社会保険労務士法人なか/労働保険事務組合福働会/福働会中部支部

「新規集客」ではなく、「新規求人の獲得」を目的に掲げSNSを活用しよう

16.11.04
業種別【美容業】
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スマホの普及により、消費者は情報収集を行いやすくなりました。 

有形商品を販売している経営者はもちろん、無形サービスを扱っている経営者も、インターネットを活用して、消費者へ新しい情報を発信しなければいけません。 

そんな中、美容業界でもSNSを積極的に活用しているサロンが目立ってきています。 

今回は、スタッフ全員で戦略的にSNSを活用しているサロンHに話を伺いました。
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サロンHの代表は、SNSを活用する際に明確な目的を掲げることが重要だといいます。 

「新規集客なのか、それとも既存顧客や同業に向けてなのかと、誰に向けて何を伝えていくかを決めることです」(サロンH代表) 

サロンHでは、数あるターゲットの中でも「新規求職者」に目を向けています。 

美容師の成り手が減少し、スタッフの定着がしづらい状況が続いており、美容業界は人手不足となっています。 

もしスタッフが1人でも辞めてしまうと、店舗売上が落ちてしまうのは言うまでもありません。 

新規集客ではなく、まずはスタッフの安定化、ES(スタッフ満足度)を向上させる必要があるのです。 

そのために、サロンHではスタッフとお客様が一緒に撮影した写真をSNSにアップしています。 

この活動はスタッフのモチベーションにつながるだけでなく、お客様にも喜んでもらえます。 

SNS上で楽しそうな職場であるというイメージを拡散することで、SNSを見た求職者が「このサロンで働いてみたい」と思うようになり、求人の応募につながるのです。

「SNSを活用した取り組みは、すぐに成果につながるものではありません。何年も掛かることもありますが、しっかりと取り組んでいきたいです」と代表は笑顔で語りました。 


となりのヘアサロン 


【記事提供元】 
サロンオーナー2016年10月号(理美容教育出版)