司法書士の日常:悩める定款の目的
「司法書士」と聞いて、なにをイメージされるでしょうか?
正直、いまいちピンとこないという方が大半だと思います。
そんな司法書士を少しでも身近に感じてもらえるような、日々の業務で体験したエピソードをご紹介。
今回は、司法書士が行う会社設立にまつわる「定款の事業目的」についてのお話しです。
正直、いまいちピンとこないという方が大半だと思います。
そんな司法書士を少しでも身近に感じてもらえるような、日々の業務で体験したエピソードをご紹介。
今回は、司法書士が行う会社設立にまつわる「定款の事業目的」についてのお話しです。
会社設立に必要な「事業の目的」
11月となり、今年もあと2か月。
つい先日まではハロウィンの飾り付けがあちこちで見られましたが、11月に入った途端、ムードは一変し、クリスマスを迎える準備が急ピッチで進んでおり、年末の慌ただしさがもうすぐそこまで近づいています。
司法書士の業務の中に「商業登記」という会社の登記申請がありますが、先月は会社の設立登記の相談を受ける機会が多かった気がします。
新しく会社を設立しようとする方は、大半は個人事業主として仕事を続けてきたが、業務の拡大や税制面などから会社組織にしてよりスムーズに仕事が進むようにしようと意欲満々です。
会社を設立するにあたって大事になるのが「定款」です。
「定款」とはその会社の組織形態等を記載した、いわば会社の「権利証」みたいなものですが、この定款の作成に時間がかかります。
相談に来られる方は新しく会社を設立しようとの強い意欲を持っているので、会社名、社長をはじめとする役員構成、資本金についてはあらかじめ準備していますが、事業目的についてはしっかり定まっていないこともよくあります。
個人事業主としてこれまで行ってきた仕事をメインに目的を決めていくのですが、せっかく会社にするのだからと将来やってみたい業務を入れようとして目的業務の取捨選択に多くの時間がかかってしまい、設立する時期が予定よりも遅くなるケースが目立ちます。
個人的には目的業務はある程度絞って会社を設立する方がいいかなとは思いますが、いろいろやってみたいと思う気持ちも分かりますので、なかなか難しいです。
ちなみに、会社の目的は、設立した後でも追加することはできますので、設立の際にすべて決めておかなければならないということではありません。
ご参考までに。
※画像はイメージです