司法書士法人小笠原合同事務所

釣り人宮崎(債務整理担当)の釣行記(69)

25.02.19
釣り人宮崎の釣行記
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釣友の誘いを断り切れず……アオサオンリーで挑戦!

今年もより一層「金欠釣法」に磨きをかけなければなりませんが…。
一方、今までと違ったアプローチを加えることにより、新たな発見、更なる感動と出会えそうな気もしています(笑)。

1月5日(日)

内の海の筏でトツカアジが釣れており、「それなら岸からカゴで…」と、アミの一番小さいのを1個と青虫を300円買って鳴門へ向かいました。

堀越橋下に入る予定でしたが、恥ずかしいことに潮を読み違えており、潮待ちの間、鳴門の千鳥ヶ浜の小突堤で投げてみることにしました。

1月5日:千鳥ヶ浜

最初、先端のテトラと石畳の隙間に入って風を避けながら釣っていたのですが、しばらくして顔を出してみると、知らない間にカップルが来てこちらへ背を向けたままアツアツのムードを醸し出しています。

どうやら私の存在には気付いていないようで「薄汚いおやじが突然出て来たらビックリするだろな…」などと考えると何となく出るに出られない状態になってしまい、しばし穴熊状態に…。
(何で俺がコソコソせなならんのか(笑))

それでも寒さのおかげか、しばらくして顔を出してみるとカップルが消えていたので、ようやく地上に出て竿を煽ってみると何か付いています。

結構な手応えで「ひょっとすると幻のアブラメか?」と期待しましたが、残念ながら上がってきたのは30㎝近いヒガンフグで残念!

1月5日:ベラ

その後もべラが来ただけで、昼過ぎから本命の堀越橋下に移動しましたが、1投目から根掛かりで、なけなしのサビキ仕掛けが飛んでしまいジ・エンド…。

1月5日:堀越橋下

怒って帰る途中、岩場にアオサが付いているのを発見して「海苔でグレを狙ってみようか…」を思い、機嫌を直してバッカンに海苔グレ用のアオサを採って帰りました。

1月6日(月)

1月6日:室

夕方、鳴門の室漁港で昨日のアオサをエサに海苔グレに挑戦してみましたが、完全シカトされました。

1月12日(日)

釣友の誘いを断り切れず、ついに甲浦に行くことになりました。

エサ代を浮かすため今回は無謀にも海苔(アオサ)オンリーで挑戦。

前日深夜に鳴門まで行って凍えながら採ってきたアオサと砂を担いで釣友と二人、名礁「ミツバエの中」に上がりました。

1月12日:ミツバエの中

早速、釣友は本命の沖向きに釣り座を構え、基本通りオキアミで遠投を開始…。

私は裏向きに釣座を構え、一見砂だけの黒いマキエをチビチビと撒きながら海苔グレ狙いを始めました。

「どうせ何も食わんだろ…、渡船代まで払ってアホ丸出しやな…」と思いつつ、仕掛けを流すこと約30分…、突然すごい勢いでウキが消し込み(嘘だろ…)と思いながら合わせると25cmのコナガ(小型のオナガ)が釣れて来ました。

1月12日:コナガ

海苔で魚を釣ったのは初めてで、しかも小さいながらグレだったので超感動…。
(コッパグレでこんなに感動できるとは…(笑))

この1尾で俄然やる気が出ましたが、その後全くアタリは無く、歯痒いことに沖向きで釣っていた釣友がコンスタントにグレを掛け始めました。

結局、夕方まで釣って釣友はハリス1号、渓流針3号まで落としてバラシを多発させながら30~42㎝のグレをオナガ交じりで6匹。

私は終日タモ係となりましたが、アオサでアイゴ・キツも各2~3回掛けることができ(結局グレは最初のコナガだけでしたが…)、良い経験となりました。

1月12日:アイゴ

なお、釣友から分けてもらったグレは良く脂が乗っており、焼き切り(皮だけバーナーで焼いた刺身)にして残りアオサで作ったみそ汁と共に美味しくいただきました。

1月12日:グレ

1月18日(土)

昨年夏に釣った冷凍アユがあまりに不味いのでガガネに変えようと思い、切り身を作って長原漁港に夜釣りに行きました。

波止際を探りましたが何もアタらず10分で場所移動…。

次の旧吉野川右岸の砂置き場で何とか凍えながら20㎝弱のガガネを1匹ゲットしたものの、シラス漁の人から「ここは立ち入り禁止になったけんな…ごめんよ」と言われ、粟津漁港に移動…。

1月18日:ガガネ

10分ぐらいやってみましたが、あまりにも寒いので早々に撤退しました。

1月19日(日)

意地でも海苔グレを釣ってやろうと思い、昼前から鳴門方面にアオサ探しに出かけました。

途中、岡崎海岸でフカセをやっている人がいたので、釣果を見せてもらうと何と40~50㎝のマダイが3匹(驚)。

その後、内の海の石切り場で投げ釣りをしていた人から「2年ほど前に長原で60㎝弱のイシガレイが出た」旨の情報を入手(驚)…。

アオサのある場所も何か所か見つけ、最後に採りたてのアオサで1時間ほど室漁港で釣ってみましたが、またしてもアタリ無しでした。

それでも晴天無風の最高の天気の中、いろんな情報を得ることができ、良い1日となりました。

1月25日(土)

食糧確保のため、昼から名田橋下と第十の堰下流でボラ掛け(長竿のチョン掛けではなく投げシャクリ)をしてみましたが、いずれも数投で根掛かりして終了…(泣)。

夜は、翌日のグレのエサとして、冷たい爆風の中、鳴門で震えながらアオサと砂を取ってきました。

1月26日(日)

アオサの準備はできていましたが、今後のため、朝から各釣り場を見ながら県南に向かいました。

毎朝出勤時に覗いている新町川にはアオサが結構付いているのですが、意外と他の場所ではアオサの生育状況が悪く、吉野川、那賀川、橘湾、日和佐川、牟岐川、大砂海岸、内妻、浅川、鞆の浦、宍喰、竹ケ島、白浜と見て回りましたが。

マキエにできるほど付いているところはほとんどなく、昼過ぎに目的地である野根漁港に到着しました。

まず通称「階段下(私が勝手につけた名前です(笑)」で2時間ほどやってみましたが、北東からの強風でマキエは飛ばず、目の前にあるシモリによってできる大サラシで仕掛けは安定せず、おまけに水深は底が見えるほど浅い…とうことで、15時過ぎから同港の東テトラに移動しました。

周囲には誰もおらず、風に逆らわないよう港内向きに釣り座を構えましたが、テトラが風を遮ってくれるのでとても暖かく、おまけに追い風でマキエも撒きやすい…。

水深も竿1本以上あり、いかにも寒グレが潜んでいそうな感じがします(最初からここでやれば良かった…)。

風を気にしなくて良いので仕掛けはハリス1.5号にヘラスレ6の全遊動。

砂アオサを数回撒き込んだ後、サシエもアオサで待望の第一投をしました。

アオサが軽い上にオモリを全く打っていないため仕掛けが馴染むのに時間がかかりますが、しばらくしてやっと黄色のストッパー(浮ゴム)がウキから離れていきます。

更にゆっくりと1ヒロほど沈んでいった時に「スッ」とストッパーが10㎝ほど動きました。

間違いなく何かが触ったようで「今のアタリだろ、エサが海苔やけん、フグやベラとは違うぞ!」と、一気に緊張感が高まります。

しばらく待っても音沙汰がないのでそろ~りと仕掛けを上げてみるとアオサが無くなっており、ますますテンションUP(笑)。

はやる心を抑えてマキエを数回撒き、再度仕掛けを投入してみると竿1本ほど入ったところで今度はウキがモヤ~っと沈み、しばらくして浮いてきました。

似たような状況が3~4回続いたので、今度はウキが沈んだところでそっと仕掛けを張ってみるとついに2~3㎝ほど穂先が抑え込まれ、思い切って合わせるとついに0.8号のチヌ竿が胴からひん曲がりました。

「やったぞ、キツだろうが、サンノジだろうが正体だけは見たるぞ!」と竿を絞りましたが、竿が柔らかいので相手に先手を取られ、一気に足元のテトラに突っ込まれました。

「出したらやられる」と思いじっと耐えていましたが2度、3度としつこく締め込まれ、とうとうテトラに張り付かれてしましました。

それでも「出てくれよ~」を願いながら張っては緩めを数回繰り返すと、何とかまた魚が動き始めました。

その後もしつこくテトラに突っ込まれ、本当にヒヤヒヤものでしたが、やがてウキが見え、ついに姿を見せたのは紛れもなくグレ!

1月26日:グレ

「やった、やったぞ、グレじゃ、落ち着け、落ち着け…」と独り言ちしながらタモを手に取り、慎重に掬って一安心…、と思いきや何とタモが破れておりタモ枠の中に糸を通した形でグレはまたテトラに向かって一目散…。

「なんしょんな!アホか~!このボロダモが~!」と自嘲しながら、何度か失敗を繰り返した後、最後は何とか網に絡めて取り込むことができました(ヤレヤレ…)。

何はともあれ、内心期待していなかった海苔グレをついにキャッチすることができ、喜び勇んで車まで戻って計ってみると39cm。

早速写真を撮って釣友にライン送信しました(嬉)。

内心この1匹で十分満足でしたが、この後、夕方までの1時間、渋いけれどアタリが続き、40㎝・38㎝と追加することができ、思いがけない最高の一日となりました。

特に最後の1匹は、時間がなく夕マヅメだったこともあり「ここは実験」ということで2号の道糸(デュエルのゴワゴワの白色ライン)に針を直結してやってみましたが、それでも食ってきたし、取り込みもタモを使わず、道糸を持っての手繰り上げでした(笑)。

なお、終了間際に甲浦の磯に上がっていた釣友が様子を見に来たので(甲浦~野根間は車で10分ぐらいです)、釣果を聞いてみると、30~38㎝のオナガが5匹(バラシ多数)でクチブトは1枚も来なかったそうです。
(いよいよクチブトは本格的な産卵の食い渋りに入ったのかもしれません)

PS:釣友からもらった分も含めて、その後1週間、グレとアオサをメインに食い繋ぎましたが、よく見ると何とアオサには無数の虫が…。

PS:アオサ虫

最初、気が付いた時には愕然としましたが、「加熱しとるし…、前回も大丈夫だったし…、かえって栄養価が高いだろ…」ということで「虫入りアオサ汁」もマイレシピの一つに加えることにしました(笑)。

PS:アオサ汁