釣り人宮崎(債務整理担当)の釣行記(73)
昨年同様、約1ヶ月の「休釣月間」
今年の5月も昨年同様、所用続きで釣行回数1回でしたが、特段アクシデントもなく(昨年はアバラ骨折、痔の出現、釣友の車に沖アミぶち撒け…と散々でした)。
釣果もあり(昨年は1泊2日で愛媛の中泊まで遠征し、コバンザメ1匹でした)、去年よりはよっぽどマシでした(笑)。
5月11日(日)
次の土曜日は出勤、日曜日は町内会のドブ掃除…ということで「今日は絶対に行かねば!」と、大奮発して440円のオキアミ1個と青虫300円を買い込み、鳴門に向かいました。
まずはフカセでマダイを狙うべく、堀越橋に行ってみましたが、タッチの差でルアーマンに先を越され(満を持した割には朝が遅い…)、仕方なく狙いをチヌに変えてスクノ海へ…。
集魚剤を持ってないので、追い風になる場所を探して最奥部まで行き、石積波止先端でやってみることにしました。
初めての場所ですが、やや濁りのある下げ潮が足元から沖に出ており、流れは理想的でしたが、いかんせん水深が無く、ウキ下1ヒロ(固定)でも根掛かり(藻掛かり)が頻発…。
1時間ほどして、やっとアタリがないままエサが盗られるようになりましたが、足元を見ると10㎝ぐらいのクサフグがチラホラ…。
「チヌを寄せればフグは散る」とはいうものの、エサが少ないので景気よく撒き込むこともできず、時間と共に潮も引いて次第に敗戦ムードが漂ってきます…。
それでも流れのスピードだけはどんどん速くなってきたのでウキ下を半ヒロほど下げて70~80m位先まで流し込むようにしてみたところ、数投目、仕掛けを回収しようとした際にいきなり竿先がグイーと絞り込まれました(驚)。
そのままのけ反る様に合わせると、「オラ、オラ、食うてやったぞ!」とばかりに首振りが伝わって来て、半ばうつ状態だったテンションは一気に最高潮に…(笑)。
周りは海藻だらけで走らせるとマズいと思い、一気に寄せようとしましたが、相手も力が強く、対岸の石積み波止に向けてスライドするように泳いでいきます。
先月のマダイ(72号参照)の件もあったので、「ひょっとして?」との期待も膨らみましたが、しばらくして30m位先でガポンと白銀色の魚体が反転し、チヌであることが判明。
その後、何度か藻に突っ込まれてヒヤヒヤしましたが、何とか足元まで寄せてハンドランディング成功(喜)。
早速計ってみると47㎝あり、バランスの取れた綺麗な魚体だったので、丁寧に捌いてクーラーにキープしました。
狙えば2匹目が来たかもしれませんが、今年初チヌをゲットでき、エサも半分残っていたので、ここで思い切って堀越橋に引き返すことにしました。
一気に半額弁当を掻き込んだ後、車を走らせ、堀越橋に戻ると何と朝のルアーマンが車のそばで道具の片付けをしています(何というグッドタイミング❣)。
早速、竿・エサ・タモを持って急斜面を駆け降り、備え付けのロープ(先人に感謝!)を伝って岩場に降りてみると、潮が音を立てて渦巻いており、釣り場には誰もいません…(喜)。
はやる心を抑えつつ仕掛けセットし(ウキ下2ヒロの固定仕掛けですが、中間部にガン玉5B、針との間にも2号を打ってウキは一気に沈めます)、早速釣り開始…。
橋の下を通って吹き込む風に乗せて沖アミを潮上の磯際スレスレに撒き、すかさず仕掛けも潮上の反転流に投入、仕掛けが自分の前に来た時にはウキごと2~3ヒロ仕掛けが入っており、その後の数秒間に賭ける…といったイメージで流し込みを繰り返します。
開始早々から海藻に掛かったり、湧昇流に弾き出されたりで、なかなか思うようにいきませんでしたが、それでも仕掛けの投入点・張り具合等を変えながら頑張っていると、数投目に僅かに竿先が抑え込まれ、合わせると何か良型の魚が掛かりました。
ここも周囲は海藻だらけで、しかも沖は本流ゴンゴンなので、一気にゴリ巻きし水面まで浮かせましたが、相手が反転した際に痛恨の針外れ…。
あっという間の出来事で魚種は確認できませんでしたが、手ごたえは40㎝級で「やっぱり何かおるわ…」とイヤでもテンションは上がります…。
引き続き、集中して流し込みを繰り返していると数投目にまた微妙な押さえ込みがあり、思い切って合わせると先程より更に大型の魚が掛かりました。
直感的に「これはヤバイ!」と思ったので、魚に付いて自分も下流に移動し、何とか竿を立てましたが、相手はお構いなしに流心に向かって突っ込み、「これは無理かな…」と思った瞬間ハリスが切れました(泣)。
仕掛けを回収してみるとチモトからプツリと切れており、瀬ズレしている風でもなく「この場所・この時期に歯で糸を切るような魚がおるか?」「60㎝クラスのウスバならともかくウマズラがあんなに引くはずないし、この激流の中でエイはないだろう???」などと考えながら、針を結び直してまた流し込みを始めました。
その後、深く入れるとエサを盗られ始めた(多分ウマズラ)ので、仕掛けの張りを強くして少し浅棚を流すようにしてみたところ、竿がもたれる様な押さえ込みがあり、合わせるとまた良型が掛かりました。
今度の魚は動きが激しく何度も下に突っ込むような引きを繰り返しましたが、「今度は逃がさん!」と気合を入れて竿を絞ると、足元に細長い銀色の魚が見え、次の瞬間50㎝ぐらいのハネ(スズキの若魚)が水面から飛び上がりました(俗にいうエラ洗い)。
ちょうどこの時、タイミングよく、沖から帰ってきた釣り船がこちらに向かっており、チラ見すると船上の釣り人たち全員がこっちを見ています(照)。
何やら意味不明の優越感に浸りながら「ここは華麗な竿捌きを…」と、真下に突っ込む魚を腰を落としてイナしたまでは良かったのですが、次の瞬間、邪念が入ったせいか、魚は外れ、その反動で頭上の木の枝を釣ることに…(恥)。
「あちゃー」と思いながら、再度遠ざかる釣り船をチラ見するとまだみんなこっちを見ています…(恥)。
その後、気を取り直して仕掛けを作り直し釣りを再開したものの、流れが少し変わって仕掛けを流せる距離が狭まってきました。
エサも残り少なくなり「さすがに3つもバラシたらアカンわ、何しょんな、ホンマに(怒)」と愚痴りつつ、最後に立ち位置を少し下流に変え、ダメ元で湧昇流と本流の境に直接仕掛けを入れてみることにしました。
中々仕掛けが馴染まず苦労しましたが、数投目にやっと潜る潮を捉えたのか仕掛けが入って行き、そのまま本流の下に仕掛けを送り込んでいくと、やがて根が掛かりのように竿がもたれ、続けて沖に向かってグイッと穂先が引っ張られました。
「ん?」と思い、半信半疑で合わせを入れると次の瞬間、怒涛の如く竿が絞り込まれ、また大型魚がヒット(愕)。
「もうこれが最後のチャンス!」と、思い切り竿を絞りましたが、相手はお構いなしに本流に乗って下流に下っていきます。
深ダナで掛け、更に本流に入られたので内心「今度も駄目か…」と思いましたが、何度か糸を抜いた(出した)ところで、相手の動きが止まったので0.8号のチヌ竿を極限までひん曲げるとラッキーなことにジワリと魚がついてきています。
頭がこっちを向いたので「ここが勝負!」とばかりに一気にゴリ巻きすると、意外とすんなりウキが見えるところまで寄せることができました。
「これはひょっとして取れるかも…」と思い、更に強引に巻き込むとギラリと反転するパールピンクの魚体が見え「よっしゃー!マダイじゃ!デカい!」といつもの独り言ち…。
しかし、相手もさすがに海の王様、姿が見えてから本当に弱るまでの間の長いこと長いこと…。
「水面まで来てはまた突っ込む」を何回も繰り返され、その度に「切れるなよ(ハリスは安物カーボン1.75号)」「外れるなよ(針はグレ用の瞬間スレ?の7号)」と、ヒヤヒヤさせられましたが、最後は満を持して持ってきたタモ網で見事取り込み成功(喜)。
魚がタモに入った瞬間は正に「興奮のるつぼ」状態で、タモ枠を持つ手もズシリと重く、計ってみると63㎝で大満足!!!
早速写真を撮って釣友にラインを送り、思い残すことなく納竿、魚を持って崖を上るのは大変でしたが、心地よい汗をかかせていただきました。
近年まれにみるシナリオ通りの展開で、しかも時間はまだ14時過ぎ…。
最高の気分で第3ラウンドの岡崎海岸(アブラメ狙い)に向かいました。
今にも雨が降りそうな雲行きでしたが、いつも先客がいる赤灯台前のスロープが空いていたので、迷わずバックで車を侵入させ、早速釣り開始…。
小鳴門海峡の激流に向け投げ竿を2本セット(仕掛けはいつも通り4号道糸におたふくオモリ20号を通し、ガン玉で止めて、丸セイゴ13号を直結、エサは青虫1匹掛けの節約バージョン)すると、あっという間に左に流され手前のカケアガリで止まりました。
置き竿を横目に見ながら先程のマダイの解体作業を終え、しばらくして道糸に海藻が掛かって大きく曲がった一方の竿を煽るとズシリと重く、「これが魚だったらなぁ~」と思いながら巻き上げてくると、オモリに絡まった海藻の先に茶色の魚が付いてきています。
ベラにしては大きいので、ひょっとして?思いながら、抜き上げると、何と狙いのアブラメが付いているではありませんか(厳密にはクジメ)。
計ってみると28㎝あり「さすが小鳴門海峡!」と、ここでもテンションが上がります。
途中から降ってきた小雨をバックドアの下で凌ぎながら、「何とか40㎝を…」と、念じていると小さいながら続けてクジメがアタリ、最後はウキ釣りでも1匹追加して結局22~28㎝のクジメが4匹で終了となりました。
大型アブラメは出ませんでしたが、ベラが1匹も混じらず全部クジメだったので良かったです。
今回も釣った魚は全部持ち帰りましたが、味は期待していなかったマダイが予想に反して異常なほど美味しく(私が常に飢えているせいかもしれませんが…(笑))、チヌもクジメもおかずとしては十分で、食べる方でも十分満足させていただきました。