社会保険労務士法人なか/労働保険事務組合福働会/福働会中部支部

年にもう1回、来店頻度を増やすために。囲い込みより戻れる状況づくりを

17.06.09
業種別【美容業】
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全国理美容製造協会が実施したサロンユーザー調査では、2016年の1年間での平均利用頻度は1人当たり5.8回という結果が出ました。

年代別にみると50代以上の層で平均利用回数が多くなり、60代になると約7回に至ります。

この利用頻度を、あと少しだけ、アップさせるために、どのようなことを心がければよいでしょうか?
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◆年に平均5.8回の利用頻度

顧客に目を向けたサロンづくり、顧客との接点づくりに力を入れ、いかに失客しないかということを突き詰めていくと、クーポンや割引という施策の実施に至るサロンが多くあります。

お客さま側としては、そういった割引を活用できるメリットを享受できるのですが、サロン側としては、割引を活用してヘアサロンを周回するお客さまが増えてしまったことで、「囲い込み」が難しくなってしまいました。


◆囲い込みではなく戻れる状況づくり

こういった状況では、次回予約などで囲い込もうと考えるより、戻りやすい状況をつくることが重要になります。

次回予約を入れたにもかかわらずキャンセルになってしまった場合、もしお客さまが少しでも「無理強いされた」という感覚を持ってしまったら、そのサロンには戻りにくい感情を抱いてしまいかねません。

戻りやすい状況をつくるというのは、安心してもらう環境をつくることです。

安心してもらう環境をつくるというのは、お客さまが「このサロンは損をしない」と安心していただけるよう努めることです。

たとえば、店販では何が良いかは伝えるが、サロンで購入しなくてもよいとお伝えすることなどでつくり上げていくことができるでしょう。

もっと安く購入することができるなら、無理にサロンで購入してもらわなくてもよい、という顧客目線での提案をするということです。


◆お客さま目線でのコミュニケーションを

世代を問わず、来店頻度を高めるための施策として、もっとも響くのがコミュニケーションやカウンセリング。

年にあと1回、来店頻度を高めるために、お客さまのメリットは何なのかを踏まえたコミュニケーションをとることが大切です。


となりのヘアサロン 


【記事提供元】サロンオーナー2017年6月号(理美容教育出版)