個人客で効果あり! 信用性アップに使える意外な制度
家を建てる、リフォームする、水回りの修理、改修など、個人のお客様から直接受注するシーンは、ありませんか?
今回のお話は、「個人のお客様相手に営業活動を行う方で、かつ建設業許可をお持ちの方」がお使いできる手法かと思います。実は、個人のお客様からの信頼性アップに使える制度があるのです。
今回のお話は、「個人のお客様相手に営業活動を行う方で、かつ建設業許可をお持ちの方」がお使いできる手法かと思います。実は、個人のお客様からの信頼性アップに使える制度があるのです。
<信頼性アップに使える制度とは?>
その手法とは『許可書類、届出書類の閲覧制度を案内する』です。以下で、詳しく説明いたします。
そもそも建設業は、公共性の高い業種です。政府インフラ整備の立役者であり、一生に一度と言われるマイホームも建てるのは建設会社です。ですから、各種の規制が設けられています。
「一定の金額(広さ)以上の工事を請け負うときは、許可を取りなさい」という具合です。許可を取れば、この規制をクリアできるわけです。
ただこれは、主に国の政策であり、ある意味、建設会社側の都合です。もちろん、お客様の側にも一定の信頼性を確保できるメリットはあります。ただ、個人のお客様にとって、直接どう影響するか? と考えてみると、許可制度そのものを知らない人もいますので、100%効果ありとは言えません。
そんな中で「一般の方がほとんどご存じなく、許可業者さえも知らない人が多い制度」というのがあります。それが、「許可、届出書類の閲覧制度」です。
建設業の許可業者が提出した申請書類や届出書類は、実は、公開されています。各都道府県において、公的に閲覧所が設けられています。そして、誰が行っても、自由に閲覧ができます。都道府県知事の許可業者であれば、基本的には県庁や出先機関での閲覧となります。
この閲覧制度は、なぜあるのでしょうか? それは「工事を発注する人が、適切な建設業者を選定できるようにするため」です。
<閲覧制度を信頼性向上に使う方法>
この閲覧制度は、一般の方がほとんどご存じなく、許可業者さえも知らない人が多い制度です。
家を建てる、リフォームする、水回りの修理、改修などを頼もうかと思っている、個人のお客様向けに1~2枚のチラシを作ります。効果を最大化するために、一定のデザイン品質があったほうがベターでしょう。
その内容は、次のような感じになります。
・当社はきちんと建設業許可を取っている業者です
・法律に従って、きちんと申請、届出を行っています
・実は、申請書類、届出書類は、(都道府県庁)★★事務所で公開されているのです
・誰でも、無料で閲覧が可能です
・会社の財務状況、これまで手掛けた工事など、当社のこと、トコトン確かめてください!
・閲覧場所、方法はこちらです
そして、次のことをアピールするのです。
・きちんと許可を取得していること
・会社の情報をトコトン公開する姿勢
<この施策の効果>
閲覧制度は、使わないと損です。積極活用した場合の効果は、「信頼性の向上による受注率の高さ」です。
お客様の中には、実際には閲覧することなく工事を発注する人もいるでしょう。でも、「情報公開を考えている会社」としてお客様の目には映ると思います。
そして、副次的な効果も望めます。それは、値引きされる可能性が少なくなることです。
たくさんある業者の中で、ある一定の要素に基づいて問い合わせが発生していると思いますが、まだまだ「数多くの業者の一つ」に過ぎないと思います。ですが「徹底的に情報公開します」の姿勢によって、「胸襟を開いてくれる信頼できる数少ない会社の一つ」に変化するものです。「数多くの一つ」の場合は、値引き対象になりやすいですが、「数少ない一つ」になることができれば、まず値引きされることはないのでは?
値引きされないという効果は、会社のさらなる財務安定、発展につながると思います。ぜひ、ご検討ください。
建設業の経営安定講座
[プロフィール]
崎田 和伸(さきだ・かずのぶ)
行政書士法人Asumia 代表社員、あすみあグループ代表。行政書士。1973年生まれ。広島県出身(在住)。コネなし・カネなし・経験なしという状況で2000年開業。前職がレンタルDVD店フリーターという珍しい経歴を持つ。現在、一人親方から完成工事高400億円の建設会社まで、幅広い顧客を持つ。建設業に関わる許認可分野において、中国地方5県トップクラスの実績を有している。
ホームページ
[記事提供]
(運営:株式会社アックスコンサルティング)
その手法とは『許可書類、届出書類の閲覧制度を案内する』です。以下で、詳しく説明いたします。
そもそも建設業は、公共性の高い業種です。政府インフラ整備の立役者であり、一生に一度と言われるマイホームも建てるのは建設会社です。ですから、各種の規制が設けられています。
「一定の金額(広さ)以上の工事を請け負うときは、許可を取りなさい」という具合です。許可を取れば、この規制をクリアできるわけです。
ただこれは、主に国の政策であり、ある意味、建設会社側の都合です。もちろん、お客様の側にも一定の信頼性を確保できるメリットはあります。ただ、個人のお客様にとって、直接どう影響するか? と考えてみると、許可制度そのものを知らない人もいますので、100%効果ありとは言えません。
そんな中で「一般の方がほとんどご存じなく、許可業者さえも知らない人が多い制度」というのがあります。それが、「許可、届出書類の閲覧制度」です。
建設業の許可業者が提出した申請書類や届出書類は、実は、公開されています。各都道府県において、公的に閲覧所が設けられています。そして、誰が行っても、自由に閲覧ができます。都道府県知事の許可業者であれば、基本的には県庁や出先機関での閲覧となります。
この閲覧制度は、なぜあるのでしょうか? それは「工事を発注する人が、適切な建設業者を選定できるようにするため」です。
<閲覧制度を信頼性向上に使う方法>
この閲覧制度は、一般の方がほとんどご存じなく、許可業者さえも知らない人が多い制度です。
家を建てる、リフォームする、水回りの修理、改修などを頼もうかと思っている、個人のお客様向けに1~2枚のチラシを作ります。効果を最大化するために、一定のデザイン品質があったほうがベターでしょう。
その内容は、次のような感じになります。
・当社はきちんと建設業許可を取っている業者です
・法律に従って、きちんと申請、届出を行っています
・実は、申請書類、届出書類は、(都道府県庁)★★事務所で公開されているのです
・誰でも、無料で閲覧が可能です
・会社の財務状況、これまで手掛けた工事など、当社のこと、トコトン確かめてください!
・閲覧場所、方法はこちらです
そして、次のことをアピールするのです。
・きちんと許可を取得していること
・会社の情報をトコトン公開する姿勢
<この施策の効果>
閲覧制度は、使わないと損です。積極活用した場合の効果は、「信頼性の向上による受注率の高さ」です。
お客様の中には、実際には閲覧することなく工事を発注する人もいるでしょう。でも、「情報公開を考えている会社」としてお客様の目には映ると思います。
そして、副次的な効果も望めます。それは、値引きされる可能性が少なくなることです。
たくさんある業者の中で、ある一定の要素に基づいて問い合わせが発生していると思いますが、まだまだ「数多くの業者の一つ」に過ぎないと思います。ですが「徹底的に情報公開します」の姿勢によって、「胸襟を開いてくれる信頼できる数少ない会社の一つ」に変化するものです。「数多くの一つ」の場合は、値引き対象になりやすいですが、「数少ない一つ」になることができれば、まず値引きされることはないのでは?
値引きされないという効果は、会社のさらなる財務安定、発展につながると思います。ぜひ、ご検討ください。
建設業の経営安定講座
[プロフィール]
崎田 和伸(さきだ・かずのぶ)
行政書士法人Asumia 代表社員、あすみあグループ代表。行政書士。1973年生まれ。広島県出身(在住)。コネなし・カネなし・経験なしという状況で2000年開業。前職がレンタルDVD店フリーターという珍しい経歴を持つ。現在、一人親方から完成工事高400億円の建設会社まで、幅広い顧客を持つ。建設業に関わる許認可分野において、中国地方5県トップクラスの実績を有している。
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