司法書士法人小笠原合同事務所

釣り人宮崎(債務整理担当)の釣行記(51)

23.08.12
釣り人宮崎の釣行記
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43㎝のオオモンハタ!上々の滑り出し

7月に入り、必然的に「昼は川、夜は海」という夏の定番パターンになってきました。

7月2日(日)

釣友に誘われ、4カ月ぶりに沖磯(牟岐大島)に行ってきました。

私の船中くじはビリでしたが、今回は「イサキのカゴ釣り」ということで、別に焦ることもなく、フカセの釣友とは別れて1番区のビシャゴに上げてもらいました。

しかし「久しぶりやし魚運も貯まっとるだろ…」との思惑は見事に外れ、潮は一向に動かず、掛かってくるのはコガネスズメダイばかり…。

見回り船で早々と裏周りの「タキ前」に替えてもらいました。

こちらは一投目を放り込んでよそ見をしているといきなり竿をひったくられ、良型が掛かったのですが、正面から左前方にかけて大きな沈み瀬がいくつもあり、魚もそれを知ってか知らずか底を這うようにそちらに向けて移動、根に潜られて動かなくなり泣く泣く糸を切る羽目になりました…。

そして気を取り直して数投目、またウキが入って合わせるとこれも良型。

メリハリをつけて何度も沖に出ようとする引きからして良型のマダイっぽく(現に船長さんの話では、先の人はマダイを釣っていたそうです)、今度は左に行かせないように強引に手前まで寄せて「これは取れた!」と思ったのですが、最後の沈み瀬で瀬ズレ(泣)。

7月2日:キツ  7月2日:イサキ

その後はキツが沸いてしまい、猛暑の中14時まで頑張りましたが、イサキは25㎝が1匹のみでした(フカセで「電気」に上がった釣友は、アジゴで釣りにならないと言っていましたが、途中から「オハナ」に瀬替わりして33㎝までを11匹釣っていました)。

7月2日:後戸漁港

そして、用意していた青虫が丸々残ったので、帰りに後戸漁港の石畳からキスを狙ってみましたが、ここも底が荒く、2時間で10~19㎝が6匹と全くの期待外れに終わってしまいました。

7月2日:キス

7月16日(日)

釣友と毎年恒例の「甲浦の完徹夜釣り」に行ってきました。

7月16日:千丈

15時から「千丈」に渡礁し、まずはあいさつ代わりにルアーを引いてみましたがアタリなし。

次にアオリイカのエサ調達のため、サビキを投げてみましたが、掛かってくるのはスズメダイ、カゴカキダイ、ガガネ等、エサには不向きな魚ばかり…。

7月16日:スズメダイ  7月16日:カゴカキダイ

7月16日:ガガネ

それでも夕方、裏向きで釣っていた釣友と場所交代したところ、ほんの30分間でしたが豆アジが入れ食いとなって待望のエサ確保。

早速ウキ釣りでイカ狙いを始めましたが、結局、夜中の2時まで1度のアタリもなく、あきらめて仮眠に入りました。

7月17日(月)

少しウトウトしたものの3時過ぎには寒くなって起き出し、シブダイ狙いを開始…。

4号のカゴ遠投竿に道糸5号、ハリス3.5号、針は合わせちゃダメジナ8号、ウキ下竿1本のフカセでボイルパラ撒きを始めました。

迎えの船は5時半なので正味1時間ちょっとの勝負…、集中してウキを見ていると少し沈め気味にしていたウキがゆっくりと入っていき「シブではないな…(シブダイは一瞬でウキが消えて竿に乗ってきます)」と思いつつも、思い切って合わせると小さいイトフエフキでガッカリ…。

7月17日:イトフエフキ

そして数投目、同じようなアタリでしたが、今度は型が良く、磯際に沿って強烈に走ろうとするのを強引に浮かせると45㎝のヘダイ…。

7月17日:ヘダイ

更に数投目、また強烈な引きが来ましたが、足元で針外れ…。

次も強烈な引きで薄明るくなってきた水面に50㎝位の魚を浮かせたのですが、また針が外れ「フエフキか?さすがダメジナ、よう外れるわ…」と一人苦笑い…。

どんどんタイムリミットが近づいてくる中、何とか正体を確認したいと思いながら続けているとまた同じようなアタリがあり、3度目の正直でタモに収まったのは47㎝のコロダイでした(なるほど、こいつだったか…)。

7月17日:コロダイ

まだ、アタリは続きそうな雰囲気でしたが、残念ながらここでタイムアウトとなり、磯の部は終了。

釣友と別れ、お決まりの?海部川へ鮎釣りに向かいました。

不調のせいか今回も釣り人は少なく、去年2桁釣れたカモシカ淵が空いていたのでそこから入渓して釣り下ってみましたが、全然気配なし…。

仕方なく場所を替えようと入渓地点に戻ってきましたが、ここで未練がましくオトリを替えてもう一度大きな淵に潜らせたところ、いきなり竿が絞り込まれてビックリ…。

慎重にタメているとオトリより一回り大きいサイズの魚がついてきており、「ひょっとしてアメゴか?」と思いつつ引き抜いてみると今期最長寸となる24㎝のきれいな鮎(喜)。

ボーズを逃れる奇跡の1匹で感動は大きかったのですが、やっぱりマグレだったらしく、その後、轟口~寒ヶ瀬、海部川橋上下流を探ってみましたが、釣り人もほとんどいなくなってしまい、鮎も見えず、得意のスミ1で終了となりました(泣)。

7月20日(木)

那賀川下流の鮎ポイントを開拓すべく昼前に家を出ましたが、鷲敷まで行ったところで仕掛け一式を入れたベストを家に忘れて来たことに気付いて藍住までとんぼ返り…。

7月20日:丹生谷橋下流

大幅なタイムロスで場所を探す時間がなくなり、とりあえず中流域の丹生谷橋下流に入ってみました。

橋の上から川を覗いた時、流心部分に少しマシな型の鮎が見えたのですが、実際に川に入ってみると思ったより水深があり、そのポイントには全然近づけずガックリ…。

仕方なく、少し下流の大きな段落ちを中心に夕方まで粘ってみましたが、結局一度もアタリはありませんでした。

日が暮れてから前回偵察していた熊谷川水門でウナギも狙ってみましたが、思っていたより浅くて流れもなく底は泥…。

想定外のギギの入れ食いとなり、大関(ミミズ)が無くなるのを待って終了となりました(泣)。

7月20日:ギギ

7月22日(土)

釣具店で「海部川は不調だが、那賀川上流と勝浦川はまずまず(注:鮎の話)」と聞き、せっかくの土曜日なので那賀川(木頭)に行ってみました。

7月22日:北川橋上流

いつもの場所には人がいたので更に北川地区まで上ってみましたが、こちらは水量が少なく、釣り人も鮎も見えず、おまけに天気予報に反して雨まで降り出す始末で、最初から心が折れまくり…。

それでもあっちこっち見て回って、やっと北川橋下の砂地に並んで静止している仲良しヘタレ鮎を発見、「全くやる気なさそうやけど、おるだけでもマシか…、夕方に追い気が出るかもしれんしな…」と自分に言い聞かせて、少し下流から釣り上がることにしました。

しかし案の定、300mほど下流から橋の下戻ってくるまでの間、アタリは一度もなく、先程の群れ鮎もどこへやら(怒)。

強くなった雨を橋下でやり過ごした後、更に上流の段落ちも探りましたがアタリ無し。

もう、この時点であきらめモードしたが、時間があるので惰性でもう一つ上の淵と流れ込みもトレースしてみることに…。

そして17時半過ぎ、溺れそうなオトリを無理やり瀬の中に入れて引きずり回していると、突然ガツンとアタリがあり一気に下流に走られました。

不意を突かれて竿のされそうになるのを必死でこらえながら一緒に淵まで下り、浮かせてくると20㎝級の良型がオトリの下についています。

「お~い、嘘だろ(喜)」「焦るなよ、焦るなよ」と自分に言い聞かせながら、慎重に引き抜いてキャッチ成功!(一発逆転のパターンはいつも感動します…)。

7月22日:鮎

「やっぱり夕方か…、オトリが替わったけんまだいけるかも…」と思いながら、次の鮎を放つと少し上ったところですぐに目印が飛んでまた良型が…。

ここからしばらくはウソのような入れ掛かりになりましたが、数匹追加したところで思わぬどんぶり放流をやらかしてしまい、これを機に納竿。

結局20~23㎝の良型が6匹で私としては上出来でしたが、「うまくやれば2桁だった」と考えるとちょっと残念…。

それでも90%位の上機嫌で夜のシブダイを狙うべく、二度と通らないと誓ったはずの193号線を三度越えて野根漁港に向かいました(今回も対向車は一台もなく、出会ったのは鹿4頭・イノシシ2頭でした)。

しかし、21時過ぎに野根についてみると結構外海は荒れており、仕方なく甲浦の橋下に移動したものの、ここで本格的な土砂降りとなり、釣りは諦めて車の中で寝ました(眠)。

7月23日(日)

朝の5時から2時間、野根漁港の「仮称、階段下」でフカセをやってみましたが、1回だけ3.5号のハリスを中間部分から飛ばされた以外、大型魚のアタリは無く、30㎝のホウライヒメジ(美味)をキープしただけで終了。

7月23日:ホウライヒメジ

午前中、野根川を偵察(渇水状態で、鮎の魚影はあるものの型が小さい)した後、海部川支流の相川谷に入ってみましたがアタリはなく、1時間も立たないうちにまたしても土砂降りに見舞われて早々に退散となりました(怒)。

7月26日(水)

何とか土用の丑の日までにウナギを釣りたいと思いつつ、はや月末に…。

この日は満潮が23時で、就業後の釣りとしては絶好のタイミングだったので「やるなら今しかねえ!」と長渕の唄を口ずさみながら事務所(職場)を出て、途中、マルナカの半額弁当買って一度帰宅。

7月26日:四国三郎橋下流

「後は寝るだけ」の体制を整えてから家を出て、21時過ぎから四国三郎橋下流左岸で大関(ミミズ)をエサにちょい投げをしてみました。

開始2時間は全くアタリが無く「やっぱり駄目か…」と半ばあきらめていましたが、下げ潮に入って初めて大きめのアタリがあり、つい反射的合わせてしまい空振り…(恥)。

その後もたま~にアタリがあるのですが、魚が小さいせいか針に掛からず、そのうち日付も変わり、ミミズも最後の1匹を付けて投入。

明々とした工事中の四国三郎橋を眺めながら、そろそろ帰らんといかんな~と思っていると、筏竿に付けていた穂先ライトが絞り込ました。

慌てて糸を送り込むとしばらくしてまた穂先を絞り込んできます…。

「泳ぐ系」の魚ではないのでウナギの可能性が高いと思い、根に潜られるのを覚悟で「アタリ→送り込み」を4~5回繰り返した後、思い切って合わせると案の定根掛かり…。

しかし、魚が付いている可能性が高いと考えて、糸を思いっきり張ってしばらく待っていると少しだけ相手が動きました。

「やっぱりなんかついとる…」「汽水域でカキ殻があんまり付いとらんけん疲れたら出てくるぞ」と得意の独りつぶやきをしながら張ったり緩めたりを繰り返していると、また少し動きました。

そして「動かん→ちょっと動いた」を3~4回繰り返したところでヌルッとした感じで竿が起き、ついに魚らしい引きが伝わってきました。

ゴンゴンと首を振るような引きでウナギと確信…しかもかなり重い…。

潜る隙を与えないようにポンピングを繰り返すとついに白くて長い魚体がガボッと水面に出ました(ヤッタ、ウナギじゃ!!!)。

充分弱らせたところで慎重に抜き上げて急いで石畳を駆け上がり、(まさかこの場所でアナゴはないだろ…)と思いながらライトで照らすと青緑色の上品なウナギの顔が…(感無量!)。

7月26日:ウナギ

帰って計ってみると61㎝の良型で、早速、翌日かば焼きにして食べてみたところ、店で売っている養殖物に比べると脂が少なく(鮎もそうです)、記憶の片隅にある(高過ぎて何年も食べてません(笑))ふっくらとした「ウナギ」のイメージとは違った感じでした。

それでも泥臭さはなく、味も濃厚で野性的な旨さがあり、これはこれで美味!できればもう何匹か釣って調理法もいろいろ試してみたいと思うのでした…。

7月29日(土)

7月29日:甲浦白灯

性懲りもなく再度釣友と「甲浦の完徹夜釣り」に行き、15時から「白灯台」に上げてもらいました。

来る途中、吉野川橋の下で獲った磯ガニをエサに足下の脈釣り(道糸4号に丸セイゴ13号を直結、針上5㎝に中通しオモリ3号)をしてみたところ、早々に27㎝のイシガキダイと43㎝のオオモンハタが釣れて上々の滑り出しとなりました。

7月29日:イシガキダイ

そして、前回同様、日没前からアオリイカのエサ調達のため、サビキを投げてみたところ、これも予定通り夕マズメの30分間だけ豆アジ(20㎝級も3匹混じりました)が入れ食いとなりました。

7月29日:豆アジ

しかし良かったのはここまでで、せっかく釣ったアジが暑さのせいかすぐ弱ってしまい、結局イカ釣りは断念。

その後、フカセで夜中の2時まで粘りましたが、52㎝と38㎝のキツが釣れただけで、あきらめて寝ることにしました(眠)。

7月30日(日)

3時過ぎに起き出して今度はカゴ釣りをやってみましたが、今回は何の見せ場もないまま(明け方に小型のマダイらしき針外れがあっただけで、フカセの釣友も全然ダメ)、5時半にお迎えの船が来てしまいました。

そして第2ラウンドの鮎釣りは、今期イメージの良くない海部川をパスし、初めて193号線を逆走して那賀川水系に向かいました。

昼前に海川に着き、漁協でのオトリ購入時に状況を聞いてみると「木頭は徹夜組もいて人が多い…、海川は人は少ないけど渇水で鮎の型が小さい」とのこと…。

「こりゃ今日もダメっぽいな」と思いましたが、今更後には引けず、海川から木頭へ向けて川沿いに車を走らせ、途中、府殿地橋の下のチャラ瀬に20㎝級の鮎を数匹発見したので、そこに入ってみました。

7月30日:府殿地橋上流

しかし、1時間程周辺を探ってみたものの全く追い気はなく、眠くなってきたので「移動しても多分ロクな場所は空いてないし、それなら(同じ場所で夕方なら掛かるのか?)を確認しよう…」と決心し、橋の陰で仮眠することにしました。

適度な風があってメチャ快適でしたが、1時間で背中が痛くなって車に戻り、昼食をとってまた車中で2時間仮眠…。

16時過ぎに起き出して、橋下にまだ鮎がいることを確認した上でもう一度同じ場所に入ってみました。

警戒されないようにそっと川に入り、鮎がいた場所にオトリを馴染ませ、20分ほどじっと息をひそめて待ってみましたが、全然追ってくる気配がなく「やっぱり駄目なものは駄目か…」と思い始めたとき、いきなり目印がすっ飛んで待望の鮎が掛かりました。

少し下流に流木が倒れているので、一気に引き抜くと無事タモに収まり、ヤレヤレ!

すぐさまオトリを替えると元気に上流に泳ぎ出したところですぐに目印が飛んでもう一匹追加…。

「やっぱり、夕方や!これは2桁行くぞ!」とテンションが上がりましたが、その後はまた元の状態に…。

7月30日:鮎

結局、19㎝が2匹という貧果で終わることになりましたが、ボーズだけは逃れたのでまあ良し。

どの釣りもそうですが、一瞬の時合いというものがあり、それを見逃さない、また、それをどれくらい持続させられるかがうまい人との違いなんかなぁ~と思ったりするのでした。


PS:オー君は5月に座布団ヒラメを釣った後、「これからは青物に照準を絞る」といって鼻息荒く佐田岬まで行きましたが、不発…(親戚の家があるそうで、羨ましい限りです)。

いつものシマにも魚が入っておらず、絶不調で「月末にマゴチと思われる魚が掛かったけど、すっぽ抜けで思わずその場にへタレこみましたぁ~」とのことでした。

…が、原稿〆切り日の本日(8月2日)、「やりましたよ~」との報告があり、詳しく聞いてみると、昨日、真昼間(干潮からの上げ始め)にいつもの場所で53㎝のマゴチをメタルジグでゲットしたとのこと…。

まだ卵を持っており、刺身と煮つけにしたところ、メチャ旨だったそうです。

オー君のマゴチ1  オー君のマゴチ2