釣り人宮崎(債務整理担当)の釣行記(45)
今年も順調な滑り出し!?正月早々「目出鯛」が出た!
年は変わって2023年。
釣友たちは元日から鼻息荒く甲浦の磯に上がったようですが、私は慌てず騒がず、4日からのスロースタートとなりました。
1月4日(水)
好調の甲浦は予約が取れず、初釣りは牟岐大島で1人厳かに寒グレ狙いとなりました。
こちらも年末から結構釣れているようで、当日は12隻の船が出て釣り人は総勢120名ほど…。
私の乗った渡船は4番区で、一級磯の「馬の瀬」「タワラ」「ホリモン」…と順番に釣り人を下ろしていきます。
船中くじ8番だった私は、残り2人となった時点で船長さんから希望を聞かれ、「足場の良い安全な磯をお願いします…」と告げたところ、船は既に他船の釣人が上がっている5番区の「木村」と「中田(ちゅうでん)」の方向に向かっていきました。
「えぇ~?人おるじゃん…」と思っていると何と船は両磯の間を更に奥に入っていき、突き当りの地磯に瀬付けしてくれました(その名も「中田の中」…)。
希望通り足場はまずまずでしたが、何せ左前方に木村、右前方に中田があるため、その人たちの邪魔にならないようにするには足元を狙うしかない状況、しかもうっすらと底は見えており、オーバーハングもなさそうです。
ただ事前の情報ではB級磯でも結構釣れているようだったので「初めての場所でのんびりやるのもエエな…」と思い直し、ちびちびとマキエを撒き始めました。
ところが…、いくら撒いてもエサ取りすら見えてこず、小一時間経ったところでについにしびれを切らして釣りを開始したものの(この時点ですでに8時過ぎ)、案の定、ほとんどサシエは取られず、2時間でベラ1匹という最悪の状況…。
木村・中田も見たところ全く竿が曲がっていなかったので、10時過ぎの見回り船で1番区の「フンドシ」に瀬替わりさせてもらいました。
ここは潮をよく通す良い磯(どちらかというとイサキ場)で、この日も左前方に潮目ができていたので、迷うことなくウキ下4ヒロから沈めていくと1投目から竿引きで小型のイサキが食ってきました。
「これは食用イサキの入れ食いか!」と張り切りましたが、その後は一投ごとに潮筋が変化し、あとが続きません…。
その後、潮上となる港方向にマキエとサシエを遠投し、正面竿2本で馴染ませるようにしたところ、数回キツらしきアタリはありましたがチモト切れや針外れで結局1枚も獲れず、年末に続いてまさかの連敗…。
今年も順調な滑り出しとなりました(笑)!
1月8日(日)
磯に続いて投げ釣りもボーズ覚悟で、昼から鳴門方面へ向かいました。
北西風が強く瀬戸内海側も白波が立っている状態で、迷った挙句、風裏になる日出湾の北波止で竿を出してみました。
寒々とした漁港には誰もおらず、竿4本を遠近投げ分けてマグカップのコーヒーをすすりながら、一人孤独を楽しんでいると、2時間ほど経ったところでやっと遠投の竿に揺するようなアタリが来ました。
早速竿を取ってみると確実に何か掛かっており、結構よく引いています。
カレイでないことはすぐに判りましたが、これは久々のポン級アブラメか?と、根掛かりを意識しながら一気に巻き上げてくると、何とついてきたのは塩焼きにちょうど良い30cmの小ダイでした。
その後は真っ暗になるまで粘ってベラ2匹でしたが、外道とはいえ、正月早々「目出鯛」が出ただけまだマシでした。
1月9日(月)
前回のリベンジで、今度は宍喰にグレ狙いに行きました。
宍喰は港から沖へ向けて連なる前磯群と少し遠目の那佐半島周りに分かれますが、今回は釣友の希望で那佐周りのメンバエという磯に上げてもらいました。
いつものように釣友は沖向き、私は北西風を避けて東向きに釣り座を構えましたが、釣友は開始早々から小型のオナガを連発させたものの「潮は動っきょらんし、ボラが無茶苦茶おる」と嘆いています(釣友は私と違って全遊動主体の繊細な釣り?をするのでボラの群れを極端に嫌います…)。
私は半誘導3B+Bの2段打ち(釣友からは「ドボコン仕掛け」と呼ばれ、いつも馬鹿にされています)で30分ほど遅れて始めましたが、結構エサ取りが多く、サシエが残ってきません。
基本通りサシエは遠投して時間差でマキエの帯に引っ張り込む釣り方でやっていたのですが、1時間ほどして当て潮気味の左流れが少し出てきたところで穂先を少し抑え込むアタリがあり(逆光でウキはほとんど見えません…)、思い切って合わせると何か大きいのが掛かりました。
かなりの重量感で、釣友には「座布団ガレイじゃ~」と冗談を言いながら(注:蒲生田岬より南にカレイはいません…)竿を絞るとほんとにカレイのようにのっそり底を這うようについてきます。
竿を叩かないのでひょっとしてグレかも…と思いだしたころ、突然底に向かって突っ込み始めました。
キツやバリとは違う滑らかな引き(しかもデカい…)で、何回か強い締め込みはありましたが、強引に巻き上げてくるとやはり青白い魚体が…。
やった!40はある!と喜び勇んでタモを入れ、計ってみると45㎝。
しかも、この後同じ釣り方で34㎝、39㎝と続き(大型の針外れもあり)、ついに開眼したか…と思ったのですが、時合いはここまで…。
その後は「忘れかけてた自分」を取り戻し、納竿まで小グレ、小ガキ、ハゲのみでした。
1月12日(木)
午前シフトにしていた職場をスルリと抜けて、一目散に小鳴門筋の自称「宮崎波止」へ向かいました。
晴天無風にもかかわらず、釣果の方はまるでダメ(たまにフグらしき小アタリはあるものの全然針に乗らず、日没まで粘ってベラ1匹)で、しかもこんなに日に限って日が暮れても無風状態は続き、「このまま帰るのは勿体なさすぎる…」と、内の海とスクノ海を繋ぐ「ボラ越え水門※」で延長戦をやりましたが、夜中まで粘ってアナゴ1匹でした。
※正しくは、「イナコシ(鯔越)水門」
1月14日(土)
週末はあいにくの雨マークで沖も荒れ模様。
しかし「こんな日こそ寒グレの合間を縫って筏にいくチャンス」と、自分に言い聞かせ、内の海にサヨリ狙い(できればカレイも…)に行きました(近いし、安いし、安全だし、屋根付きなので雨でも安心)。
朝7時からショボ降る雨の中、ちょい投げ竿を2本と下針付サビキ仕掛け1本を入れてから(エサはいずれも青虫)、サヨリ釣りに取り掛かりました。
船長の言う通り、潮が小さいためか本来堀越向きの流れにはならず、屋根のないとこから出ていく潮となったため、仕方なく便所の中から赤アミを撒き始めました。
「ホンマにおるんかいな…」と思いながらも小一時間撒き続けたころ、かなり流していたウキが沈み(全遊動でタナは1ヒロ弱)1匹目のサヨリが掛かりました。
「おぉ~ホンマにおるわ…」と、この1匹でがぜんやる気が出たのですが、その後、アタリはあるものの中々掛けることができず、タナ(少し深くするとウルメイワシ、ウマヅラハギ)、エサ(沖アミより赤アミのほうが食いは良いようでしたが、老眼でなかなか刺せません)、ハリス等いろいろ変えてみましたがどうもしっくりきません。
ようやく昼前になって、ストッパーのウキゴムの動きで即合わせを入れるようにしところ、連発で掛かり出しましたが、時すでに遅く迎えの船が…。
サヨリ釣りは一昨年あたりから片手間で始めたのですが、真剣にやるとやはり面白く(何の釣りでもそうですが…)、アユと同じく、敢えて独学でゆっくりと楽しませてもらえたらな~と思っています。
1月22日(日)
夕方から鳴門の土佐泊に「車中傍観投げ釣り」に行き、鳴門の夜景と哀愁漂うケミ穂先を眺めてきましたが、釣果の方はいつもの如くアナゴとガガネが各1匹でした。
1月26日(木)
昼過ぎから鳴門の撫養川河口に行きましたが(もはや惰性です…)、フグとヒトデが釣れただけで、更に誤って竿立てを海に水没させてしまいました。
途中経過を釣友にラインしたところ「もう、フグを丸のみしたら?」との返答が帰ってきました…。
1月29日(日)
昼前から寒バエを狙うべく、サバ虫とネリエと専用マキエを買って勝浦川を探索しに行きましたが、川のほとりを車でうろうろ→川に降りて藪コキ→小魚一匹見えず(たまに見かけるの鯉だけ)→車に戻ってくると足にヒッツキ虫がいっぱい…。
この繰り返しをしているうちに日が暮れ、結局、竿は出さずじまいでした(笑)。
その後「虫エサを買って夜投げに行くべきか」と、釣具店の前に車を停めて30分ほど悩みましたが、「強風と満潮が夜中の2時になること」を考慮し、ここは「大人の英断」で、すんなり帰宅しました。
PS:ルアー班のオー君も珍しく1月は悪戦苦闘…。
数少ないバイトも針外れでものにできなかったそうです。特に河口は低水温の影響が著しいようです…。