釣り人宮崎(債務整理担当)の釣行記(67)
待望の11月…指折り数えて待つ長期休暇!
しかし、一身上の都合により「釣りエンゲル係数」を抑えざるを得なくなり、おいそれと沖磯に上がることもできなくなりました。
私の線香花火人生もいよいよ最後の玉を残すのみとなりましたが、それでも釣り人としてこの世に生を受けた以上、「釣りに行かない」などという選択肢はサラサラなく。
今こそ幕末の偉人が残した「ドブの川でも前のめりに釣りたい…」を胸に、最後の1日までヒリヒリした釣り師道を全うしたいと考えています(笑)。
11月8日(金)
仕事帰りに吉野川河口左岸(通称大下)に寄ってみましたが、チビレ(小キビレ)とハゼだけでした。
11月9日(土)
昨年カレイが釣れた北淡の松帆の浦に行ってみましたが、潮が流れず、夕方に45㎝位のアナゴが1匹釣れただけで吉野川に向けUターン…。
途中、四国全域に及ぶ大規模な停電がありましたが「どうせ夜釣りやけん関係ないわ…」ということで、昨夜と同じ場所に入り、またチビレだけでした(泣)。
11月10日(日)
朝から鳴門に行く予定でしたが、前日釣り場に落としてきたマグカップの蓋を拾いに吉野川に寄りました。
ちゃんと土手の上に蓋は落ちており、「人生もまだ捨てたもんじゃないな…」と少し嬉しくなりました…。
濁り気味だったので「ちょっと様子を見てみよう」と投げてみたところ、数投目で60㎝のハモが掛かり嬉しい誤算…(やっぱり今日はツイとるぞ!)。
しかし、その後はミニジンタ(ヒイラギ)の猛攻で、昼から土佐泊に移動しカレイを狙いましたが、21~29㎝のチャリコが4匹とガガネ、小型のエイが釣れただけでした。
11月14日(木)
シフト休を利用してもう一度土佐泊へ…。
今回は少し夜釣りもしてみましたが、前回と状況は変わらず、20~26㎝のチャリコが5匹でした。
11月17日(日)
憑かれたように朝から土佐泊へ…。
今回は珍しく投げ釣り師の姿がポツポツと見られ、「もしや…」と思い、ネット検索をしてみると案の定、「全日本カレイ選手権」の日でした。
2本の竿を遠近に投げ分けて待ちましたが、大潮のせいか、かえって潮目が遠く、エサも残りっぱなし…。
それでも「根気よくリールを一回転ずつ巻いては待ち…」を繰り返していると、手前15mぐらいのカケアガリまで来ていた竿の穂先が突然大きく絞り込まれました。
少し待ってから合わせると確かな重みが伝わり、ひょっとして…と思いながら巻いてくるとオモリの先に待望のカレイが付いています。
そのまま砂浜に引きずり上げて計ってみると29㎝のマコガレイ(喜)。
その後は23~27㎝のチャリコ2匹で終わりましたが、1年ぶりにカレイの顔を拝むことができて良かったです。
11月24日(日)
指折り数えて待っていた長期休暇ですが、出費を抑えるため、恒例の九州遠征(沖磯のオナガ狙い)は断念…。
代わりに愛媛南西部で、まだ釣ったことのないアマダイとイトヨリを岸からの投げ釣りで狙うことにしました。
釣具・布団・カセットコンロ・鍋・インスタントラーメン・米・調味料(いわゆるサシスセソ)を車に積み込んで、夜逃げの如く午前1時に家を出発…。
延々と下道を走って朝8時に宇和島港に到着しました。
道の駅で朝日を拝みつつ食パンをかじり、更に三浦半島の先端に向けて車を走らせ、9時過ぎに目的の遊子(ゆす)に到着。
最初は強風を避けて水荷浦というところで釣ってみましたが、ベラが1匹釣れただけで根掛かり連発…。
思ったほど水深もなさそうなので、すぐ隣の魚泊の浮き桟橋に移動しました。
ここは、雑誌に載っていた実績場で、仕掛けを投入すると、着水後どんどん糸が出ていき、噂通り30mほど水深がありそうです。
やっぱり徳島とは違うな…と期待しながらしばらく穂先を見ていましたが、一向にアタリはなく、仕掛けを回収してみるとエサが付いています。
「深すぎてエサ取りが居らんのか?水温が下がったんか?まあ、餌代が安くついてええわ…」などと考えながら待つこと30分。
やっと沖向きに投げていた竿の穂先が微かに抑え込まれました。
「今のアタリだったよなぁ?」と思いながら、半信半疑で竿を煽ってみると少し重みがあり、何と最初の1匹目から25㎝位の人生初イトヨリが釣れてきました(喜)。
続いて港内向きに投げていた竿にも激しいアタリがありましたがこれは38㎝の小型エソ(残念)。
次に20㎝強のガガネが来たので、これと先のイトヨリを刺身にしてスーパーの半額弁当に乗っけて昼食にしました。
その後、また1時間程アタリがなく、「場所替えたほうがええかな…」と思い始めたころ、久々に沖向きの竿が抑え込まれました。
今までの中で一番明確なアタリで「これはまともな魚やぞ!」と思いながら竿を煽ると十分な重量感…。
真下に来るまでは重いだけでしたが、垂直方向に巻き上げ始めたころから強い締め込みが何回かあり、浮き桟橋の下に向かって何度も突っ込もうとしています。
水深があるのでなかなか魚が見えず、ドキドキハラハラでしたが、ようやく白っぽい魚体が見え、やがてピンクの魚体と黄色のラインもはっきり見え、良型のイトヨリであることがわかりました。
道糸4号直結仕掛けなのでそのままゴボウ抜きにし、早速計ってみると下の尾びれで43㎝あり、イトヨリは初日にして目標をクリア(嬉)。
「残るはアマダイ!」と気合が入りましたがこの後アタリはなく、偵察を兼ねて場所替えをすることにしました。
細木運河、矢ヶ浜…と見て回り、15時過ぎから風裏となる蒋渕の岸壁で投げてみることにしました。
珍しくキツネがいたので、私の貴重な食料であるハムを犠牲にして記念撮影をした後、釣り開始…。
沖の養殖イケスの近くまで投げ込んでみると、水深も20m位はありそうで、1投目から予想通りカワハギらしきアタリが出ました。
針が大きいこともあり、なかなか掛かりませんでしたが、数投目にやっと22cmをゲットし、釣り中断…。
カセットコンロを取り出して先のイトヨリと一緒に煮つけを作り、2個目の半額弁当に乗っけて早めの夕食としました。
かなり日が短くなっており、そうこうしているうちに辺りが真っ暗になったので、新規開拓は諦めて昼間釣っていたポイントUターン。
強風の中、穂先にケミホタルを付けて2時間程ガンバってみましたが20㎝級のチャリコが2匹釣れただけでした。
11月25日(月)
翌朝、前日からの北西風は相変わらず吹いており、同じ場所で投げ竿を2本出しましたが一向にアタリがなく。
退屈なので、短竿で浮き桟橋の下に付いている魚を狙ってみました。
ベラに混じって20㎝ちょっとのカワハギ、グレが釣れて(30㎝級のグレやウマヅラも掛かりましたがいずれも針外れ…)。
しばらく機嫌よく遊んでいましたが、本命の投げ竿にはほとんどアタリがなく、更にカセットコンロを前日の釣り場に忘れてきていることに気付き(またかえ‼)、午後からこれを取りに行くことにしました。
途中、水荷浦の段々畑が見事だったので寄り道したりしながら(作業中のおじさんに聞いてみると作っているのはジャガイモとのこと…)蒋渕まで行き、無事ガスコンロを回収…。
やはりここだけは風裏となっていたので、早速午前中釣ったカワハギで肝和え、昨夜釣ったチャリコで鯛めしを作ってみました(少し芯の残ったリゾット風の鯛めしとなりましたが味はグー)。
まずはノンアルビールを片手に、カワハギの肝和えを満喫(ク~♡)。
鯛めしに交じり込んだ小骨を海に向かってペッぺしつつ、それに群がる小魚(30㎝ぐらいのグレもいました)の観察もしながら至福の昼食をとっていると、ちょうど瀬渡し船が岸壁に戻ってきました。
鍋を片手に持ったまま、早速、船から降りてきた釣り人に釣果を見せてもらうとクーラーの中は手のひら~足の裏サイズのグレがギッシリ。
「よく釣れてますね~」と言いながら内心、「投げ釣りにしといてよかった❣」と思ったりするのでした(笑)。
そして(ここまでは良かったのですが…)、鯛めしを完食しかけたころ、口の中で「ガリッ!」とした感触があり嫌な予感…。
「小石か牡蠣殻であってくれ…」と願いながら口の中を探ってみると、やっぱり出てきたのは歯のカブセで、右下奥歯にぽっかり穴があいています…。
「よりによって一年で一番大事な週に何ちゅーことしてくれるんじゃ!!!嫌がらせも大概にせーよ!!!」と独り空中に向かって大激怒。
誰もいない岸壁で10分ほど喚き散らした後、かかりつけの歯医者さんに電話し「この日しか空いてない」ということで3日後の木曜日に予約を入れました。
(中学の時、野球の練習で歯医者に行けず、このパターンで永久歯を抜く羽目になった暗い過去があります…)
おかげで今回の遠征は期間短縮を余儀なくされ、北上するか南下するか迷いに迷った挙句、天気予報も考慮して、急遽高知に南下することに決定。
2~3時間走って愛媛県南端の深浦(柿浦港)までたどり着き、この日は終了となりました。
★★★オマケ★★★
11月26日(火)
朝起きてみると予報通り小雨が降っており、釣り場も手前がかなり浅いことが判明…。
この場所での釣りは諦め、午前中はフカセでチヌの50㎝超を狙ってみることにしました。
少量のボイル(500円分)しかもっていなかったので、エサ取りの少ない湾奥を目指し、最奥部の垣内で竿を出してみました。
水深は3ヒロ弱でボイルをチビチビ撒きながら底一杯を狙ってみると1投目からウキが消し込み23㎝のオオモンハタが釣れて来ました(貴重な食料としてキープ)。
そして数投目に、予定通りチヌらしきアタリが…。
最初は30㎝クラスと思っていたのですが途中から急に引き始め、久々にリールを逆転することに…(喜)。
砂地なのでゆっくり引きを楽しみながら浮かせてみるとやはり良型のチヌで、計ってみると惜しくも49㎝。
この後も1時間程がんばってみましたが、気配がなく、ソフトルアーを振ってみましたが、掛かってきたのは小型のオオモンハタだけでした。
午後からは、本命の投げ釣りで深場(聞くところによると湾の中心は水深140mあるとかないとか…)を狙う予定でしたが、腹の立つことに午後は台風並みの暴風雨となり、釣り場を前にして車から一歩も出られず…。
(車中で昼寝とギターの練習)
夕方になってやっと雨が止んだので午前中のボイルの残りでフカセをやってみましたが、小型のマハタとロクセンフエダイ(いずれも貴重な食料としてキープ)が釣れただけでした。
この後、県境を越えて高知県に突入、雨が止んだので、大月町にある泊浦の港内で投げてみましたが爆風で釣りにならず、宿毛の道の駅まで引き返して寝ました。
11月27日(水)
8時ごろ目を覚ますと相変わらず北西風が木々を揺らしており、意気消沈…。
宿毛湾内も見て回りましたが、干潮で全然釣れそうな雰囲気がなく、結局「釣れんでもええから 西海の有名投げ釣りスポット(全部向かい風ですが…)を見ておこう」と、大月町に向けて再度車を走らせました。
まずは、爆風の中、昨夜ドツボった泊浦漁港の波止先端(水深30mらしい)で投げてみましたが、根掛り連発で22cmのマハタ1匹(これは傍で待機していた猫に献上…)、次の橘浦漁港も根がかり連発でチビガガネ1匹。
そして次の安満地漁港で昼が来たので、投げ竿2本をセットした後、魚出汁五目インスタントラーメンを作ってみました。
見た目は「犬のエサ」ですが、チビ高級根魚と半額野菜出汁が効いてこれが結構美味しく、例によって骨をペッぺしながら、海中観察をしていると60㎝級のコロダイが2匹泳いでいるのも発見できました。
結局ここではアタリすらなかったのですが、最後にエサが付いていたので足元に落としてみるときれいなオトメベラが釣れてボーズは解消(笑)。
次に一切漁港(ここも噂では水深30m)に向かいましたが、駐車料金300円の立て札が立っていたのでパスし、爆風の中、向かいのゴロタ浜で投げてみましたが、根がかり連発でついに丸ボーズを喰らいました(悲)。
最後に古満目湾(イトヨリ情報があるのでアマダイもいるかも…)を2か所回ってみましたが、ソフトルアーで20㎝のオオモンハタ1匹釣れただけでジ・エンド。
歯医者の予約は翌日の夕方でしたが、更に天気が崩れる予報だったので、潔く宵のうちから徳島に向けて車を走らせ、下道を走って明け方には徳島に到着、絵に書いたような尻すぼみ遠征も一応事故なく終了となったので良かったです。
(…ということにしよう!)
11月29日(金)
予期せぬ遠征中断で気が抜けてしまいましたが、「どっか行かんと勿体ない」ということで昼から当てもなくフラフラと家を出発…。
長原(松茂町)の砂置き場で車中から釣り場の様子を見ていると「ここは立ち入り禁止じゃ!」と、強面のおっちゃんに摘まみ出され、気付くと里浦海岸に来ていました。
10月にたくさんいたピンギスは姿を消しており、夕方2時間程頑張りましたが、納竿間際にヘダイの32㎝が来ただけでした。
(ボーズよりましか…)
PS:11月もオー君は暇を見て実家に帰省し、薬師裏の先端で55㎝のサゴシ、小松海岸でシーバスの68㎝をゲットしたそうです。
私とは対照的なソツのない釣りで羨ましい限りです…。