ひかり税理士法人

ChatGPTがマーケティング業界にもたらす革新

23.07.11
ビジネス【マーケティング】
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アメリカのOpenAI社が2022年11月30日に公開したAIチャットボットサービスの『ChatGPT(チャットジーピーティー)』が話題です。
まるで人とやり取りしているかのような自然な対話が可能で、リリースからわずか1週間で100万人、2カ月で1億人のユーザーが利用しました。
すでにビジネス領域での活用も進められており、特にマーケティングの分野では、新商品を紹介する文章をつくらせたり、商品の比較表を作成させたりするなど、その活用の場は拡大しています。
大きな期待が寄せられるChatGPTですが、いくつかの注意点もあります。
マーケティングの分野でChatGPTを使いこなす方法を探っていきましょう。
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話題のChatGPTとは、どんなWebサービス?

ChatGPTは、アプリやソフトウェアではなく、インターネットを介したWebサービスです。
PCやスマホにインストールすることなく、インターネット環境さえあれば、ブラウザ上で使用することができます。
使用方法も簡単で、OpenAI社のChatGPTのページで、メールアドレスと電話番号を登録すれば、誰でもすぐに利用を始めることができます。

テキストを入力すると、わずかな時間でChatGPTから返答が得られます。
ただし、混雑時や複雑な質問の場合には、返答に時間がかかることもあります。

具体的に、どのようなやり取りができるのでしょうか。
たとえば、「ChatGPTの説明をしてください」と入力すると、ChatGPTは下記のような回答をします。

「ChatGPTは、OpenAIによって開発された大規模な言語モデルです。GPTは『Generative Pre-trained Transformer』の略であり、自然言語処理タスクにおいて幅広い文脈で文章生成や質問応答などのタスクをこなすことができます。
(中略)
ChatGPTは、一般的な会話や質問応答、テキスト生成など、さまざまな文脈で使用されることがあります。ただし、重要な意思決定や専門的なアドバイスの代替として使用する場合は注意が必要です」

このように基本的な説明から使用時に役立つ情報まで、丁寧かつ簡潔な返答を提示してくれます。

ChatGPTは、基本的に無料で使用できますが、月額20ドルの有料プランではいくつかの利点があります。
たとえば、サーバーが混雑していても使用できたり、出力精度を向上させた『GPT-4』を優先的に利用できます。
GPT-4とはOpenAIが開発したChatGPTの言語モデルであり、無料版のChatGPTではGPT-4より前のGPT-3.5が使用されています。
GPT-4ではテキストだけではなく、画像データの入力も可能になりました。

マーケティングの分野で活用するためには

OpenAIのコンテンツポリシーと利用規約に反したものではければ、ChatGPTによって出力されたテキストは自由に商業利用することができます。
では、マーケティングの分野では、どのような活用が考えられるのでしょうか。

商品のセールスポイントや注文書、商品名やメールマガジンなど、テキスト作成に関連することであれば、おおよそのことは対応が可能です。
また、コンテンツマーケティングに使用するためのWeb記事のタイトルや本文の作成なども、ChatGPTに任せることができます。
たとえば、「ChatGPTとマーケティングをテーマにした記事のタイトルを考えてください」と入力すると、すぐに以下のような複数の候補が出力されました。

1:ChatGPTがマーケティング業界にもたらす革新
2:ChatGPT マーケティングの可能性を探る
3:ChatGPTがマーケティング戦略の鍵となる
4:ChatGPTがカスタマーエクスペリエンスを変える
5:ChatGPT マーケティング分野での活用法と成功事例

ちなみに本記事は、ChatGPTが提案したタイトルを採用しました。

このようにマーケティング分野でのChatGPTの活用は、コストや人的リソースの削減につながり、作業の効率化にもつながります。

また、2023年3月には、ChatGPTのAPIがリリースされました。
APIとは、複数のアプリが有する機能の一部を共有する仕組みのことで、自社システムなどに導入することも可能です。
たとえば、日本語だけではなくさまざまな言語に対応できる自動翻訳チャットボットサービスや、新規顧客を獲得するためのキャンペーン企画の自動生成、顧客データの分析など、ChatGPTはAPIやGPT-4がリリースされたことで、今まで以上に高度なことができるようになりました。

しかし、便利なChatGPTですが、ビジネスで使用するうえでは注意が必要な点もあります。
それは、情報の正確性です。

ChatGPTはAIチャットボットであり、ChatGPT自体が重要な意思決定や専門的なアドバイスの代替として使用する場合は注意が必要であると表明している通り、情報の正確性を担保するものではありません。
したがって、出力されたテキストは必ず正確性をチェックする必要があります。
また、インターネット上のWebサービスということで、機密情報の取り扱いなどにも十分な注意が必要です。
取引先やユーザーに送るメールをChatGPTで作成する際には、不適切な表現が含まれていないよう、きちんと確認する必要があります。

いくつかの懸念事項はあるものの、ChatGPTは多岐にわたる応用が可能なAIチャットボットサービスであることは間違いありません。
現時点では、精度や正確性のさらなる向上にも期待が寄せられています。
マーケティング担当者としては、ビジネス界のトレンドに対応するためにも、今後もChatGPTの進化に注目し続けることが大切です。


※本記事の記載内容は、2023年7月現在の法令・情報等に基づいています。