社会保険労務士法人なか/労働保険事務組合福働会/福働会中部支部

失敗しないSNSマーケティング! 主要SNSの特徴・効果を学ぼう

19.01.29
ビジネス【マーケティング】
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メディア環境研究所が発表した『メディア定点調査2018』によれば、スマートフォンの所有率は東京地区・全世代平均で79.4%に到達。
スマートフォンの普及に伴いSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)のユーザー数も飛躍的に増え、今やSNSは企業にとっても、低コストで集客に結びつけられるマーケティングツールとして、なくてはならない存在となりました。
しかし未だに「活用方法がわからない」という悩みも多く聞かれます。
今回は、“主要なSNSマーケティングの特徴・効果”について詳しくご紹介します。
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SNSでの魅力的なコンテンツ提供が
アクセスにつながる

これまで顧客が商品やサービスの情報を集めるには、『Google』などの検索エンジンを使うのが一般的でした。
しかし今では、検索すること自体が減少し、SNS経由での情報収集が多くなっているといわれています。

SNSの大きな特徴は、個人が情報発信をしたり、知らない人と共通の興味や話題でつながったりすることができる点です。
そして、検索エンジンの『自然検索』(検索結果画面の上位に表示される、広告枠を除いた部分)では、ユーザーにとって関心の高いコンテンツ(情報)が上位に表示されやすいのに対し、SNSはより新しいコンテンツにアクセスが集まります。
ユーザーがコンテンツを「面白い」「共感する」と感じると、アクセス数は一気に増加し、拡散していきます。
この仕組みを企業が自社の商品やサービスの宣伝に活かそうというのがSNSマーケティングです。

SNSをマーケティングに活用するためには、どうしたらよいのでしょうか。
まずは、取り扱うコンテンツを、大きく分けて下記の2つに分類してみましょう。

・ストック型コンテンツ 
商品やサービス情報、ブログなど、時間が経過しても価値が下がらないもの

・フロー型コンテンツ
セールやキャンペーン情報、Twitterのツイート(つぶやき)など、時間の経過に伴い価値が下がるもの

この2つのコンテンツを組み合わせ、以下のような流れをつくっていきます。

1.Webサイトにストック型コンテンツのページを作成する。
2.その内容をSNS用にカスタマイズし、フロー型コンテンツとして投稿する。
3.Webサイトへ誘導する。

ユーザーは「見づらい」「使い勝手が悪い」「好みに合わない」と感じると、それ以上のアクションを起こすことはありません。
より多くの人を引きつけるには、そのSNSに最適化したコンテンツを投稿することが重要であり、そのためにはSNSごとのユーザー層や性質を、よく把握しておく必要があります。


SNSごとの個性を把握し
フィットする投稿内容を

日本国内の主要なSNSと、その特徴は以下の通りです。
それぞれのユーザーが興味を持ちやすい投稿内容が、少しずつ違うことがわかるかと思います。

Facebook
・国内月間アクティブユーザー:約2,800万人
・世界最大のSNS。実名で登録するため、ほかのSNSに比べると、投稿に対する炎上が少ない
・求人情報を掲載できる機能がある
・企業アカウントの作成が無料
・テキスト、画像、動画、リンクなどに対応

Twitter
・国内月間アクティブユーザー:約4,500万人
・情報をリアルタイムに知ることができるため、ユーザーの生の声に対してすばやい対応が可能
・情報拡散性に優れたリツイート機能があり、広範囲への伝播が期待できる
・企業アカウントの作成が無料
・テキスト、画像、動画、リンク、ハッシュタグなどに対応

Instagram
・国内月間アクティブユーザー:約2,000万人
・10~30代の女性ユーザーが多く、見栄えのよい商品を扱う企業と相性がよい
・気に入った商品を購入できるショッピング機能がある
・企業アカウントの作成が無料
・画像、動画、リンク、ハッシュタグなどに対応

LINE
・国内月間アクティブユーザー:約7,600万人
・トークや通話などのモバイル機能を使うユーザーが多い
・ユーザーに向けたメッセージやクーポンの一斉配信ができる
・ビジネスアカウントの作成が無料
・テキスト、画像、リンクなどに対応


賢く活用して
企業の認知度をアップ!

どのSNSでも、SNSマーケティングは、『情報収集』『商品購入』『リピート』『シェア』のすべての段階で一定の効果を得やすく、とりわけ “企業認知度のアップ・ブランディング・企業への信頼”という点で大きな成果が期待できます。

ある雑貨メーカーでは、自社製品にまつわる短い情報に画像をつけ、毎朝Twitterで発信しています。
ツイート(つぶやき)は、他メーカーとの差別化をはかるため、商品に使用している色や模様についてなど、少しマニアックな情報にしています。
すると、当初は少なかったリツイート(あるツイートをほかのフォロワーと共有すること)が徐々に増え、季節商品にまつわる情報を出した頃には広く情報が拡散されました。
これをきっかけにフォロワー数が増え、企業の認知度や商品の売上がアップしました。

また、あるアイスクリームメーカーでは、『フレーバー復活総選挙』というキャンペーンを立ち上げました。
過去に販売されたアイスクリーム24種類から、「もう一度食べたい」と思うものを、Twitter、FacebookなどのSNSアカウントから投票してもらい、1位になったフレーバーの投票者から抽選で1,000名にそのアイスクリームが当たるというもので、投票数16万票を超える大人気企画となりました。

企業でSNSを利用する場合、継続して発信するのはなかなか大変なことです。
内容が同じものを繰り返し投稿すると飽きられてしまいますし、更新が滞ると効果が出ません。
また、不要なトラブルを回避するため、更新担当者のネットリテラシー教育を行うことも、気をつけておきたいポイントです。


コストが低く、リアルタイムでの反応の確認や双方向のやり取りができるのは、SNSの大きな利点といえます。
目的に応じてSNSを使い分け、活用することをおすすめします。