釣り人宮崎(債務整理担当)の釣行記(72)
戸棚奥に賞味期限●●年の伊吹島産イリコ発見……
4月は本来、磯のチヌ・マダイ、筏のサヨリ、渓流のアメゴのシーズンですが、ここは辛抱…。
4月5日(土)
食料が底をついたので、また竜宮の磯にボラを獲りに行きました。
しかし、今回は干潮だったせいか、跳ねてはいるものの、ほとんどが100mぐらい沖…。
リールの糸巻量が少なくなっていることもあって仕掛けが飛ばず、数回掛かりましたが、すぐ外れてボーズでした(泣)。
4月6日(日)
私に気を遣って?釣友が波止でチヌを狙うというので、先月に引き続き志和岐漁港に行きました。
私はアオサオンリー(もちろんマキエも砂アオサ)で朝の9時から日没まで粘り、たった1度のアタリを見事に捉え(笑)、25㎝のグレ1匹…。
釣友は珍しくボーズで「チヌを分けてもらおう」と企んでいた私の目論見も当てが外れてしまいました。
4月13日(日)
戸棚の奥に賞味期限2021年の伊吹島産イリコを発見…。
まだ自分でも食べれそうでしたが、「これでガガネを狙ってみよう」と思い立ち、日没後、長原漁港の明かりの付いている場所でヘチを探ってみました。
イリコは水で戻したとはいえ、身が硬く、頭も取れかけで、「さすがにこりゃダメかな…」と思いながら始めましたが、開始20分でコツンとしたアタリでエサを盗られ、俄然やる気に…。
更に20分ぐらいしてコツンからグイッと抑え込みがあり、数回穂先を送り込んだ後、思い切り合わせると良型が掛かりました。
最初から「来たらデカい」と考えていたので、油断せず強引に引き抜いて計ってみると27㎝(喜)。
結局、釣れたのはこの1匹だけでしたが、ダメ元のイリコで良型が釣れたので悪い気はしません…。
帰って早速食べてみましたが、湯引きの刺身・アラの味噌汁ともに美味でした(釣り場が河口の湾奥であるため、水質はちょっと微妙ですが細かいことは気にしない!)。
なお、今回はバチ抜け(ゴカイ類が産卵のため水面に浮く)に入ったのか、一見小魚のいない場所でスズキが何度もボイルしていたので、「次回は虫エサで狙ってみよう」と思うのでした。
4月17日(木)
「昼は堀越橋でチヌ・マダイ」、「夜は長原でスズキ」、という欲張り計画を立て、鼻息荒く家を出ましたが、堀越橋は工事中で駐車スぺースがなく断念。
次に立ち寄った鯔越水門では、竿も出さないまま水中観察だけに4~5時間も費やしてしまい、気付くと夕方に…(汗)。
沖アミの極小レンガ1個(440円)とはいえ、既に解凍済みで、「命のマキエを無駄にはできん!」と、その場でチヌを狙ってみることにしました。
ちょうど内の海向きに急流が流れ始めており、ウキ下1.5ヒロの固定ウキ仕掛け(今回もケチって2号道糸にヘラスレ7号を直結)でカケアガリの潮ヨレを狙ってみたところ、何と数投目で綺麗にウキが入り、合わせると強烈な引きが来ました。
慌てて2回ほど糸を抜いて体勢を立て直し、何とか走りは止めましたが、頭をこちらに向けようとしたところで痛恨の針外れ…。
これでかなりヤル気が出ましたが、その後はベラが釣れただけで日没になってしまい、流れも再びスクノ海向きに変わってしまいました。
スクノ海向きは極端に浅いので、場所を移動するか迷いましたが、まだ沖アミが残っており、薄暗いながら常夜灯もついているので、そのまま夜釣りをしてみることにしました。
足元に沖アミを2~3匹ずつ撒き、竿先でアタリを取りながら、ウキ下1ヒロで1時間ほど流し込みを繰り返しましたが、海藻の切れ端に交じって時折釣れるのはフグとチビガガネだけ…。
20時を回ってエサも残り少なくなり「最悪の一日やな…」と思いながら「最後の一投」を何回も繰り返していると、やがてノソーッと竿先が引っ張られました。
「また海藻かい(怒)」と思いながら竿を煽ると、更に力強く沖向きに引っ張られ、次いでガクンガクンと首を振る動きが伝わって来ました。
「ゲッ、魚じゃん!ついに来たぞ、来てくれたぞ!これはチヌじゃ、しかも40は超えとる!」と独り大歓喜…。
浅い上に底は一面海藻だらけなので「潜られると取れん」と思い、強引に寄せにかかると今度は30m位先でドシャン、バシャンと大きな音を立てています。
ひょっとしてスズキか?と思いつつ、こちらもお構いなしに竿を絞ると、流れに逆らって右に左に行ったり来たりしながら徐々に近づいてきました。
そして、あと10m位のところまで来たところで、やっと丸い魚体が確認でき「よし、チヌじゃ!」と思った瞬間、またガポンと反転して下に潜ろうとしています。
あまりに元気が良いので「もしかしてマダイ?いや、この場所でそれはないだろ…」などと考えつつ、20mぐらい先のスロープに向け、魚を誘導して行きました(今回もタモは車の中(笑))。
竿を片手にスロープ入口の開閉扉を乗り越え、水際に来たときにはさすがに相手もお疲れモードになっており、携帯ライトで照らしてみると、水面に浮かび上がったのは綺麗なマダイ(しかも尾っぽの長い天然体型)❣❣❣。
慎重にハンドランディングして車に戻り、計ってみると46㎝あり、これで思い残すことなく納竿することができました。
釣友にラインした後、その場で手早く捌き、一目散に家に帰り、早速、湯引きの刺身、鯛めし、塩焼き…と一通り作ってみましたが、期待通りの味で満足!
しかし、いくら夜釣りとはいえ、湾奥のあんな浅場で天然マダイが食うとは思ってなかったので、今回は良い経験になりました。
4月18日(金)
仕事を終えて一旦家に帰り、昨日のマダイの残りで夕食を済ませた後、長原漁港に向かいました。
途中で青虫を200円買って21時頃からウキ釣り(ここは常夜灯のおかげで夜でもウキが見え、ケミホタル代が節約できます(笑))でバチ抜けスズキを狙ってみましたが、潮が小さいせいか前回のような魚のボイルは見られず、全くアタリがないまま日付が変わってしまいました(泣)。
「昨日で魚運を使い果たしたか…」などと思いながら、また「最後の一投」を繰り返していると、ほんとに最後の最後、ゆっくり沈んでいったウキ(エサを底ずらしにしていたため、少し流れが出始めると潮の抵抗でウキが沈んでいきます…)を引き戻そうと糸を張った瞬間、この日初めて竿先に生体反応が出ました。
ジワッと聞くようにテンションをかけていくと魚がエサを咥えているようで、徐々に穂先が曲がっていき、最後は半分向こう合わせのような感じで竿に乗ってきました。
途中から急に引きが強くなり、一瞬エイか?とも思いましたが、しっかりとした首振りとメリハリのある突込みから「それはない」と確信…。
障害物がないので、ゆっくりと引きを楽しみながらやり取りし、しばらくして浮いてきたのはやはり良型キビレで、今回はタモでサクッと掬って計ってみると43㎝の納得サイズでした。
スズキには振られましたが、ドラマチックな2夜連続の逆転劇(何とこの日使用したエサは最初に付けた青虫1匹だけ…)で気分は上々。
これもキープして刺身・塩焼きにしましたが、旬を外している(キビレの旬は夏~秋)にも拘らず、結構脂も乗っており、私の中でキビレの食味ランキングが3ポイントほど上昇しました(笑)。
4月19日(土)
この日は夕方から「幻の40㎝アブラメ」を狙って鳴門に向かいましたが、東からの爆風に心が折れ、結局「風裏・常夜灯有り・車横づけ」の条件を満たす撫養川の旧吉野川合流点でお茶を濁すことにしました。
それでも筏竿に青虫のエサでヘチを探ってみると、26㎝のクジメ、17㎝のメバル、20㎝までのガガネ3匹(チビはリリース)が釣れ、ありがたく煮付にしていただきました。
4月20日(日)
この日は昼から「幻の40㎝イシガレイ」を狙って長原突堤で投げてみましたが、エサも盗られず、一投ごとに海藻が掛かってくる最悪の状況…。
あまりに退屈なので、秘技、鮎掛け枝針付きソフトルアーを振ってみたところ、外向きで一度だけボラらしき魚が掛かりましたが、案の定、針外れ…。
そして、夕マズメの潮替わりに最後の期待をかけ、投げ竿の穂先を睨みながら「アタリよ来い、来い、来い…」と念じていると、ついに竿先を抑え込むアタリが出ました。
合わせると良型の魚が掛かりましたが、残念ながら最初からよく引いており(…ということはカレイではない…)。
この日唯一の獲物はやはりキビレ(36㎝)でした(ボーズだけは逃れさせてもらい海に感謝!)。
4月26日(土)
先週のリベンジでもう一度長原突堤に行ってみましたが、潮を読み違えてまた下げ潮を釣ってしまい、とうとう丸ボーズを食らってしまいました(泣)。
ガソリン代節約のため、家には帰らず、そのまま鳴門に向かい、土佐泊の岸壁で一晩中「車中傍観投げ釣り」をしてみましたが、こちらもアタリなし…(泣)。
夜明けを待って、新規開拓のためスクノ海の最奥部に向かいました。
4月27日(日)
天気が良く清々しい朝となり、徹夜明けにしては気分上々…。
鳴門教育大学のテニスコート裏で水道の蛇口を捻るとラッキーなことに水が出たので、コーヒーを沸かし、ライトミールを頬張りながら、港内の船溜まりを覗いてみると、45cm位のチヌと35㎝位のキビレを発見…。
その後、車で内の海と堂浦の合流点付近に移動し、何気なく岸壁によじ登って海中を覗いてみると、何と水深1mもない足元に80㎝級のマダイがうろついているではありませんか…。
この魚はしばらく私の前を泳ぎ回った後、悠々と沖に泳ぎ去りましたが、「これは何かのお告げかもしれん…」と思い、試しにそこで投てみることにしました。
しかし、1時間経っても掛かってくるのは海藻ばかりで、あっという間に昼になってしまい、「そろそろ本腰を入れんと…」と思い内の海の石切り場に移動しました。
ここは手前からカケアガリになっており、しばらく付近を視察していると、藻場回りのボラの群れに交じってチヌを数匹確認できたので、これを狙ってみることにしました。
昨夜からの青虫が残っていたので傍らで投げ釣り仕掛けを2本放り込んでおき、少し離れてフカセをやってみましたが、釣っているうちにどんどん潮が下がっていき、投げもフカセも全くエサを盗られません(悲)。
15時を過ぎて満ち潮に変わった直後に、1度だけ大型が掛かりましたがやり取りをしているうちにまさかのチモト切れ…。
(引きはボラっぽかったですが、チラッと見えた魚影は丸かったような…)
その後、東からの強風も吹き始め、寒さを堪えながら夕マヅメまで粘ってみましたが、アタって来るのはベラばかりで、この日は逆転劇はありませんでした(悲)。
4月29日(火)
満ち潮を狙って性懲りもなく昼から長原突堤で投げてみましたが、今回も全くアタリ無し(泣)。
日没後、岡崎のテトラに移動してアブラメ狙いもしてみましたが、こちらもアタリ無し…(泣)。
最後に長原漁港に寄って、23時から1時間だけ、泣きの延長戦をやってみたところ、アナゴ狙いの投げ釣りに32㎝のキビレ、キビレ狙いのウキ釣りに61㎝のアナゴが釣れ、やっと家に帰ることができました。
釣果は悲惨でしたが、久しぶりの煮アナゴは美味しかったです。