3年で結果を出す!経営理念が浸透しない会社の施策4例と浸透させる方法2選-後編-
「経営理念が浸透せず、事業がうまくいかない」
「理念を浸透させるために、色々と施策を行ってきたが、効果がない」
「従業員から理解を得ることができない」
こんな風に感じたことはありませんか?
本質的な意味で経営理念が浸透すれば、従業員はタスクベースではなく、掲げる経営理念のために、使命感を持っていきいきと仕事をします。そしてそれは、顧客を創造します。経営理念は、会社の成長、存続にはなくてはならないものなのです。
経営理念は、従業員がその大切さに気付きはじめるのに1年、企業の風土として当たり前になるのに3年、さらに熟成して、経営者自身だけでなく、従業員がみんな新しい従業員にも自然に伝播させることのできる状態になるのに5年ほどかかると感じています。
長い年月がかかることではありますが、絶対に無駄にはなりません。
前回配信した前編では、このように長期戦ではありますが確実に経営理念を浸透させるべく、浸透していない原因を具体的な施策を用いて明らかにしました。そして今回の後編では、浸透させるための方法をお伝えしていきます!
4.経営理念を浸透させる方法2選
4-1.経営者が経営理念に対し、本当に情熱を持てるものにする
4-2.社員の仕事と経営理念が結びついているという実感を持たせる
5.60名に理念浸透させている経営者の私が、日々行っていること
6.まとめ
「理念を浸透させるために、色々と施策を行ってきたが、効果がない」
「従業員から理解を得ることができない」
こんな風に感じたことはありませんか?
本質的な意味で経営理念が浸透すれば、従業員はタスクベースではなく、掲げる経営理念のために、使命感を持っていきいきと仕事をします。そしてそれは、顧客を創造します。経営理念は、会社の成長、存続にはなくてはならないものなのです。
経営理念は、従業員がその大切さに気付きはじめるのに1年、企業の風土として当たり前になるのに3年、さらに熟成して、経営者自身だけでなく、従業員がみんな新しい従業員にも自然に伝播させることのできる状態になるのに5年ほどかかると感じています。
長い年月がかかることではありますが、絶対に無駄にはなりません。
前回配信した前編では、このように長期戦ではありますが確実に経営理念を浸透させるべく、浸透していない原因を具体的な施策を用いて明らかにしました。そして今回の後編では、浸透させるための方法をお伝えしていきます!
4.経営理念を浸透させる方法2選
4-1.経営者が経営理念に対し、本当に情熱を持てるものにする
4-2.社員の仕事と経営理念が結びついているという実感を持たせる
5.60名に理念浸透させている経営者の私が、日々行っていること
6.まとめ
少し自己紹介
弊社SS総合会計は静岡県浜松市にある会計事務所です。代表である私は、税理士として500社以上の経営者を見てきています。また、毎年「理念策定塾」というセミナーを開催しています。ここでは、経営者と経営理念を一緒に策定し、浸透までフォローしています。今まで何十人の経営者が実際に経営理念を浸透させることで会社の危機的な状況から、創業以来最高益を出したり、会社が良い方向に転換したケースを見てきました。 今回は、そのノウハウを生かして経営理念を浸透させる方法をお伝えします。 ぜひお役立ていただければと思います。もし「理念策定塾」に興味がある方は、今回無料セミナーも開催しておりますので、ご参照ください。【5月18日(火)】《無料セミナー》SS×才能心理学 会社の利益と社員のやる気を 最大化する「真の経営理念」 の作り方とは?
4.経営理念を浸透させる方法2選
さあ、ここから本題です。では理念を浸透させるためには、どのようにしたらよいのでしょうか?私は理念浸透に大切な要素として2つのことを挙げています。4-1.経営者が経営理念に対し、本当に情熱を持てるものにする
まずは、【経営者自身が理念そのものに対して本当に情熱を持てるものとする】です。こんなこと当たり前のことと思うかもしれませんが、実際は本気で理念経営をしている中小企業の社長は非常に少ないと思います。では、理念が腑に落ちているかどうかの基準は何か?それは、経営理念にまつわるストーリーを語れるかどうかです。経営理念とは、簡単に言えば経営者の価値観であり大切にしたい想いです。強い想いがあるということは、その想いに至った背景があるはずなのです。これがストーリーです。その想いに至るまでのストーリーを情熱的に話せるかどうかが一つの基準になると思います。つまり、経営理念のヒントは過去にあるのです。では具体的にどのように100%腑に落ちる経営理念を策定したらよいのでしょうか?こちらにつきましては、過去の経営コラムの「経営理念の策定手順について」で詳しく書いておりますのでそちらを参照してみてください。4-2.社員の仕事と経営理念が結びついているという実感を持たせる
二つ目は、【社員の今現在の仕事と経営理念が結びついていると実感を持たせる】です。実はここが理念浸透の一番の肝といっても過言ではありません。しかしながら、ほとんどの企業がこれをやっていないのが現状です。理念浸透の本質はクレドを読むことでも、理念の唱和をすることでもないのです。今この瞬間にやっている仕事が社長がいつも熱く語っている理念と結びついたときに初めて社員は仕事に深く感動し、胸が熱くなるのです。そのためにはどうすればいいのか?まずは、上司が社員のやっている仕事に対して常にフィードバックをしてほしいのです。もしその上司が未熟であれば、社長自身が社員一人一人に今の仕事についての意味と目的を語ってほしいのです!つまり仕事の意義付けです!何のためにこの仕事をするのか。もしある社員が自分が提供したサービスを通じてお客様が感動したという体験をしたのであれば、社長自身がその社員に「今○○君、素晴らしいよ!今、まさにお客様に提供したサービスが自分がいつも語っていた理念そのものなんだ!やりがいがあるでしょ!○○君が頑張って成長してここまでサービスできたからお客様が感動したんだよ!よかったね!」と感動体験を社員と共に味わうようにしてほしいのです。やがて感動したその社員が別の社員が同じような体験をしたときに同じようなフィードバックをします。つまり感動の連鎖が始まるのです。このようにして理念が流れるように浸透していくのです!5.60名に理念浸透させている経営者の私が、日々行っていること
私はSS経営コンサルティンググループの代表であり60名を超える社員と共に仕事をしておりますが、いつでも経営理念を語るようにしています。経営方針発表会のような大きなイベント、毎週の朝礼、そして共に仕事をして感動したとき、仕事の大小に関わらず常にフィードバックをするようにしています。例えば、総務経理のような直接お客様にサービス提供しない間接部門ってありますよね。このような部門にはどうするのか?私は、総務経理が一生懸命本社の仕事を行うことで、それが連鎖して営業担当に伝わり感動価値を提供しているのだと真剣に伝えます。また、弊社ではお客様が来社したときに総務が一番最初に応対するのですが、そこでも「コンサルティングは何もコンサルタントだけが行うわけではないんだ。お客様が弊社のドアを開けた瞬間から始まっているんだよ。もし総務が笑顔で素晴らしい挨拶をしてくれたら、それでお客様の気分が上がり、もしかしたら経営会議ですごいアイデアが浮かぶかもしれないよね。コンサルティングは総務が起点になっているんだよ!」と真剣に伝えます。そうすると、みんな使命感が出てくるのです。だから、弊社の総務は本気で挨拶をして最高のおもてなしをしようと常に努力しています。なぜか?それは使命感があるからです。タスクベースで仕事をしていないからです。何のために仕事をやるのか。それはすべて顧客様に感動してもらうためであり、掲げる経営理念のために行っているのです。会社で働くメンバーはみんな何となく仕事をしたいわけではないのです。社員もパートスタッフもアルバイトのみんなも限られた命を使って会社にいるのですから。どうせなら使命感に燃えて仕事をしたいと思うのが人間なのです。その使命感は、どんなに福利厚生を厚くしても、どんなに給与待遇を良くしても絶対に出てこないのです。それは仕事を通じてでしか感じることができないのです。だからこそ、その仕事に意味があり理念とつながっており、お客様に役に立っていると実感できたときに、本当のやりがいを感じることができるのではないでしょうか。私は自分自身の実感としてそれが理念浸透の本質であると思わざるを得ません。6.まとめ
いかがでしたでしょうか?今回は、経営理念について、浸透しない施策を用いて原因を示し、浸透させる方法についてお話しました。【従業員がお客様の役に立っていると実感できたとき、本当のやりがいを感じることが理念浸透の本質であること】を理念浸透の本質とするならば、経営理念を浸透させるのは簡単なことではないのかもしれません。時間がかかる作業なのかもしれません。
でも、だからこそ価値があるのではないでしょうか?
一度理念が浸透して作られた社風は、そう簡単には崩れることもありません。それは本物だからです。是非、経営者の皆様も勇気を振り絞って社員に関わり、理念を熱く語ってみてください。それが理念浸透の第一歩であると確信しております!
「実践してみたけれど、成果がでない」
「自分が情熱を込めた理念を作ってみたい」
など少しでもお困りのことがありましたら、「理念策定塾」や「無料相談(電話・メールどちらでも可能)」を行っていますので、ぜひ、この機会にご利用いただけたらと思っています。最後までお読みいただき、ありがとうございました!