社会保険労務士法人なか/労働保険事務組合福働会/福働会中部支部

顧客管理の目的を見直し、長く通ってもらいやすいヘアサロンに!

17.09.08
業種別【美容業】
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ヘアサロンが飽和しているなか、新規のお客様を増やすことは難しくなってきています。 

既存のお客様に長く通い続けてもらわなければ、お店の存続が危うくなるでしょう。 

お客様に何度も足を運んでもらうためには、お客様の情報をできるだけ多く引き出し、お客様により喜んでもらえる技術や接客を提供していかなければいけません。 

つまり、“顧客管理” が重要なのです。 

再来店につなげていくために、顧客管理について見直してみましょう。
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顧客の選別を目的にしてはいけない! 

顧客管理の目的は、「顧客の選別・グレード分け」が一般的かと思います。
サロンにとっての優良顧客を線引きするためのデータ集計という側面です。 

「お客様の売上貢献度に応じて接遇を多少なりとも変える」という考え方で経営している方は多くいらっしゃるでしょう。 

しかし、お客様があからさまな接遇の違いを感じてしまったら、どんな気分になるでしょうか? 
「もう一度このサロンに来たい」「お友達に紹介したい」と思うでしょうか? 

答えは明白かと思います。 

お客様の“選別”のためではなく、お客様に“私のことを大切に想ってくれている”と感じてもらうために、顧客管理を活用しなければならないのです。 

あるサロンでは、お客様の来店動機や個人情報、施術中の会話などを備忘録としてソフトに記録して、効率よく管理しているといいます。 
顧客管理をデジタル化すれば従業員同士の情報共有がしやすくなり、店舗一丸となってサービスを提供できるのです。 


デジタル化だけが正解ではない! サロンスタイルにあった顧客管理をしよう 

ただ、顧客管理をデジタル化すれば売上につながるというわけではありません。 

たとえば、サロンを1人で経営している場合は、顧客管理システムの導入は必要ないかもしれません。
お客様との密着度が高い可能性があるからです。 

「便利だから」「時代の流れだよ」と勧められて顧客管理システムを導入してみたものの、細やかな記入が疎かになったり、慣れないシステムと格闘したりで、気がつけばお客様へ注ぐべき意識が向けられていないという状況にもなり得ます。 

捨てる勇気も必要なのです。 

どの顧客管理の仕組みが自店にあっているかは、店舗の規模やコンセプトを見て考える必要があります。
システム導入の必要性を判断するためにも、一度じっくりと顧客管理の目的や活かし方について見直してみてはいかがでしょうか。