釣り人宮崎(債務整理担当)の釣行記(53)
シーズン終盤。9月もアユ中心の釣行に
新聞を見ると皆さん平均20~30匹は釣っているようで、比較すると恥ずかしい限りですが、それでも1匹当たりの感動値は大きく、下手な鉄砲を乱射してしまう訳です(笑)。
9月2日(土)
1泊2日の予定で、朝の8時頃木頭村に到着。
下流の増水・濁りが酷かったせいか、釣り人は少なく、人気の拍子ケ橋下の瀬にも誰もいません…。
しかも川を覗くとアユの姿が確認でき「こんなチャンスは滅多に無いぞ!」と、張り切って着替えに入ったまでは良かったのですが。
ここで「タモを家に忘れてきた」ことに気づき茫然自失…そして独り大激怒…。
普通、タモなしでアユの友釣りをする人はいませんが、「今更オメオメと帰れるか」ということで、思案の結果、車に乗っけてあった磯バッカンを代用することにしました。
川岸に水を汲んだバッカンを置いてその中でオトリをセットし、竿だけ持って川に入ったのですが、こんな日に限って開始3分ぐらいで良型が掛かり、しかもすぐ下が急瀬になっているのでいつも以上にスリリングなやり取りに…。
アユに下られないよう注意しながら、まずは岸辺へ向かって大移動…。
それから片手でバッカンに少し水を汲んでアユをじっくりと手前に寄せ、ソフトに近距離引き抜きをすると見事バッカンの中に着水、跳ね出そうになるアユを慌てて押さえて一安心(ヤッタ♥)。
やや増水の好条件だったせいかその後も同場所でポツポツと掛かり、「秘技バッカン受け」を駆使して昼過ぎまでに21~24㎝の良型揃いを7匹ゲット。
「これは場所を変えんでも2桁いくな…」と思ったのですが、それから夕方までに何とどんぶり放流を5連発(恥)…。
ナイロン0.3号の最安出来合い仕掛けを使っていたのですが、ポケットの中を探すも同号数ばかり(笑)。
「これでは話にならん」ということで泊まりは諦めて3時間かけて一度家に帰り、3匹だけ残った野アユを食べてさっさと寝ました。
9月3日(日)
昨日のリベンジをすべく、水中糸を複合メタル0.1に替えて昨日と同じ場所に行きましたが、案の定先客あり…。
仕方なく一つ上の瀬に入ってみましたが、1時間してもアタリは無なく、思い切って荒瀬の中を引っ張ってみると20㎝位のが連続で2匹掛かり、3匹目で少し大きめの奴が掛かったのですが、抜こうと構えたところでまたどんぶり放流(泣)。
ワンピース中ハリスで強度は十分と思っていたのですが、見ると瀬ズレで複合メタル自体がボロボロ…(笑)。
その後アタリも途絶えたので、あきらめて上流に向かいました。
7月の夕方に良型が連発した北川橋上流に入りたかったのですが先客がおり、仕方なく所々車を止めて川を覗きながら上っていくと、日和田橋下流の淵で砂の上にかたまっている良型アユを発見…。
昼寝をしているようでしたが、とにかく「魚がおるとこで釣らんと…」と思い15時ごろから入渓してみました。
オトリが2匹しか残っておらず、養殖の弱っているほうから使ってみると案の定、数投で根掛かり…。
最後の1匹に願いを託して一番期待の持てそうな瀬に入れてみるとしばらくして虎の子の1匹が掛かりました。
慎重に取り込んでオトリを交換し、少し下流のチャラ瀬に入れるとそこでもう1匹。
その後、昼寝していたアユが起きて来たのかポツリポツリとアタリが続き、夕方までに21~24㎝が12匹で終了となりました。
アブが異常に多く、特に夕方は釣りに集中できないほどでしたが、それを除けば、足場も良く淵でも掛かり、久々に(私としては)良い釣りをさせていただきました。
9月7日(木)
昼からのシフト休を利用して上勝に行き、人混みを避けていつもの横峯橋下流に入りました。
今回は平水に近く久々に水も澄んでいたのですが、オトリに元気がなく2匹持ってきたうちの1匹が開始早々根掛かりでロスト…。
「こりゃ早々と強制終了か?」と嘆きながらも、オトリを引っ張らないように静かに探っていくと30分ぐらいして予想外のところで1匹掛かりました…。
丁寧に取り込んで、オトリを替えて泳がせるとしばらくしてもう1匹(これで一安心)。
アタリは少なく、夕方までに19~24㎝が5匹でしたが、静かに釣りができていい感じでした。
9月10日(日)
前回の釣行に味を占めて、那賀川上流に行きました。
今回は北川橋付近に釣り人はおらず、橋の下にはいつものようにイダ交じりで良型の群れアユがいたので「午前中はここでやって見よう」と思い入渓しました。
アタリは遠かったのですが「場所を替えようとすると1匹掛かる」というパターンで、しかも途中雨が降ったり、コロガシの練習(結局仕掛けをもつらせただけ(笑))をしたりしているうちにあっという間に夕方になってしまい、1日費やして21~23㎝が5匹だけでした。
9月14日(木)
再度那賀川の上流に行き、午前中は北川橋上流で23~24㎝が3匹掛かってボーズは回避。
ここまでは予定通りだったのですが、昼から日和田橋~上北川1号橋間、木頭大橋~栗宇橋間を探るも、一度もそれらしきアタリはなく、アユの姿も見えないまま撃沈となりました。
9月17日(日)
1泊2日の予定で今季絶不調(あくまで私だけですが)の海部川へ向かい、初日は支流の相川谷に入りました。
今回は「ストップ・ザ・どんぶり放流」を目標に、水中糸をナイロン0.8号(当然つけ糸なんぞ省略)にして挑戦してみたのですが…。
どんぶり放流こそなかったものの、得意の「受け損ね」や「針外れ」「ハリス切れ」等で結局取れたのは22~24㎝が2匹だけという大貧果(泣)。
しかし、木の枝に引掛けても回収率が高い、根がかりしても掛け針だけの損失で済む、自作かつナイロンなので経済的…など、全体的にみてメリットも多く、「短気で無精な自分の性格には合った仕掛けかも…」と思ったりするのでした(笑)。
そして、夜は久しぶりに海釣りをすべく大里海岸へ…。
今回は海岸の東端にエギングの若者グループが入っていたので、邪魔にならないように少し中央寄りに釣り座を構えて、いつもの無精カゴ釣り仕掛け(道糸ナイロン5号に150円の最安発砲中通しウキ10号を通し、そのまま何もつけずに天秤付き遠投プラかご10号を直結、ハリスはトヨフロンLハード3.5号2ヒロ、針は合わせちゃダメジナ8号、エサはオキアミボイル500円1個)をぶん投げました。
前回はマダイとコロダイが釣れ、上出来だったのですが、今回は開始早々かなりの当て潮で投げたウキがすぐに波打ち際に寄ってきます。
それでも1時間ほどして波打ち際20m付近に戻されたウキが綺麗に入り、少し間をおいて合わせるとゴツン!そして、前回と同じように重々しい引きで沖に向かって締め込みが…。
ドラグを少し緩めて2~3回の強烈な締め込みを凌ぎ、頭をこちらに向けると割とすんなりとついてきます。
波打ち際でまた2~3回絞め込みましたが、落ち着いて寄せ波に乗せて引きずり上げると砂利の上に横たわったのは予想通りコロダイ。
前回より少し小ぶりの50㎝ジャストで、写真だけ撮ってリリースしました(前回、旨味が乏しいことが判明しましたので…(笑))。
その後、アタリがないまま1時間ほど過ぎましたが、次第に当て潮が緩んできて「これはマダイのチャンスかも…」と思っていた矢先、ケミホタルの光が消え、竿に乗ってきました。
すかさず合わせると、今度はマダイ特有の首振りが伝わってきます。
前回より型が良さそうなので慎重に寄せ、無事取り込んでみるとやはり47㎝のマダイ…。
これだけで充分満足でしたが、納竿前にも同様のアタリで43㎝のマダイを追加し、気分よく終了となりました。
マダイは2匹とも持ち帰りましたが、丸1日経って身が緩んでいたにも拘らず、湯引きの刺身はほんのりと脂が乗って美味、更にカブト煮も激ウマ。
「今や青物・マダイは養殖の方が旨い」という考えを良い意味で改めさせられました。
9月18日(月)
この日は海部川の本流である皆ノ瀬橋下流に入り、性懲りもなく0.8号の極太仕掛けで午前中釣って5匹(この日は他の人も不調の様子…)、昼過ぎからカモシカ瀬に移動しましたが何のアタリもなく竿先を折っただけで2時間で撤収。
15時過ぎに再び誰もいなくなった皆ノ瀬橋下流に入り、納竿前に下段の早瀬で連発させて、何とかツ抜け(18~23㎝が10匹)で終了となりました。
9月23日(土)
今夏はシブダイが1匹も釣れておらず、何とかマグレでも…と夕方から高知県境を超えてみましたが、東からの強風で海は荒れ模様。
釣り場を探して室戸岬漁港まで行ってしまい、結局、港内でカゴを投げるという間抜けな釣りで、25㎝のハマフエフキが1匹だけでした。
9月24日(日)
夜明けを待って室戸から海部川まで戻り、午前中はダメ元で山鳥小橋上流に入ってみましたが、少しアユが下流域に下がってきているのか16~23㎝が3匹釣れてボーズは回避…。
昼からは皆ノ瀬橋下流に入り、先客が釣った後をトレースして15~23㎝が5匹。
型が落ちて20㎝以上は1匹だけでしたが、味は良かったです。
9月30日(土)
今回も海の夜釣りを兼ねて、海部川に向かいました。
到着したのは昼前で、案の定、友釣り専用区には人が多かったため、思い切って上流部の轟口に入ってみました。
今の時期、魚が残っているかは「賭け」でしたが、最初に川を覗いた時、ほんの一瞬、川を横切る魚影が見えたので一安心(寂しいですが盛期のように、ハミアユがギラギラしているようなことはありません)。
数は少ないものの何とか夕方までに19~26㎝を5匹釣ることができ、そこそこ満足して海に向かいました。
前回マダイが釣れた大里海岸は、釣り人が多かったのでパスし、狙いをシブダイに替えて野根漁港に向かいました(ここは昔、釣友が昼間のフカセで小型ながらシブダイを連発させた実績があり、一度夜にやってみたいと思っていました)。
釣り場には誰もおらず、場所は選び放題でしたが、夜のテトラは危ないので港内の小波止から港の出口に向けてカゴを投げてみることにしました。
いつものプラかご仕掛け(ウキ下は3ヒロでエサは沖アミボイル)をセットし、20時頃から釣り始めましたが、何と2投目でウキが綺麗に入り、アワセると強烈な引きが…。
途中根に入られて危なかったのですが、何とか引きずり出してみるとこれが念願の今季初シブダイ(喜)…(33㎝の小型でしたが、小さいくせに最初の一撃は強烈で、てっきり50㎝級のコロダイと思いました(笑))。
そして、更に31㎝・25㎝(これはリリース)と連発して「今日は凄いぞ…大きいのも来るかも…」と思いましたが、シブダイタイムはこれで終了。
しばらく間をおいて大型のアタリがあったものの、47㎝のコロダイでガッカリ…。
そして夜中にもう1匹56㎝のコロダイ(さすがに良く引きました…)を追加したところでエサ切れ…。
その後、未練がましくキビナゴのエサで1時間ほどやってみましたが、人生初のウツボが釣れただけで9月の釣りは終了となりました(翌日、また海部川に行きましたが、その報告は10月号で…(笑))。
PS:オー君は9月初旬に40㎝のヒラメをゲットし、月末にも46㎝とマゴチ53㎝を釣って上り調子です。
河口は水温が下がるのが早いので、10月は更に爆釣するかもしれません…。