サロン専売品が、ネットで安く売られてしまったら……?
2019年2月、あるサロン専売品のシャンプーなどをインターネットで販売し、不正に利益を得ていた美容師らが逮捕されました。
手軽で便利、しかも安価でサロン専売品が手に入るのであれば、ネットショップは購買者にとってメリットは大きいといえます。
しかし、サロン側が専売品の転売をするということは、メーカーとの信頼関係を揺るがし、顧客の信頼を損なう事態でもあるのです。
今回は、サロン専売品の転売の現状と対策についてご紹介していきます。
手軽で便利、しかも安価でサロン専売品が手に入るのであれば、ネットショップは購買者にとってメリットは大きいといえます。
しかし、サロン側が専売品の転売をするということは、メーカーとの信頼関係を揺るがし、顧客の信頼を損なう事態でもあるのです。
今回は、サロン専売品の転売の現状と対策についてご紹介していきます。
横流しで価値が下がる“サロン専売品”
サロン専売品は“専売”という文字通り、通常サロンでのみ販売するためにつくられた商品です。
大多数の人を対象とした市販商品とは異なり、サロン専売品は“美容師が一人ひとりの髪質に合った処方”をします。
特にシャンプーはサロン専売品と市販商品との違いが顕著です。
一般的に市販のシャンプーには、シリコン、界面活性剤、油分など、髪の質感を整えるための、いわゆる『コンディショニング成分』と呼ばれるものが多く含まれ、泡立ちがよく洗浄力も強い商品が大多数です。
そのため、しっかりすすがないと、それらの成分が髪や頭皮に残ってしまい、トラブルを起こす原因にもなります。
そのため、サロン専売品は、なるべく顧客一人ひとりの髪質に合うように細分化してつくられています。
たとえば、軟毛の人が硬毛向けシャンプーを使えば、髪はベタベタになり、毎日洗っているのに不潔な印象を与えてしまうおそれもあります。
そのため、顧客の髪質を熟知している美容師は、その人に合ったサロン専売シャンプーをすすめています。
にもかかわらず、それらがネットで販売されてしまうと、商品と髪質がマッチングしていないため、せっかくの効果も人によっては期待はずれになることもあります。
場合によっては、ネットで「サロン専売品なのに、あまり効果がなかった」などといった口コミが書かれてしまう要因にもなりかねません。
そうなると、サロン専売品の価値が下がってしまいます。
また、サロン以外のところで、同じ商品を安値で販売されてしまうと、顧客に売りづらくなってしまいます。
メーカーや取扱業者との信頼関係にも影響
昨今、サロン専売品のネット販売が、さらに横行しています。
サロンの店長らがネット販売していることもあれば、その逆に、サロンが知らないところで、メーカーがネット販売業者を通して商品を流通させていることも大きな問題となっています。
サロン専売品は、メーカーから取扱業者を通じて各サロンに商品を届けるという流通ルートが一般的です。
問題は、この過程で何者かが一部のネット販売業者やドラッグストアに横流ししている可能性があるということです。
サロンの顧客のなかには、美容師にすすめられたサロン専売品がネットで安く手に入ることを知り、店ではなくネットで購入するという人もいるほどです。
そうなると、顧客の来店時に美容師がせっかく丁寧に商品の紹介をしたところで、時間だけが奪われてしまって説明損というわけです。
さらに、ネットに商品が横流しされていることがわかると、これ以上ほかで流通することを防ごうとサロンに商品を卸す契約を打ち切りにするメーカーもあるといいます。
場合によっては不正流通が発覚するたびに、メーカーや取扱業者との契約破棄が起きることもあるのです。
こうなると、サロンにとっても大きな負担です。
横流しされる“サロン専売品”への対策とは
残念ながら現在のところ、はっきりとした解決策は見出されていません。
メーカー、取扱業者、サロンのどの部分で外部に流通しているのか“犯人捜し”をすることはむずかしいからです。
しかし、こうした事態をなるべく回避するために対策を講じることはできます。
まず、ネットで不正流通しているサロン専売品は扱わないようにすることです。
次に、サロンで専売品を購入した人の情報を管理しておきましょう。
なぜならば、最近では、サロン専売品を美容室で購入した顧客が、悪びれもせずフリマアプリなどに出品するケースも問題となっているからです。
商品の不正流通は、とうてい看過できる問題ではありません。
サロン内スタッフの共通認識として、重要視していく必要があるでしょう。
※本記事の記載内容は、2019年4月現在の法令・情報等に基づいています。
サロン専売品は“専売”という文字通り、通常サロンでのみ販売するためにつくられた商品です。
大多数の人を対象とした市販商品とは異なり、サロン専売品は“美容師が一人ひとりの髪質に合った処方”をします。
特にシャンプーはサロン専売品と市販商品との違いが顕著です。
一般的に市販のシャンプーには、シリコン、界面活性剤、油分など、髪の質感を整えるための、いわゆる『コンディショニング成分』と呼ばれるものが多く含まれ、泡立ちがよく洗浄力も強い商品が大多数です。
そのため、しっかりすすがないと、それらの成分が髪や頭皮に残ってしまい、トラブルを起こす原因にもなります。
そのため、サロン専売品は、なるべく顧客一人ひとりの髪質に合うように細分化してつくられています。
たとえば、軟毛の人が硬毛向けシャンプーを使えば、髪はベタベタになり、毎日洗っているのに不潔な印象を与えてしまうおそれもあります。
そのため、顧客の髪質を熟知している美容師は、その人に合ったサロン専売シャンプーをすすめています。
にもかかわらず、それらがネットで販売されてしまうと、商品と髪質がマッチングしていないため、せっかくの効果も人によっては期待はずれになることもあります。
場合によっては、ネットで「サロン専売品なのに、あまり効果がなかった」などといった口コミが書かれてしまう要因にもなりかねません。
そうなると、サロン専売品の価値が下がってしまいます。
また、サロン以外のところで、同じ商品を安値で販売されてしまうと、顧客に売りづらくなってしまいます。
メーカーや取扱業者との信頼関係にも影響
昨今、サロン専売品のネット販売が、さらに横行しています。
サロンの店長らがネット販売していることもあれば、その逆に、サロンが知らないところで、メーカーがネット販売業者を通して商品を流通させていることも大きな問題となっています。
サロン専売品は、メーカーから取扱業者を通じて各サロンに商品を届けるという流通ルートが一般的です。
問題は、この過程で何者かが一部のネット販売業者やドラッグストアに横流ししている可能性があるということです。
サロンの顧客のなかには、美容師にすすめられたサロン専売品がネットで安く手に入ることを知り、店ではなくネットで購入するという人もいるほどです。
そうなると、顧客の来店時に美容師がせっかく丁寧に商品の紹介をしたところで、時間だけが奪われてしまって説明損というわけです。
さらに、ネットに商品が横流しされていることがわかると、これ以上ほかで流通することを防ごうとサロンに商品を卸す契約を打ち切りにするメーカーもあるといいます。
場合によっては不正流通が発覚するたびに、メーカーや取扱業者との契約破棄が起きることもあるのです。
こうなると、サロンにとっても大きな負担です。
横流しされる“サロン専売品”への対策とは
残念ながら現在のところ、はっきりとした解決策は見出されていません。
メーカー、取扱業者、サロンのどの部分で外部に流通しているのか“犯人捜し”をすることはむずかしいからです。
しかし、こうした事態をなるべく回避するために対策を講じることはできます。
まず、ネットで不正流通しているサロン専売品は扱わないようにすることです。
次に、サロンで専売品を購入した人の情報を管理しておきましょう。
なぜならば、最近では、サロン専売品を美容室で購入した顧客が、悪びれもせずフリマアプリなどに出品するケースも問題となっているからです。
商品の不正流通は、とうてい看過できる問題ではありません。
サロン内スタッフの共通認識として、重要視していく必要があるでしょう。
※本記事の記載内容は、2019年4月現在の法令・情報等に基づいています。