインバル

13.09.08
業種別【飲食業】
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2012年4月に開業し、
一躍話題となった東京・渋谷の商業施設・ヒカリエ。
多くの飲食店が立ち並ぶなかでも、
昼夜ともに客足の絶えない繁盛店が、
魚貝類のメニューを中心に揃え、
“海バル”と銘打った
スペインバル『LA BODEGA』である。

37坪・60席の店舗で、ランチ時だけで平日120人、
週末180人を集客し、行列が出来る繁盛ぶり。
夜も、23時まで営業する平日で100人、
深夜4時まで営業する金・土・祝前日には180人を集客する。
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■このお店が好調な理由!
1.パエリヤとブイヤベースを2大看板にした
  わかりやすいメニュー構成
2.看板メニューを昼はちょっと贅沢感のあるセット
  メニューで、夜はパエリヤとブイヤベースの種類を
  増やして提供
3.2大看板メニューを注文ごとに仕上げるこだわり

同店は、多業態の飲食店を展開する株式会社アキナイが、
スペインバル業態『LA BODEGA』の4店舗目として手掛けたもの
(現在同業態で計5店舗を展開)。
これまでも立地や客層を考慮しつつ、各店ごとに異なる名物メニューを
打ち出すことで差別化に成功しており、渋谷ヒカリエ店では
パエリヤとブイヤベースを2大看板に据えている。

ランチ時には、1人前サイズに仕上げた
「スペイン風ブイヤベース」1,400円や、
注文ごとに生米から炊き上げる「パエリヤランチ」1,400円から
等を、パンやサラダを添えてセットメニューとして提供。
ちょっと贅沢な気分を味わえるランチとして女性客に好評だ。

夜は、具材の異なるパエリヤ8種類と、ブイヤベース3、4種類を用意。
自慢の新鮮な魚貝をふんだんに使った、インパクトとボリュームのある
名物料理として人気を集めている。

これらはともに、年に1回以上行っているスペインでの社員研修で、
現地で食べた本場の味をベースに、日本人の舌に合わせて開発したもの。

焼きトマトとサフラン等で作ったサフランスープ、魚貝のブイヨンの
2種類のスープを自店でとり、パエリヤとブイヤベースに共通で使用する。

パエリヤの場合、注文ごとに炒めた米と具材を2種類のスープで炊き上げる。
一方、ブイヤベースは、注文ごとに生魚や具材を軽く煮込んで仕上げている。

また魚貝類は、系列に持つ魚屋を通して福岡・長浜漁港より
毎日各店に直送されるものを中心に使用。
届いた魚貝を臨機応変にメニューに組み込み、
鮮度のよさと低価格を実現している。

さらに夜のサイドメニューには、スペインバルの定番を中心とした
豊富なタパス料理を500円から揃え、酒客を獲得。

アルコール類は、飲みやすいタイプのスペイン産ワインが中心。
日替わりで赤・白各3種類ずつグラスワインを揃え、
気軽に楽しませて人気を集めている。


【記事提供元】
月刊近代食堂2013年7月号(旭屋出版)