土地家屋調査士法人共立パートナーズ

最近の測量機器について

17.03.30
オリジナル記事
こんにちは
共立測量登記事務所の江藤です。 

突然ですが皆様、測量するときにどんな機器をしようしているかご存知でしょうか?
今回は大切な測量機器について詳しく書かせていただきます。
測量機器は現在の主流はTS(トータルステーション)と呼ばれているもので、こちらは角度を測る電子セオドライトと距離を測る光波距離計を一体化させ、同じ望遠鏡を使って測距と測角を同時に行う測量機になっております。

TSは距離と角度が同時に電子データとして取得できるようになり、今までのように測定値を野帳などに手書き、室内に戻ってキーボードを叩いてPCに測定値を入力する流れから、TSから電子野帳・PC へデータを流して計算出来る流れになっております。

現在ではTS本体の向上により高度なプログラムが搭載され、現場で必要な答えを出し、結果をTS本体内のメモリーに保存できるようになり、さらにBluetooth等の無線で簡単にデータをPCに取り込め,よりシステマチックに運用できる環境が揃い、大きなメリットをもたらし作業効率を上げています。

 最近ではTSにモーターを内蔵し自動視準機能(TSが目標を自動で見る)や自動追尾機能(TSが目標を自動で追尾する)を持たせたものも出現し、TS側には人が付かず、機器から離れた測定者が無線で遠隔操作し、一人での測量(ワンマン測量)が可能な機種も登場してきており、さらに電子野帳というタブレット端末をTSとシンクロさせることにより、室内に戻ることなく現場での図面作成が出来、室内に戻って図面をすぐに打ち出せるようなことも可能になっております。

TS以前の測量は角度を測る電子セオドライトと距離を測る光波距離計の二つを使用して測量を行ってきまして、TSが普及してきたのが1980年代ですので約20年の間にTSが急速に発展してきたことがうかがえます。 

TSの発展によって使い方さえ覚え、間違わなければ誰が使っても安定した精度、結果をプロ、アマ問わず出せる機器になっており、ボタンを押せば欲しい答えが瞬時に得られる便利な時代になり、その値を疑うことなく使用していることも多くなってると思います。

初心を忘れず、測量の常識として「観測前には、機械の始業点検をして機械が狂っていないか確認した上で使うこと」「測定結果の信頼性の確認を行うこと」を肝に銘じて毎日の業務に励んでいきたいです!!


最後までお読みいただき誠にありがとうございました。
測量士 江藤 裕樹