釣り人宮崎(債務整理担当)の釣行記(38)
鮎解禁で磯から川へと衣替えの季節となりました。
毎年6月はオナガ狙いで磯に通っていたのですが、昨年から禁断の鮎の世界に足を踏み入れてしまい、更に今年は5月中にマグレでオナガが釣れてしまったので、心おきなく鮎にシフトです。
6/2(木)昼から、まずは年券を持っている鮎喰川を見に行きましたが、相変わらずの渇水状態。何か所も見て回りましたが、釣人も鮎も見えず、結局竿を出さずに釣具店に引き返し、吉野川の年券を買って西条大橋下流に行ってみました。ここも水の色が悪く、全然魚が見えなかったので、これは初回からボーズか…と落胆しましたが、時間がないのでとにかく竿だけは出してみることにしました。早速、オトリを放すと元気よく沖に向かって出ていき、結構元気よくクルクル泳ぎ回っています。「これ、何か追われよるんとちゃうかぁ~?」などとブツブツ言いながらしばらく泳がせていると、本当に何かかかりました。「これ、掛かっとるよな?掛かっとるよな??…」と自問自答をくり返しながら手前に寄せてくると確かに魚が2匹になっています(私は乱視持ちですがどう見ても2匹です。ちっこいけど…)。そして冷や冷やしながらも思い切って引き抜くと無事に2匹ともタモに収まりました(オトリより小さい16㎝、でもまさかほんとに掛かるとは…)。幸先よく1尾ゲットしてその後小型の跳ね鮎も出だしたので期待したのですが、結局14㎝の超小型を1匹追加(これこそオトリを回収したら知らん間に2匹になっていた…という必殺の乱視釣法でした(笑))しただけに終わりました。
6/4(土)鮎にシフトチェンジしたはずだったのですが、釣友に誘われ、グレ狙いで初めて阿部の飛島に行ってきました。
他の常連の方も4人おられ、ジャンケンで西の高場から強風に向かって釣ることになり、しかも当て潮で四苦八苦でしたが、チヌ48㎝、クチブト31㎝、オナガ31cm、他カワハギ・チャリコと一通りは釣れました。なお、釣友は低場から風を背に前に出る潮を釣って40㎝級2枚を含むクチブト7~8枚を釣ってご満悦でした。
6/5(日)午前中で避難訓練が終わったので、昼からもう一度吉野川の西条大橋付近に行ってみましたが、日曜日でさすがに人が多く、何とか竿だけは出してみたものの、前回以上に緑藻が多く、魚も見えず、追い気も感じられず、途中降り出した雨に追われて早々に退散しました。
6/9(木)昼から年券を買って勝浦川に行ってみましたがここも渇水気味で、初めて上勝に足を延ばしてみました。平日でも人が多く、15時過ぎにやっと横峯橋上流に入ることができましたが、魚は見えるものの、どうやらカワムツ・ウグイ等の違う魚のようで追い気はありません。そこで、少し無理をして上流の渓流相になっている場所にオトリを入れてみたところ、得意の乱視釣法で小型が2匹掛かり、そのあと少し良型の18cmクラスが2匹連続で掛かりました(これだけでもう来たかいはあった…)。しかし、その後は全く掛からなくなり、更に雨も降り出して寒くなり、みぞおちまで痛くなってきたのですが、頑張って釣り続けたところ、夕方になって雨が止み、下流の人も帰ったので釣り下るとまたぽつぽつ掛かるようになりました。結局、日没まで頑張って14~19㎝を10匹でお恥ずかしながら初の2桁釣果となりました。
6/12(日)「シブダイの夜釣りとのセット釣行で元は取れる…」と自分に言い聞かせ、海部川も年券を買ってしまいました。午前9時ごろに到着し、下流から見て行きましたが、やはり人が多く、結局上流部の穂勢というところでやっと入渓することができました。早速仕掛けを入れると数投目でゴツンと来ましたが、針が取れており(これに気が付くところが去年と違う(笑))、これが2回続いたので針を7号に変えたところ、この時期にしては良型の20cm級が掛かりました。無事引き抜きを成功させ、オトリを替えて泳がせると更に大きめのやつが来て、掛かり鮎は無事取り込んだのですが、オトリの方が外れてサヨナラ…。気を取り直して釣り続けるとまた良型が掛かり、流れに入ってのされそうになりましたが何とかこらえて浮かせました。そして、ドキドキしながら引き抜きを試みたのですが、緊張しすぎて自分よりかなり左側に飛ばしてしまいタモが届かず結局良型2匹ともサヨナラ…(ハァ~↷)、野鮎を全部バラしてオトリも1尾無くし、その後反応もなくなったので本当に焦りましたが、昼頃に1尾掛かり(祈る気持ちで取り込みました)、その後も粘りに粘って最終的に15~21cmを10匹に乗せることができました。型も半数は20cm級で私にとっては上出来の1日となりました。
6/16(木)昼からもう一度鮎喰川を見に行きましたが、やはり魚は見えず、また竿を出さないまま勝浦川に移動しました。星谷橋の下流で常連3~4人がコロガシをされていましたが、上流が空いており、試しに釣ってみましたが、反応なしでした。
6/19(日)またしても釣友に誘われ、今度は宍喰のウバ島に行ってきました。
私は最初キビナゴでシブダイを狙いましたがキタマクラが多くてエサが残らず、あきらめて餌木、ルアーを引いてみても音沙汰無し。結局、パン粉主体のフカセに切り替えて外道釣りとなってしまいました(アイゴ・サンノジ・シオなどで、1匹だけオナガが混じりましたが29・5㎝で規定の30cmにも届かず…(涙))。
なお、釣友は最後の最後に先端から1号オモリで遠投深ダナ狙いをして、念願の37㎝のイサキを釣っていました(他、30cm位のクチブト・オナガを各1匹)。
6/21(火)雨マークでしたが100円カッパの裾を切ったのをもって昼から勝浦川に行きました。いつも人の多い横瀬橋周辺にも人がほとんどいなかったので、よっぽど悪いのかな?と思いつつボーズ覚悟で少し上流の公園横やってみたところ、何とか17~19cmが3尾掛かりました。そして夕方、期待しながら横瀬橋上流の瀬肩まで釣り下ってみましたが、何の反応もありませんでした(やはり、人気ポイントに人がいないということは釣れてない証のようです)。
6/23(木)昼からまた勝浦川に行ってみました。ダム下流は調子が悪そうなので、上勝へ行ってみましたが、結局前回と同じ横峯橋上流しか空いておらず、滝つぼに入れて15cmが1匹だけでした。夕方、人がいなくなったので少し釣り下ってまともなのが1尾掛かりましたが外れてしまいました。トホホ…
6/25(土)釣友が甲浦の船長に交渉して通しの夜釣りに行くことになりました。私は釣友から鮎を頼まれていたこともあり、先に行って明け方から海部川に入るつもりでしたが、寝坊して場所を探しながら結局前回の穂瀬についたのは11:30でした。
駐車場で昼食を作っていたベテランの鮎師がいたので、聞いてみると「昨日はもっと上流で30匹、今日は追いが悪く午前中で10匹、ここは初心者には難しいけど自分は場所を変わるので、まあ、頑張って…」とのこと。こんな人の後に入ってもダメだろな~と思いましたが、それこそ時間がなかったのでとりあえず入渓。それでも2時間弱で何とか21~22cmが2匹釣れてくれ、気分的にはまずまず…、そして車に戻る途中の淵にある大岩にオトリを入れてみたところ、いきなり大型が掛かりギラっと光りました。今の時期に尺鮎???と慌てながらも流れの緩い場所だったので何とか取り込んでみるとなんと27cmのアメゴがきれいに背掛かりしていました(驚)。
そして、大慌てで着替えて車で山をかけ下り今度は海(甲浦)へ。待ち合わせの釣友と16時の昼釣り回収便に乗り込み、シブダイ狙いで赤灯台に上がりました。
早速フカセでやり始めましたが、エサ取りが多く、キビナゴもボイルもあっという間になくなってしまいます。仕方がないのでウキを外し、生ミックの大ダンゴで瀬際と底を狙うと3連発でハリスを飛ばされ、その後釣り上げたのはお馴染みのサンノジでした。時間がなくて食料の買い足しができてなかったので、恐る恐る刺身にして食べてみたのですが(なぜか醤油とわさびは持ってきている(笑))、鮮度が良く腹も割かずに手早く捌いたせいか臭みは全くなく身もプリプリで予想に反して大変美味でした(むしろ捌いた後の手の方が臭かったです)。
その後、完全に日没となりいよいよシブダイタイムと張り切ったのですが、一向にアタリはなく、外道もかからなくなりました(たまに釣れるのはハタンポやガガネの小型のみ)。
6/26(日)日付も変わり、そろそろ寝ようかと思っていた時に電気ウキが緩やかに沈み、またハタンポか…と思いながら合わせるとそんなに大きくないけどそこそこの魚…、暗闇の中、タモで掬うとなんと37cmのイサキでした。
浅いけど夜なので何匹が続くかと思いましたがその後はまた沈黙タイム…とうとう寝るタイミングを失ったまま3時を回ったころ、久々に大型が掛かりましたが残念ながら52cmのキツでした(涙)。
そして、東の空が白み始めたころ丸バエとの水道でしぶとく釣っていた釣友が何か掛けて叫んでいます。どうせキツだろ?と声をかけたところ、「いや、絶対シブ、ほなって餌キビナゴやもん!」とのこと…(ゲゲゲ~やられた)→案の定浮いてきたのはまさしくシブダイで48cmの良型でした(この日、釣友のまともな魚はこれ1匹でまさにドラマチックな展開、その分私はドッと疲れました)。そして、5時過ぎに当日の釣人を乗せた渡船のお迎えが来て、長かった夜釣りも無事終了、私は釣友と別れ、その足でまた海部川へ向かいました。ところが、途中でオトリを買って、昨日の穂瀬まで車を走らせ、着替えも済ませ、いざ川へ…と思っら、何と竿ケースがないではありませんか(港に忘れてきた!!)、周りに人がいなかったのでひとしきりわめき散らした後、我に返り、船長に電話をしましたが圏外で通じず、またひとしきりわめき散らした後、車をすっ飛ばして甲浦港に戻りました。ほんとに冷や冷やものでしたが無事竿は岸壁に置いたままでヤレヤレ…(実は渡船場に竿ケースを忘れてくるのはこれで4回目です)。で、またまた気を取り直して海部川上流へ(我ながらアホすぎる…)。2時間ほどのロスタイムとなりましたが、まだ穂瀬には先客がおらず、無事入渓することができました。早速釣り始めましたが、この日は全く反応がなく更に上流に釣り上ってみましたが、途中スコールでズブ濡れになっただけで、また元の瀬に戻ってきました。そして昼前にやっと1匹掛けてオトリの循環ができたのですが、次が掛からずまたオトリがヘタレて…。次はやっと14時ごろに良型が掛かりましたが、また緊張しすぎてタモの圏外に引き抜いてしまいサヨナラ…前日からの疲れもあり「もうあかんわ…」としょぼくれて釣っていたところ16時ごろに監視員の方が見回りに来ました。聞くと下流で平均10~30匹釣れているとのこと(更にショック)。そして、その人も友釣りをするらしく、帰り際に「ここもいいポイントやけど泳がせ釣りになるので難しい…騙されたと思ってすぐ下の急瀬でやってみ」とのアドバイス残して去って行かれました。その後根がかりで唯一の野鮎も失い、もう帰ろうかとも思いましたが、まだ時間がある、勿体ない、あきらめるな、と自分に言い聞かせて、仕掛けを張り替え、アドバイスのあった急瀬まで下ってヨレヨレ養殖オトリでやってみることにしました。激流に叩かれて溺れそうな鮎でしたが、竿先を水に浸かるくらい倒して無理やり流れの中に入れてみたところ、何と1投目からガガガ~と来ました。最初は流れのせいかと思いましたが明らかに掛かっています。慌てて自分もこけないように下って無事引き抜くと20㎝級の良型でした(喜)。オトリの循環ができたので、元の場所まで戻って今度は3号オモリを付けてなじませるとまたガツーン(さっきまでの釣りは一体何だったのか…)、夢のような入れが掛かりで20cm級が4匹釣れましたが日が傾き瀬が日陰になるとアタリが途絶えました。そして最後にもう1匹良型を掛けましたが、流れに乗られて残念ながらどんぶり放流となり、いつもより少し早いのですが18時で完徹2日間の釣りを終了としました(監視員のおっちゃん、ほんとにありがとう…)。
6/29(水)昼から三度(みたび)鮎喰川を見に行きました。今回は「ダメ元で竿を出してみる」と決めており、誰もいない井ノ谷付近に降りてみましたが、予想通り水はぬるく、苔は腐り気味で緑藻多し…結局、ハミ鮎はおろかハネ鮎1匹すら見ることができず、夕方まで川の中を散歩しただけに終わりました。今度鮎喰川漁協に今年の放流数を聞いてみたいと思います(自分の腕はもちろん棚に上げて(笑))。
PS:ルアー班のO君は今が旬のマゴチを中心に近所を回っているようですが、6月は調子が悪く、タコが釣れた程度だったのことです。