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カットでは集客できない

14.02.09
業種別【美容業】
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2013年7月、東京・代々木の美容会館で行われた
「BA東京 サロン繁栄勉強会」。
座談会形式で行われたヘアサロン勉強会は、
100名近い参加者で大いに賑わった。

そんななか「カットでは集客できないのでは?」と、
会場をざわつかせるひと言を放つ講師がいた。
東京・銀座でヘアーセラピーサロン
「AIO-N GINZA」のオーナーを務める土屋雅之氏だった。
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となりのヘアサロン

土屋氏は今の美容について、技術力の水準が高くなり、
一様に提供できるようになったため、違いがわかりづらくなった。
そのため、金額を下げないと集客できなくなっているという。

「だからこそ今は、『あの人にしかできない』
『あの人だから』という、人の時代。
美容業界は厳しいといわれているが、
変えるためには自分が変わる。
自分の価値を高めて、あなたに会いたいと
思ってもらえる自分にどうしたらなれるのか?」
を考えることが大切だと土屋氏はいう。

美容師はカウンセラーだと思っている土屋氏は、
施術中にふたつのことを必ず伺っている。

「どんな気分になりたいのか」
「ひとりの女性としてどんな雰囲気、ムードを出したいのか」
本質的な気持ちを共感することが大切で、
お客様は安心感を求めているという。

土屋氏はこう続ける。
「『より美しい』が本質的なこと。
ダメージを元に戻して終わるのではなく、
美しいをより美しくすることを提案するから、
高付加価値となる」

また昨今、さまざまな情報が
手に入りやすくなったこともあり、消費者も知識が豊富。
そこで自分より知識がないと見られれば失客する。

オーナーが外に出て、
他業種の人と出会うことも必要だと
土屋氏は付け加えていた。


次回の「となりのヘアサロン」は
「おもてなしとサービスの違い」をお届けします。


【記事提供元】
サロンオーナー2013年9月号(理美容教育出版)