釣り人宮崎(債務整理担当)の釣行記(55)
最初で最後の「大分県産オナガ」狙い!
11月は、毎年玉砕している「大分県での40㎝超オナガ」と「どこでもいいから40㎝のイシガレイ」を柱に、長期休暇も駆使して右往左往してみました。
11月12日(日)
15時から夕方の満潮を狙って、今季初のカレイ狙いに行きました。
小鳴門筋はベラ、川筋は小キビレの猛攻が予想されるため、今回はボーズ覚悟で里浦海岸(北から2番目の小突堤)で投げてみました。
1本目を正面(離岸堤10番と11番の水道方向)に投げ(すぐに流されて左45度位でストップ)、2本目は小波止の先端から左に向けてできている潮目にダイレクトに入れてみたのですが。
糸を張ろうとした瞬間大きなアタリがあり、小気味よい引きで30㎝のヘダイが掛かってきました。
「やっぱり水温が高いな…」と思いながらもちょっとだけ気を良くして竿を4本並べてみましたが、その後、目ぼしいアタリはなく19時過ぎまで粘りましたが小型の外道のみ…。
波止際で約2年ぶりとなる小型のアイナメ(厳密にはクジメ?)が釣れたのが唯一の朗報でした。
11月16日(木)
「年に1度は筏チヌもやっておかないと…」ということで、鳴門の内ノ海にチヌのダンゴ釣りに行ってきました。
朝6時過ぎに筏に上げてもらい、まずはゆっくりとダンゴを作り、しばらく撒きこみを行った後、7時過ぎから釣り始めました。
(ハリス0.6号・針はチンタメバルの2号・サシエはシラサエビ)
シーズン終盤なので魚の活性が心配されましが、開始30分位でダンゴがつつかれ始め、エサも盗られ始めました(おる、おる、何かおる~)。
釣り初めにバラすと魚が散ってしまうと思い、はやる心を抑えながら確実な押え込みを待っていましたが、なかなか食い込まず、更に30分ほど経過…。
いい加減痺れを切らして「もうええだろ…」と、僅かな抑え込みを思い切って合わせると何か掛かりました。
乗った瞬間は軽かったのでチャリコかと思いましたが、しばらくリールを巻いたところで少し重みが増し、小気味よい突込みの繰り返しからチヌだと確信…。
短竿から伝わる久々の引きを堪能しながら巻き上げてくるとやはりコッチン(小型チヌ)で本日の最低目標達成(喜)。
この日は納竿1時間前まで潮がほとんど流れない状態でしたが、ほとんど途切れることなくボラのアタリがあり(魚が積極的にダンゴを割ってくれる日は必ず良い釣果が出ます…)。
最終の15時半まで釣って20~33㎝のチヌが18匹、50~68㎝のボラが2匹、20㎝強のチャリコ(小ダイ)と30㎝強のバリ(アイゴ)が各1匹でした。
20匹には届きませんでしたが、生まれて初めてバリに刺されるという余計な体験もさせていただき(海に返そうと足で蹴飛ばしたら運動靴を貫いて親指に毒棘が…(怒))。
穏やかな秋晴れの中、楽しい1日を過ごさせていただきました。
なお、チヌは数匹持ち帰り、刺身と塩焼きにしましたが、晩秋の鳴門のチヌ(狙うべきは小型)はやはり美味でした。
11月19日(日)
絶好の釣り日和でしたが、日中は不覚にも家でゴロゴロしてしまい、カレイ狙いは断念…。
代わりに20時から吉野川大下(河口から1㎞上流左岸)で、夜釣りのニベ狙いをしてみましたが、夜中まで粘って小キビレ3匹でした。
11月23日(木)
テレビの「魚が食べたい」という番組で、小学生が有明海のとある漁港(後日ネットで検索してみると、正に今回釣りをした沖端漁港であったことが判明(笑))で岸からリール竿を使ってムツゴロウを掛けているのを見てショックを受け。
今回の長期休暇は初日を「ムツ掛け」に充てることにしました。
(私は長い間、九州の佐賀~久留米エリアに住んでいて、有明海でも釣り・投網をやっていたのですが、生のムツゴロウを見たことはなく、潟スキー(泥の上を滑っていくための板切れ)に乗ってかなり沖に出なければ見られない魚だと思い込んでいました(恥))
ひんしゅく覚悟で前日から半休を取り、池田→川之江→松山→佐田岬→佐賀関→別府→湯布院→日田→久留米と徹夜で下道を走り(本来良い景色なのですが、残念ながら真っ暗…(笑))、翌朝には有明海に到着。
まだ水があったので、まずは投げ竿を並べてみましたが、昨年同様アタリ無し…。
そして完全に水が引いても、干潟上に生物の姿は全くなし…。
仕方なく「車を止めては観察」を繰り返しながら、矢部川河口方面に移動していきました。
しかし、行けども行けども、カニ1匹発見できず。
「あの番組はヤラセだったんじゃろか?」などと思いながら、今度は支流の沖端川を土手に沿って遡ってみました。
「川筋の方が養分が豊富で魚が生き残っとるかもしれん」と自分に言い聞かせながら、海苔網漁船が並ぶ沖端漁港に車を止めて川を覗いてみると、ついに念願のムツゴロウ発見(⋈◍>◡<◍)!
よく見ると良型を含めてかなりの数がおり「さっきまでの死の海は何だったのか?」という賑わいを見せています。
早速、嬉々として仕掛け作りを始めましたが、特にマニュアルがあるわけでもなく。
結局、チヌ竿にスピニングリール、2号道糸にイカ針を直結して、チモト3㎝のところに中通しオモリ3号を付けてやってみることにしました。
はやる気持ちを抑えつつ、川(というより潟)に近づいてみると私の気配を感じて一斉にムツゴロウたちは巣穴にダイビング…。
「ムム、こりゃ、一筋縄ではいかんぞ…」と気を引き締め、少し場所をズラしてとりあえず、記念すべき第一投。
しかし、いきなり「ズボッ」とオモリが泥にめり込んで引っ張ってもビクともしなくなりました(笑)。
「うわ、何やこれは!」と、かなり力を入れて竿をシャクると今度は顔にめがけて泥付きオモリが飛んできて超危険…(笑)。
全然思うようにいかず、何度も試行錯誤を繰り返しながら、徐々にオモリを軽くしていき、最後はリールを使わず、伝統のムツ掛け漁に倣って糸を長くとって竿の振り子運動でムツゴロウの向こう側に仕掛けを落とすようにしてみました。
(既に竿も糸もドロドロでリールさえ巻き辛い状況…)
それでも魚を掛けようとして竿をシャクると、どうしてもムツゴロウの上を針が通過してしまいなかなか思うようにいきません。
1時間ほど経過しても一向に掛けることができず、「せっかくムツゴロウがおるのに、このまま潮が満ちてきたらボーズやぞ…」と不安になりながらも。
更にオモリを軽くして、横向きになったムツゴロウの10㎝ぐらい向こうにうまく針を定着させた後(ムツゴロウは人の気配には超敏感ですが、そのくせ釣り糸が自分体の上に乗っかってもノホホンとしており、賢いのかアホなのか良く解りません(笑))、泥の中に針をめり込ませるようなイメージでシャクってみるとついに念願の1匹目が掛かりました(喜)。
抜き上げの途中で針が外れて堤防上をビトンビトンしながら、川に帰っていこうとしているやつを慌てて手で押さえ、念願の初ムツゲット!
(何か他の魚にはない独特の愛嬌があります)
思ったより大きく(一応計ってみると19㎝)、持参した水をかけてお色直しをしてから記念撮影し、今回は丁重にリリースしました(食べてみるのも一興でしたが、今回は遠征中なので断念…)。
釣友に自慢のライン送信をした後、もうしばらくやってみましたが、結局2時間で3匹掛けるのがやっと…。
マス底の死点を意識したつばめ返し【釣りキチ三平(有明海ムツゴロウ編)参照)】の会得には至りませんでしたが(笑)。
それでも気分は上々で、次のターゲットであるハゼクチ・ワラスボを目指して矢部川の本流筋に移動しました。
こちらは川が大きいので最干潮でも水(もちろん泥で真っ茶色ですが…)があり、船溜まりで釣っている年配の方を見つけて話を聞いていると、ちょうどタイミング良く30㎝位のグチ(コイチ)が掛かってきました。
万が一(自分が釣れなかった場合)に備えて写真を撮らせてもらい(悲しいことに役に立ちました(笑))。
早速横で釣らせてもらうことにしたのですが、その後全然アタリはなく、様子を見に来た地元のおっちゃんとおしゃべり…。
魚は釣れませんでしたが、「干潟ではハゼクチやグチは激減したがなぜかウナギは釣れており、今年の最高浜値は1本13万円だった」とか「昔は絶対潟に入ってこなかったチヌが川まで上って、3~4枚釣れる日もあり、最大は58㎝」とか、ビックリするような話が聞けておもしろかったです。
結局2時間ほど頑張りましたが、風が強くなり流れも激流になったので早めに諦め。
途中、日帰り温泉とお気に入りだったラーメン屋に寄ったあと、下道を走って大分にとんぼ返りし、何とか大分市内は越えたものの蒲江の手前の山中で行き倒れとなりました(笑)。
11月24日(金)
オナガ狙いで蒲江(大分県)の深島に渡るつもりでしたが、爆風と極度の睡眠不足のため磯は断念して、番匠川で幻のイシガレイを狙いました。
地元の釣り師から「最近良型のカレイとマゴチが上がっているのを見た」という情報を得て、がぜんやる気が出ました。
が、半日釣って小キビレとハゼ数匹という予想通りの貧果に終わりました。
11月25日(土)
満を持して今回のメインである深島に上がりました。
月曜には母親の退院祝い?で大阪に行く予定があったため、この日が最初で最後の「大分県産オナガ」狙いのチャンス…。
船長さんは「中のハエ」という名礁を勧めてくれましたが、「型は大きいけど強風で多少波をかぶる覚悟がいるバイ…」との言葉にビビり。
ヘタレの私はこの期に及んで「シビウド」という地磯(ここも実績場ですが、シーズン初期で型が小さいとのこと…)を選択してしまいました。
船長さんの言う通り、一投目から足の裏サイズのオナガが来たものの、その後どこを探っても小物(見事に29㎝止まり)ばかりで、潮が替わるとエサ取りさえも消え、竿4~5本入れてもサシエが残ってくる始末…。
「こうなったらマダイでもええわ…」と頑張ってみましたが、たまに「キタァ~」と思えばアイゴやニセカンランハギ(別名イチノジ)で、何しに来たのか分からないような1日となりました(泣)。
夕方、港に戻ると船長さんへの挨拶もそこそこに(それでも渡船代は忘れずに払いました(笑))。
一目散に佐賀関に向かい、最終フェリーに飛び乗って四国に上陸、佐田岬の道路ベタでまた行き倒れとなりました。
11月26日(日)
この日は「愛媛でしか狙えない?岸からのアマダイとイトヨリ」をゲットすべく、朝から三崎港周辺を中心に偵察・聞き込みを行いました。
が、徹夜組に聞いても全然釣れておらず(それでもこの努力が後日に生きてきます…)、結局、竿を出さないまま断念…。
カレイ釣り場を探しながら徐々に徳島に向かいました。
途中、気になっていた肱川河口の沖合に良い潮目が走っていたので2時間程砂浜から投げてみましたが、カレイは来ず。
自己記録タイとなる29㎝の本ハゲ(カワハギ)とベラ(キュウセン)が、数匹釣れただけでした。
20時頃、自宅(徳島)に帰り着き、隣のおっちゃんにお土産のラーメンを渡して帰還報告をし、前述の本ハゲの肝和えを食べて爆睡しました。
11月27日(月)
明け方から高速で大阪へ向かい、途中、淡路インター(観覧車のあるとこ)で降りて、以前から気になっていた淡路島最北端の「松帆の浦」で竿を並べてみました(餌は本虫・青虫のミックスがけ)。
今年の「全日本カレイ選手権」で淡路島から「40㎝超のイシガレイ」が2枚出ており、うち1枚はすぐ近くの「岩屋」で釣れていたので「もしかしたら…」の期待がかかります…。
「往年の名ポイント」だけあって、潮が速く40号オモリでも左右に流されっぱなしで、おまけに根がかり連発、頻繁にアタリはあるもののキュウセン(ベラ)ばかりが掛かってきます。
それでも満潮の10時前に少しだけ潮が緩み、前方70m付近に潮目ができてきました。
そして、車まで自分の食料を取りに行って戻ってくるとちょうど4本のうちの1本が深くお辞儀をして止まっています。
ひょっとして魚か?と思って竿を煽ってみましたがビクともせず、根掛かりした様子…。
しばらく緩めたりシャクったりしてみましたが外れず、あきらめて糸を切ろうかとしたときに、別の竿にコツコツとしたアタリが来ました。
持っている竿をそのまま竿掛けにおいて、アタリのあった竿を上げてみるとやはりキュウセン(ベラ)で、「ヤレヤレ ⤵️」と思いながら針を外していると、根掛かりしていたはずの竿が重々しく絞り込まれました。
慌てて駆け寄り竿を煽りましたが、やはり全然動きません。
「根魚でもついとんかな?しばらく待ってみよか…」と思い、また竿掛けに戻し、今度はチラチラと様子を伺いながら他の竿のエサの付け替えを始めました。
すると、しばらくてまた先程の竿がグイグイと絞り込まれ、すかさず竿を煽ってみたところ、今度はヌルッとした感じで仕掛けが動きました。
この機を逃さずリールをゴリ巻きし、10mほど寄せたのですが、またストップ…。
「今度は深くは潜れてないはず」と信じてしばらく待ち、竿を煽るとまた動き始めました。
2回ほどこれを繰り返し、徐々に仕掛けが寄ってきましたが、かなり重く手前に来ても魚が見えないまま、最後は糸が右方向にスライドしていきます。
「こ、これ、カレイとちゃうか?」とドキドキしながら、足元まで寄せて来たところで、ついにオモリに引っ付いて泳ぐ待望のカレイを確認!
マコガレイですが幅が広く40㎝はありそうで、久しぶりの良型に体が震えました…。
波に合わせて慎重に砂利浜に引きずり上げたところで、急いで駆け寄り、えらに手をひっかけて安全なところまで運んでホッと一息…。
早速図ってみると38㎝あり、この日は、これ1枚でしたが大満足…。
大阪へ持参する良い土産となりました(肉厚の刺身は甘みと弾力があり申し分ありませんでした)。
11月29日(水)
大阪の母親宅で十分過ぎる休養と栄養補給させてもらい、昼から自宅に向け出発しましたが、当然、淡路島に渡ってすぐに高速を降りました。
まずは現地でエサを仕入れ、ポイントを見て回りましたが、東向きの岩屋港周辺は適当な駐車場がなく。
西向きの江崎は正面からの向かい風で断念、結局、2日前と同じ「松帆の浦」に入りました。
夜釣りなのでアイナメ(地元釣具店の話では、もはやカレイ以上に幻とのこと)が欲しかったのですが、最初に釣れたのは40㎝位の小型アナゴ。
そして次も同じようなアタリでアワセるとかなり重く、手前でゴンゴンと首を振るので、「これはかなりデカいアナゴやな」と思いながら強引に巻き上げてきたのですが。
浮かせてみると魚体が丸く、そのまま引きずり上げてみるとチヌでビックリ!
しかも、思ったより大きく、計ってみると46㎝あり、写真を撮ってリリース。
その後、アタリがないまま遠投竿を巻き上げると24cmのチャリコがついていましたが、ここで風雨が強くなってきたので、そのまま車中泊を決め込みました。
11月30日(木)
目が覚めると、予報通り北西の風が強く、おまけに小雨混じりの悪天…。
風を避けて岩屋から東海岸を南下してみましたが、2時間ほどウロウロしても目ぼしい場所が見つからず。
結局、また「松帆の浦」に戻り、前日より少し橋寄りの場所で投げてみました。
この日はフグと根掛かりで仕掛けの消耗が半端でなく、早々に力糸や天秤は省略。
道糸5号におたふくオモリ30号を通してガン玉と針上50㎝に作った結びコブで止め、針は丸セイゴ13号(かわせみの100本入りお徳用)を道糸に直結(1本針にマムシ・青虫をミックス掛け)するという、超シンプル仕掛け(宮崎流基本仕掛け(笑))で通しました。
開始から2時間、全く釣れそうな雰囲気はなかったのですが、それでも12時の満潮前に1回だけ潮目に入れていた遠投竿が重々しく引き込まれました。
すぐに竿を取って30秒ほど「カレイであれ、カレイであれ…」と願掛けをした後、思い切って竿を煽ると程よい重量感があり、オール5号の強みを生かして一気にゴリ巻きするとうまく手前まで寄ってきました。
いつものように「光るな、光るな(カレイなら保護色なので近くに来てもなかなか姿が確認できません)」「底を這え、底を這え(カレイなら平たい体に水圧がかかるのと最後に下向きに突っ込むため、なかなか浮いて来ません)」と念じながら巻いてくると最後までシナリオ通り寄ってきて、ついに波打ち際でその姿が確認できました(ヤッタ!カレイじゃ~)。
またマコガレイでしたが、計ってみると35㎝の良型でこの日はこれで満足。
昼から下げの激流となったので、あきらめて岐路につき、途中、偵察がてら塩田漁港と炬口漁港で1時間ずつ投げてみましたが、まともな魚は出ませんでした。
PS:ルアー班のオー君はその手腕を買われ(もちろん仕事の方です!)、また、関西エリアの魚の調査のため、西宮支店に配置換えとなりました。
さすがに、今までのように徒歩で釣りに行くことはできないと思いますが、調査報告が入り次第、都度、掲載させていただきます。