生産性っていったい何?
生産性とは、企業や国の経済力と関係の深い
「効率」や「能率」のことです。
つまり、生産活動を行うとき、
どれだけの努力をして
どれだけの成果が得られるか。
努力というのは資源の投入のことで、
成果というのはその結果の産出です。
「効率」や「能率」のことです。
つまり、生産活動を行うとき、
どれだけの努力をして
どれだけの成果が得られるか。
努力というのは資源の投入のことで、
成果というのはその結果の産出です。
企業成長のための人的資源熟考
少ない投入とたくさんの産出を目指すことが
経済活動でしょう。
ですから、失敗しても結果よりプロセスが
大事だとする考え方とは違います。
結果を出して何ぼの世界です。
少ない努力でたくさんの成果をあげるには、
どのような方法があるでしょうか?
一番単純なのは一生懸命頑張るということですが、
これには限りがあります。
次には努力の内容を高度にする。
たとえば算盤でやっていた計算をパソコンにするとか、です。
さらには、努力の中身を変える。たとえば自動化するなどです。
さらに大切なのは、何を生産するかでしょう。
変化の速い現代、同じものを作っていたのでは他社に追い抜かれます。
いかに新しい価値を生み出すか。
具体的にいうと、将来を見据えた、他社の追随を許さない戦略が必要です。
よく、本業重視といいますが、成功例は余りないでしょう。
おもちゃの総合メーカー・バンダイは1950年の創業ですが、
単なる町のおもちゃ屋さんから今や世界中に遊びと夢を
発信する一大仕事集団になりました。
創業者の代はとっくに終わり、企業は集中・合併・分社化を
繰り返し、変身を遂げています。
「たまごっち」の成功はあまりにも有名ですが、
近隣の例といえば、本社のある浅草地区で、
日本で一番古い遊園地「花やしき」を買い取り、
旧態依然の遊園地からイベント工房に変身させました。
無料のパンダバスを走らせ、お笑い芸人の養成にも一役買っています。
成功している企業の例では、バンダイのように、
商品も業態も地域も含めて変化に次ぐ変化が見られます。
そこから新しい価値が生まれてくるのです。
生産性を上昇させるには、このような革新こそ大きく寄与するものでしょう。
次回の「企業成長のための人的資源熟考」は
「ホワイトカラーの生産性とは?」をお届けします。
[プロフィール]
佐野 陽子(さの・ようこ)
慶應義塾大学名誉教授。1972年慶應義塾大学商学部教授。87年から2年間、日本労務学会代表理事。89年から2年間、慶應義塾大学商学部長・大学院商学研究科委員長。96年東京国際大学商学部教授。2001年から4年間、嘉悦大学学長・経営経済学部教授。主な著書:『はじめての人的資源マネジメント』『企業内労働市場』(ともに有斐閣)。
[記事提供]
(運営:株式会社アックスコンサルティング)
少ない投入とたくさんの産出を目指すことが
経済活動でしょう。
ですから、失敗しても結果よりプロセスが
大事だとする考え方とは違います。
結果を出して何ぼの世界です。
少ない努力でたくさんの成果をあげるには、
どのような方法があるでしょうか?
一番単純なのは一生懸命頑張るということですが、
これには限りがあります。
次には努力の内容を高度にする。
たとえば算盤でやっていた計算をパソコンにするとか、です。
さらには、努力の中身を変える。たとえば自動化するなどです。
さらに大切なのは、何を生産するかでしょう。
変化の速い現代、同じものを作っていたのでは他社に追い抜かれます。
いかに新しい価値を生み出すか。
具体的にいうと、将来を見据えた、他社の追随を許さない戦略が必要です。
よく、本業重視といいますが、成功例は余りないでしょう。
おもちゃの総合メーカー・バンダイは1950年の創業ですが、
単なる町のおもちゃ屋さんから今や世界中に遊びと夢を
発信する一大仕事集団になりました。
創業者の代はとっくに終わり、企業は集中・合併・分社化を
繰り返し、変身を遂げています。
「たまごっち」の成功はあまりにも有名ですが、
近隣の例といえば、本社のある浅草地区で、
日本で一番古い遊園地「花やしき」を買い取り、
旧態依然の遊園地からイベント工房に変身させました。
無料のパンダバスを走らせ、お笑い芸人の養成にも一役買っています。
成功している企業の例では、バンダイのように、
商品も業態も地域も含めて変化に次ぐ変化が見られます。
そこから新しい価値が生まれてくるのです。
生産性を上昇させるには、このような革新こそ大きく寄与するものでしょう。
次回の「企業成長のための人的資源熟考」は
「ホワイトカラーの生産性とは?」をお届けします。
[プロフィール]
佐野 陽子(さの・ようこ)
慶應義塾大学名誉教授。1972年慶應義塾大学商学部教授。87年から2年間、日本労務学会代表理事。89年から2年間、慶應義塾大学商学部長・大学院商学研究科委員長。96年東京国際大学商学部教授。2001年から4年間、嘉悦大学学長・経営経済学部教授。主な著書:『はじめての人的資源マネジメント』『企業内労働市場』(ともに有斐閣)。
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(運営:株式会社アックスコンサルティング)