社会保険労務士法人なか/労働保険事務組合福働会/福働会中部支部

安価で品質がよいのはどこ? 必需品の仕入先の選び方

24.02.06
業種別【美容業】
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美容サロンの経営において、美容器具や薬剤はなくてはならない必需品です。
美容室であれば、シャンプーやトリートメント、カラー剤やパーマ液などの消耗品のほかに、ドライヤーやコテ、ブラシやタオルなども必要になります。
これらのアイテムは施術の完成度を左右し、場合によっては店のアピール素材にもなるので、慎重に選ばなければいけません。
そこで重要になってくるのが、仕入先です。
美容業界における仕入先は用途や趣向も多岐に渡り、それぞれ特徴が異なります。
メリットとデメリットをふまえながら、仕入先の選び方を紹介します。
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メリット多い? 美容メーカーの直販

美容サロンが美容器具や薬剤を調達する場合は、主に「美容メーカー」「問屋」「美容ディーラー」「通販サイト」のいずれかの仕入先から購入するのが一般的です。

美容メーカーとは、美容商品の企画・開発や製造、販売を行う会社のことで、メーカーによっては美容サロンに商品を直接販売する、いわゆる「直販」を行なっているところもあります。
サロンにとっては、メーカーと直接やり取りすると仲介を挟まないため、商品を安く仕入れることができます。
また、メーカーと関係を深めておけば、メーカー主催のセミナーやイベントに招待されたり、商品の取扱サロンとして優遇されたりすることもあります。

ただし、美容商品を取り扱う化粧品製造業は全国に4,000社以上ありますが、直販を行なっているのは極少数のメーカーに限られるうえに、すべての店に門戸を開いているわけではありません。
特別な取引のある美容サロンだけに商品を卸すメーカーも多く、紹介やコネがないと取引が叶わないことも少なくありません。
さらに、仕入先として複数のメーカーと取引する場合には、会社ごとにやり取りの手順が異なるため、非常に時間や手間がかかります。

通常、美容メーカーは美容商材専門の問屋と美容ディーラーに商品を卸すことがほとんどです。自店で使う美容器具や薬剤のうちの一部を美容メーカーから仕入れ、あとはそれ以外の方法で仕入れるなど、バランスを取るとよいでしょう。

美容ディーラーと通販サイト、おすすめは?

美容サロンの仕入先で最も多いのは、美容ディーラーです。
美容ディーラーとは、美容器具や薬剤などを美容サロンに販売する会社、もしくは個人のことを指し、業態として問屋を兼ねている場合も少なくありません。
特定のメーカーの専売ディーラーでなければ、基本的に複数の美容メーカーの商品を取り扱っているため、店にマッチする商品を選びやすいという特徴があります。

また、美容ディーラーは自社で取り扱っているさまざまな商品を売ることが仕事なので、担当者が店舗に足を運んで営業を行います。
そのため、商品の特徴や使い勝手などを直接聞けるのも、購入する商品を選ぶ際には大きなメリットだといえるでしょう。

さらに、美容業界の流行や話題の商品などの情報提供も受けることができます。
店に合わせたおすすめ商品の提案はもちろん、美容ディーラーによっては、店のブランディングから経営アドバイスまで、コンサルタント的な役割を担うケースもあります。

一方、美容サロンのパートナーともいえる美容ディーラーですが、よい担当者とマッチングできなければ、信頼関係を築けずに、有効なサポートを得られないというリスクもあります。
こうしたミスマッチを回避するために、あえて人とかかわらずに済む通販サイトから美容商品を仕入れている美容サロンもあります。
美容商品を取り扱う通販サイトは、美容ディーラーが運営していることも多く、会員費や送料などがかかる場合はあるものの、美容ディーラーを経由した場合とあまり変わらない価格で商品を購入できることが魅力です。
美容系の情報収集に力を入れており、美容ディーラーの助けを必要としないオーナーであれば、通販サイトも仕入先の有力候補になるでしょう。

どの仕入先があっているのかはサロンのメニューや経営状況にもよりますが、どの仕入先を選んだとしても大切なのは、自店にマッチしたクオリティの高い商品を仕入れることです。
美容サロンが購入する美容商品は、一般には流通していない専売品も多く、仕入れたシャンプーやトリートメントが店のウリになることもあります。
特に美容業界は、ヘアスタイルや美容商材など、いかに流行を素早く正しく得るかが重要な世界です。複数の情報を参考にしながら、オーナーが本当によいと思った商品を、信頼の置ける仕入先から購入するようにしましょう。


※本記事の記載内容は、2024年2月現在の法令・情報等に基づいています。